今まで何度もあーちゃんが話すことについて、
「これは妄想?作話?」とわからなくなることがあったけど、
この頃なんとなくわかってきた。
あーちゃんはゼロから話を作り出すことはない。
ただ、自分が理解できない部分を自分の考えを付け加えることで補ったり、
なーにゃんやワフウフから繰り返し話された出来事がいつのまにか自分の体験として記憶されたりするのだ。
それに加えて頭の中で記憶の時系列がめちゃくちゃになってしまっているあーちゃんは、突然何年も前のことを思い出してさもここ数ヶ月のことのように話し出すからなーにゃんとワフウフは
となってしまうのだ。
何度も書いているけど、あーちゃんがしょっちゅう言う、
ホームの受付の人が自分に言った出来事に記憶変換したのではないか。
そして少し前から何度かあーちゃんが言っていたのが、
これは一体何の話なのか妄想なのかと悩んでいた。
あーちゃんが突然、電話をかけてきた女の人との会話の詳細を語り始め、
と言い出したのだ。
…ただし15年くらい前のね。
不思議だよね。
あーちゃんは数分も記憶がもたないのに、15年前の夫の浮気相手からの電話を思い出してその詳細を語るなんて。
認知症の人は新しい記憶は定着しないが古い記憶はしっかり持っていると言われているけど、
あーちゃんの場合古い記憶もわりとあーちゃんに都合よく記憶変換されていたり、思わぬことを忘れてしまっていることが多い。
記憶の書き換えに混濁、時系列の不正確さ、そりゃああーちゃんの話を聞いてもこちらはよく分からないことが多いわけだ。
でも本人はそんな不安定な中で生きているんだもんなあ。
そりゃあ認知症の人が不穏になったり攻撃的になったりするわけよね。
それにしても…あーちゃんはまだたんたんの(3度目か4度目の、素人の)浮気相手との記憶の中にいるなんて、やりきれないなあ…。
そんなことこそ、忘れちゃえればいいのにね!
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