やらなくてはいけないこと | アルツフルデイズ

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アルツハイマー型認知症になった実母のことと、
アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねます

10年以上通院している病院なのに、病院のシステムがよくわからなくなってしまったあーちゃん。
診察の時は予約が必要とか、予約票と一緒に診察券を出さなければならないとか、
月初めには保険証も出すとか、
そういうちょっとした事が分からなくなってしまって出来ない。

月に一度の診察がある時と、注射だけの時の流れもあやふやだ。
診察の時に必要なのは血圧測定、体重測定、尿検査、血液検査だ。
注射だけの時は血圧測定、体重測定だけだ。
あーちゃんは何かしらやらなくてはいけないということはわかっているが、なんの時にどれをやらなくてはならないかという部分で混乱が見られる。
それはいちいち看護師さんが支持してくださるので大丈夫なのだが…。
問題は、タイミング。



この頃から、やらなくてはならないことをさっさと済ませてしまおう、と言わんばかりに
呼ばれてもいないのに勝手に体重を測りに処置室に入って行こうとしたり、血圧測定の紙を勝手にナースステーションに置いてきてしまったりするようになった。
(血圧測定の紙は機械からプリントアウトされるもので血圧の数値が書いてあるだけ。名前も何も書いてないので勝手にナースステーションに置いてしまうと誰の血圧測定結果なのかわからない。)

体重測定も血圧測定もあーちゃんのカルテに記録として看護師さんが書き込むものだから、看護師さんの準備が出来てから呼んでくれるのを待っているだけのことなのに、それが出来ない。
自分がやらなくちゃいけないと思うと自分だけのタイミングでやろうとする。



勝手に処置室や注射の部屋へ入っていってしまうので目が離せない。



それなりの規模の病院だから、全ての診療が済んでから会計で呼ばれるまでもある程度時間がかかるのだが、
それも待てずに診療が済むと呼ばれてもいないのに会計受付のまん前に立っていたりする。



初めて認知症のことであーちゃんの担当医の院長先生とお話ししたとき、
「もう新しいことは始められないし、2つのことを同時には出来ません。」と言われた。
2つのことを同時に、というのは例えば洗濯をしながら食事の支度というようなことかと思っていたのだけれども、
「やらなくてはいけないこと」と「指示を待つこと」も2つのことを同時にするということなのだろうか。



「やらなくてはいけないこと」を覚えているだけ、マシなのかな。
そのうち何をやらなくてはいけないのかすら分からなくなるんだろうな。

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