入院していた病院も、お葬式を執り行った斎場も、あーちゃんの家からは2時間半以上かかる遠い場所。しかも行きにくく、電車を5本も乗り継いで行かなければならない。
元々方向音痴で知らない場所に不安を覚えるあーちゃんは、更に悲しみと疲れもあり…
トイレが激近に。
乗り継ぎ駅ではもちろんトイレに行くし、
同じ駅内でも電車から降りて目に入ったトイレに行き、改札を出ようとして改札横にあるトイレに行き、という感じ。
元々トイレが近いあーちゃんだけど、流石に3分おきとかにトイレに行っても出るもの出ないでしょう。
と、思うのだけど切なげに
と言われると行かせないわけにいかないし。
ただ、お葬式の時間が決まっているのに、時間を考えずトイレばかり行くので遅刻しそうでイライラ。
お葬式は平日の昼間だったこともあり、身内だけでこじんまりと執り行った。
(お葬式の間もあーちゃんはもちろん何度もトイレに行った)
参列者はEっちゃんの息子、その妻、妻の父、Eっちゃんの元夫、
Eっちゃんの兄であるおじさん②、その妻、その次男、
おじさん③、
あーちゃん、なーにゃん、ワフウフ。
おじさん①は来なかった。
よくは知らないが、実はおじさん①は兄弟との縁を切っている。おじさん①嫁と兄弟たちがあまり折り合いが良くなかったらしく、あーちゃんがおじさん①嫁に
「もう集まりに来るな！」と言ったらしい。
あーちゃん…そんな事よく言えるわー。
そうしたらおじさん①は嫁を庇い、自分も兄弟たちとの縁を切ったらしい。
お葬式の帰り、
おじさん①の話になり、
と言っているとあーちゃんが、
…はい？？？今、なんて？？？
おばあちゃんは20年以上前に亡くなっているのだが。
「………Eっちゃん？」
と、最後には自信なさげに答えたが…。
これ、疲れていて頭が上手く回らないとかそういうレベルじゃないよね？
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