すぐに周りのおばちゃんたちと親しげにおしゃべりを始める。
インスリン注射の付き添いで病院に行くと、大概先に順番待ちで並んでいるあーちゃんは列の前後のおばあちゃんたちとお話をしている。
ある日もワフウフが行った時、何かの機械を無料で病院が貸し出してくれるという内容の話をおばあちゃんたちとあーちゃんは楽しそうにしていた。
途中参加のワフウフは分からないまま大人しく聞いていたのだが後で、
あーちゃんはあっさり、
と言ってのけた。
あんなに楽しそうに話していたのに?
めちゃめちゃちゃんと相槌をうっていたのに?
認知症の人は辻褄を合わせたり自分を守るために作話をすることがあるというけれど、
このそれらしい相槌もその一種なのかなと思う。
実際、半年くらいはあーちゃんの理解力のなさにあまり気づかなかった。ちゃんとそれらしい相槌をうつのだもの。ただ、ちょっとあまりにも大仰なリアクションに感じてわざとらしいな、わかってるのかしら?くらいに思うことはあったけど。
最近は流石に上手な相槌で誤魔化せないくらい理解力が落ちて、ややとんちんかんな返事をすることも多くなってきたけれど、
それでもあーちゃんはそれらしく会話をつなげるスキルが物凄く高いと思う。
でも自分を本当に守りたいなら、分からないときは分からないって言えた方がいいんだけどね。せめて娘たちにくらいは。
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