菅首相の携帯料金値下げ発言により
携帯電話通信事業大手3社のサブブランド名が次々に発表されました。
それぞれの料金プランも魅力的な価格帯で
若者たちやITに馴染んだ世代の方たちにとっては
以前からあった格安スマホなども加えると選択肢が一段と増えたことでしょう。
消費者としては本当に有難いことです。
でも、有難いことばかりではありません。
今回のことで困っている人たちもいます。
モバイル弱者IT弱者と言われる高齢者達。
家族と暮らしている高齢者であれば心強いでしょう。
時代のギャップを縮めてくれるのは自分よりも若い家族ですから。
一人暮らしで、パソコンも持っていないし、スマホも使いこなせない。
ガラケーが使えなくなると言われてスマホにはしたけれど料金は高い。
電話を掛けて、受けるだけ…程度しかスマホを使うことのない高齢者にとって
今回のサブブランドのスマホは、もの凄く魅力的。
料金が安いし切り替えたいけれど、どうしてよいのか分からない・・・と思うのです。
IT時代と言われ、何でも便利になっているけれど
ネットに馴染みのない高齢者にはその便利さも手探り状態なのではないかと思います。
電波を使っての文字のやりとりに慣れない高齢者には
銀行にATMが登場した時のような、おっかなびっくり状態・・・そういう人もいるでしょう。
事実、ATM設置初期の頃にはお年寄りに聞かれることがよくありました。
終いには横にいて教えて欲しいと言われ、行員の方を呼んだこともあります。
その時代から随分経ったとはいえ、基本的にはそう変わらないと思うのです。
申し込みはWEBのみ。
聞きたいことがあっても受け付けるのはやはりWEBのみ・・・
確かにWEB対応で価格を下げているのですからそれは仕方がありません。
元の契約のままでいいか・・・と、高齢者は諦めるしかないのでしょうか?
同じような一人暮らしの仲間と最近そういう話題になることが多いのですが
結局結論が出ないまま、まず情報をあつめよう・・・という話で終わってしまいます。
それが時代の波になかなかついていけないオバチャン達の悲しさです。
少しづつでもついて行けるような速さなら何とかなりそうだと思うものの
技術の進歩、その速さに高齢者はとてもついていけるものではありません。
彼女も私も『ガラケー無くなるからスマホに切り替えた』組。
スマホに固執している訳ではないので『安くできるならそうしたい』派。
彼女には離れて住んでいるとはいえ息子さんがいるので相談できるからまだいい。
「でも、なにかあった時すぐには役に立たないよ・・・」
確かに・・・今までなら近所にあるショップに行けば済むことも
WEBでしか対応してくれないなら・・・考えちゃうよね~・・・となる。
彼女は最近パソコンから離れてしまってネット環境はスマホだけらしいから尚更。
私達オバチャンが抱える多くの不安要素、どうやったら解決できるのか・・・
とにかく、時代はネットありき!なんだね。
今思えば・・・
かなり前からテレビなどで当たり前のように、このような画像を目にしてきました。
私達パソコンやスマホを使う人には『検索』は身近です。
というよりインターネットから『検索』なくしては意味がありません。
私達はあって当然のように思っていますが
ネット環境に縁のない高齢者にとっては身近なものではないように思いました。
当時から
「すぐに検索!」とか
「詳しくはネットで・・・」とか
「こちらからどうぞ・・・」とか。
ネット環境にある者だけの特権・・・的な?
今どきネットくらいできて当然・・・的な?
ネット環境にある?なし?の差別???
ネット環境にない人は情報が少ないまま・・・です。
あるいは皆無。
損得で言えば、損。
私の父は現在90歳ですが10年程前まではパソコンを弄っていましたから
この『検索』は理解していましたし、いろいろと楽しんではいたようです。
しかし、パソコンに触れるようになって僅かな期間しかなかったので
パソコンというマジックボックスを使いこなすまでには至らず
年賀状の印刷だの、住所録の整理だの時々グーグルマップを眺めていたりする程度でした。
僅かでも好奇心がある方だと思える父でさえそうなのですから
触れたこともない・・という高齢者もいらっしゃるでしょう。
科学技術が進んで、世の中が便利になることは素晴らしいことです。
寿命も延びて、人生を謳歌できる幸せをも感じられます。
ただ、その速度が速くて・・・
当たり前のようにどんどん先に進んでいるように感じるのです。
戦中戦後の教育を受けてきた高齢者は横文字にもなかなか馴染めていません。
携帯電話を手にして、ようやくそれに慣れてきたとたんにスマホの登場。
スマホも既に存在していましたが、高齢者にとっては手が出しづらいアイテム。
掛けて受けるだけ。ちょっと高度になってメールが何とか打てればいい。
まぁ、カメラ機能で写真を撮ることもあるかも・・・程度。
高齢者の方たちは概ねそのような意見です。
ネットにもモバイルにも疎いそういう高齢者がどうも置き去りにされている
そう感じるのは、私だけでしょうか?
確かに、スマホを難なく使いこなしている高齢者の方もいらっしゃいます。
尊敬します。羨ましくもあります。
興味があって、必要性を感じて覚えていくのですよね。
得手不得手もあるでしょうし、興味の度合いも違うでしょうけれど
それは本当に素晴らしいことだと思います。
でも、やはりそういう人は僅かでしょう。
今や携帯電話は生活から切り離すことはできません。
高齢者にとって携帯電話は頼りになる存在でもあります。
家族や友人たちと繋がるための大切なアイテムです。
心強い連絡係でもあるのです。
だからこそ、もう少し寄り添ってほしいと感じました。
WEBのみの扱い・・という
枠の中から弾かれたような寂しさを感じました。
・・・考えすぎかなぁ?
