半醒半睡。 -144ページ目

半醒半睡。

夢か現か・・・日々この連続

 

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目に映ったのは安っぽい白い壁紙。

左右に少し視野を広げてみる。

全体が白い。

天井も壁も見慣れた白だ。

私がベッドで寝ているだろうことは間違いないように思う。

 

 

ぼんやりとした明るさのせいで、夜が明けたのだと感じた。

今まで寝ていて目が覚めたのだ・・と思ったのは間違いじゃないだろう。

 

 

私の寝室にはベッド以外には整理箪笥が一棹あるのみ。

寝室だけに拘ったのではない。

本来なら家の中から物を排除したいと常々思っていた。

しかし生活していく上で全てを排除するなんていうことは無理なので寝室だけでも・・と

できるだけベッドもシンプルなデザインにした。

だから、本当は箪笥は置きたくなかったのだ。

 

しかし、限られた広さの中では箪笥一棹置くことくらい妥協しなければならなかった。

これが下級国民の哀しさだ。

 

じゃぁ、だだっ広い何もない家に一人で住んでみるか?と言われれば

私にはその方が我慢できないのだから、下級国民だろうが何だろうが

今の状況を受け入れた上で、あれこれ工夫すれば良いことだと思った。

然程不満はないのだし・・・

それに・・・今の私は日々何事もなく過ごせたならそれでいい。

 

・・・まぁ、そんなことはどうでもいい。

 

 

この部屋には窓が一か所しかない。

どういう訳か開けていない筈のカーテンが開いている・・・ようだ。

そのせいで明るさを認識したのだろうと思った。

無意識のうちに起きて開けたのだろうか?

 

記憶がない。

 

 

窓の外はどんよりとしている・・・様に見える。

「今日は天気が悪いのか?」と思ったが、どうもそうではないような気がする。

ベッドの中にいても空は見える。鳥が飛んでいる様子も見える・・・はず。

 

が、今日はそれが感じられない。

聞こえてこない。

 

何か変だ。

 

 

 

起き上がろうとした。

 

が、身動きが取れない。

 

どうしたのだろう?・・・私。

 

 

 

視界には、あるはずの箪笥が見えない。

 

私、処分したのだったか・・・?

 

・・・かもしれない。

捨てるときは後先考えずに処分してしまって後悔することが多いのだ。

何をするにもやり過ぎ傾向にある自分自身に呆れてため息が出る。

 

 

ふと気が付いた。

 

天井のど真ん中にあるはずのLED照明器具が見当たらない。

 

 

 

もの凄く不安になった。

 

寝ている間に何があったのだろう?

 

 

 

それにしても、私の寝ているベッド、随分狭くはないか?

 

何よりも身動きできない自分に苛立ちを感じる。

 

 

 

窓の外で何かが動いた気配がした。

 

誰かが近くにいるのなら助けを呼ぼうと思った。

 

 

 

だ・だれか・・・

 

あぁ・・・声が出ない。

 

 

 

不安ばかりが膨らんで自分の存在(カタチ)を確認できない。

 

この白い空間は部屋ではないのか?

 

窓は確かに窓ではあるが、小さい。

 

記憶の中にある見覚えのある小窓だ。

 

 

 

 

 

 

どうも私は棺の中にいるようだ。

 

やっと自分の存在(カタチ)が見えた・・・何故か不安が消えた。

 

「あぁ・・私は死んでしまったのか」

 

「最期まで、私の想いを誰にも伝えられなかったなぁ」

 

「でも・・・いっか・・・」

 

 

 

 

 

 

-------------------- by macaroon -------------------

 

 

 

 

 

 

夫が入院していた時に同室だった方から先日電話がありました。

 

「我が家でランチでもしませんか?」

と、ご夫婦からのお誘いでした。

 

昨年にもお誘い頂いていたのですがコロナ禍で延び延びになっていたのです。

 

夫が元気なころは、夫と共に何度かお邪魔してお喋りさせて頂いたり

花火の季節には花火を愛でながらホームパーティに参加させて頂いたり

色々な機会に声を掛けていただいて、夫も私も本当に嬉しかったものです。

 

 

一人になってしまった上、このコロナ禍・・・

暗くなってはいないか・・・と。

夫亡き後も、こうして気にかけていただいて・・・嬉しかった*:・(*-ω人)・:*

 

私が出かけようと外に出た時、階上のご夫婦とバッタリ。

ご夫婦に声を掛けていただいて車で送って頂くことに相成りました。

いくら同じ区とは言え、バスと地下鉄乗り換えで一時間弱・・・とても有難いことでした。

ここでも思いがけずご親切に甘えて(楽して)しまった私です。

 

みんな優しいなぁ・・・涙が出そうでした。

 

 

 

ランチに誘って頂いたご夫婦のお家に到着。

私一人での訪問は初めてでした。

何だか新鮮・・・・・でも、何か忘れ物をしたような感覚。

 

 

ご夫婦で温かく迎えてくださって

座るや否や、話に花が咲くワ、咲くワ、咲くワ・・・

イヤハヤ~(σ^▽^)σ 0(^▽^*三*^▽^)0キャーキャー

 

 

最初の出会いは平成24年(2012年)だったと言います。

ご主人は手帳に書き留めていてくださったのですね・・・

夫は同室で寝食を共に(?)した仲なので記憶の対象になるでしょうが

私は面会に行ってシャワーの介助をして、おやつを食べてお喋りして帰るだけなので

どう考えてもそれほど記憶には残らないだろうと思うのですが・・・

記憶に留めて頂けてナントモ嬉しいことです(>∀<人)━━♪♪

 

私などは、2006年からの夫の闘病生活の中で手帳に記してきたのは

気になったことや印象に残ったことくらい、それもメモ程度です。

夫の病状でさえしっかりと記録することができていなかったのです。

病院から渡される書類等は手元にあるから敢えて書き留めなくてもいっか・・・

と言うか、元々文章を書くことが苦手だし・・・d(*´ェ`*) ソウナノヨ

子供のころから日記を書く習慣など全くなかったし・・・

でも、病院関係の書類、夫の検査データ等の整理だけは完璧!と自負。

自分で納得できるのはそこだけ・・・ね。

メモ程度でも記してきたこと自体、私としてはd(*´▽`*)b ベリーグッチョ♪なのです。

メモ程度だから長く続いているのかもしれません。

日記帳・・ならば、絶対に3日も続いてないよー(*≧m≦*)

 

今ではメモ書き手帳の他に『ブログ』と言う呟きブースが私の日記帳代わりです。

スマホやタブレットにはメモ機能もあるし・・・わざわざ手帳を引っ張り出さなくても記録できるもんね。

便利で有難い時代です。

 

入院生活をしていた頃の思い出話をしながらお昼ご飯を御馳走になり

奥様手作りのベイクドチーズケーキをも頂いて、とっても幸せな気分で家に帰ってきました。

 

 

 

帰宅してから仏壇の前で夫に報告。

 

 「ただいまー。楽しかったよ~」

 

 

 「お帰り~。楽しめて良かったね。」

 

って言う声が聞こえたような気がして、急に寂しくなっちゃったよ。

 

夫ならこんな風に言うだろうなぁ、という・・思い込みのせいなんだけれど

実際に声が聞こえたらいいのになぁ・・・って。

 

 

いくら待っていても夫の声が聞こえてくる訳もないし

 

 

 「晩ご飯・・・の用意でもするか・・・」

 

おとーしゃん、何食べたい?ってブツブツ呟きながら今日は冷蔵庫の残り物でチャーハンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聊斎志異・・・りょうさいしい・・・と読みます。

 

一言でいうと、昔の中国の怪異譚、不思議なお話の短編集・・・です。

 

書いたのは蒲松齢さんという380年も昔に生まれた中国の方。

ふ・・と、どんな顔をしていたのだろう?と思ってWikipediaで調べてみた。

イラストだと、どこにでもいそうな人のよさそうなお爺さん・・・(つ∀<。)キャハッ♪

 

 

 

 

この本はベッドの中で読むサイズではないので日中格闘するのです。

 

十数年前に購入していたものの、読み始めてすぐに目が疲れてしまうほど文字が小さい。

格闘するのは小さな文字だけではありません・・・旧仮名遣い。

私には全く馴染みのない日本語です。

それでも読みたくて老眼鏡の上からハズキルーペを重ねて読んでみるのですが

如何せん持久力が・・・

 

必死に取り組める代物ではないので、暇な時に手に取れるようソファの横に常に置いてあって

気が向いたら・・・読む。疲れたら・・・止める。

 

今までにこういう読み方をした本は一冊もありません。

 

短編集ですから文章自体は長くないのですが、

一つのお話を読み終えるだけで、目がショボショボしてきます。

目薬は必須アイテムです。

 

なかなか先に進めないので、文庫本を購入しようと思っているところです。

 

ここで文庫本買うのは・・・悔しいんだけど・・・ね。

 

 

 

 

 

 

 

これは古書店真駒内石山堂で見つけた一冊。

安岡章太郎さんの『私説 聊斎志異』

 

 

こちらは昭和50年に発行されたものですが

昔の匂いがプンプンします。 .。.:*・゚(*ゝ∀・)。.:ィィ゚.+:。

 

先に挙げた蒲松齢の聊斎志異よりはすんなり入ってきます。

文字もそれなりに大きい(普通)ですし・・・

まぁ、聊斎志異と言っても内容は違いますが・・・

只々『聊斎志異』という同じようなタイトル繋がりで購入したものです。

 

どこか京極師匠の『百鬼夜行シリーズ』に近い匂いもするのかなぁ~

あくまでも『匂い』ね。

 

そんなこと言ったら「昭和の小説はみんな同じじゃん!」って言われそうだけど

違うんだよ・・・ねぇ。

 

味わい方は人それぞれだけど・・・自分にピッタリ嵌る本を見つけると興奮するよね。

私の場合は、京極師匠の作品・・・(b≧∀)♪耳に胼胝ができるってか?