[短編小説] 太陽がグレた夏至 | 妄想小説日記 わしの作文

妄想小説日記 わしの作文

わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです

地球の温度がまだ30度に達していなかった時、人々は太陽の恵

みに涙して感謝し貢物を供えていた。それが近年35度まで上昇

し運動会では子供たちが熱中症で倒れ高齢者はエアコンを効か

せた部屋と外気の温度差から意識を失い絶命していく。人々は

ギラギラと路面を煮たてる陽の光を憎み雨を祈願するが空に雲が

膨れ上がることはなかった。

 

太陽のコロナは人の歓びや憂いに反応し活発に活動するが憎悪

や哀しみばかりだとコロナは委縮を始め太陽は飢餓になる。空腹

を耐える太陽はそれでも人類がいずれ喜び至福に溢れると期待し

ていた。しかしそれは甘い考えだった、人類は雲の出現や台風の

到来を願うのを太陽は知ってしまった。今まで人類の為と思い太

陽は自分の身体が熱く倒れそうな時でも世の為人の為と働き続け

たがそれは無駄な努力と知った時彼は挫折感に襲われた。一度は

落ち込んでしまった太陽だが次第に人類を憎むようにと変わってし

まう。太陽が残業までして頑張り働き続けたせいでコロナは確かに

増殖した、だが地球の気温があがった原因にはオゾン層破壊した

人類の過ち温暖化が主たる原因にも関わらず人類は太陽を諸悪

の根源と考えすべて太陽に押し付けた。

 

長い梅雨が終わりを迎え雨のシーズンから夏の強い日差しが大

に恵みを齎す夏の到来だ。草木や田畑に捲かれ日の光を待つ

物や海水浴を夢見る少年少女達は海開きする時期が待ち遠し

い。しかし空腹で気力がなくなった太陽、人類に怒り恨みさえ持つ

陽には雲に勝とうとする気がまるでお凝らないそのせいで曇り

続いた。暑くてたまらないから太陽を憎み光を照らさないからと

また太陽を恨む人の考えることなどいちいち気にしてはいられな

いと以前、台風に言われた。寿命があるのは地球や月だけでは

なく太陽にも寿命はある、そして太陽は気づいていなかったがコ

ロナが増殖した原因は寿命が尽きる日が近いからだった。人は

知らない今の明るい日中、潮の満ち引きにも太陽が関係してい

る。太陽があるおかげで水蒸気は発生し雲ができる。雨が降る

のも太陽が齎す恵でもある。

そして太陽の寿命は残り僅かであった。

 

おわり

 

この物語はフィクションであり実在には関係ありません