今日も一人部屋で寂しそうに佇む少女がいた。
明るい部屋は便器があるだけで他には何もない
以前は明るく友人もいた、だがある事件をきっかけ
に少女の性格はすっかり変わり果てた
今の少女に友はいない、話かける人もいない
話しかけても相手にされず無視されしまう
それで終わりではなくまるでその場所に存在しない
ように無機質の如く少女は人に扱われている。
ある時のこと、少女が便器に座っていると
40代半ばの肥えた女性がまるで誰もいない様に
少女の上に座りパンツを下ろして用を足した事が
あったのである。
少女は無視されていただけではなく虐めを受けていた
終わりのない虐めであった
便器に座っていた姿を動画撮影されビデオ製作会社
に無断で投稿、少女は激しく哀しんだ時もあった
少女の不幸はそれで終わらずDVD化されてしまう
「呪われたビデオ」として
そう少女はすでにこの世の者ではなかったのだ
しかし少女自身はまだ生きていると思っていったので
「どうして無視するの?」
「なぜ誰も答えてはくれないの?」
と常に感じていたのだ。
少女はいつも部屋に一人
昼間は明るいのであるが夕方になると真っ暗
暗闇で一人うつむいて泣いていた。
しかし突然真っ暗な部屋が明るく照らし出された
隣の個室のドアが久しぶりに開き音が聞こえる
どうやら人が入った様である。
部屋の外では何人もの歩く靴の音が聞こえる
少女が久しぶりに聞こえた靴の音に喜んでいると
いきなり少女のいる部屋のドアがこじ開けられた
”え?強盗”
少女はパンツを下げた状態で便器に座っていた
いわゆる無防備の状態である
”きゃ、”
と大声で叫ぼうとした瞬間
「ぎゃぁあああああああ」
ドアを開けたのは30代後半の痩せ気味の女性
少女を見た瞬間、女は走り去っていった
”恥ずかしかったのはこっちなのに・・・・”
そのような想いはあったが久しぶりに自分の存在を
確認され嬉しい気持ちも生まれた。
少女の口元は緩み一人微笑んでしまう。
人は少女の事をこう呼んだ
”トイレのヤミ子さん”と。
あなたのよく行くトイレ
誰もいないはずなのに自動開閉式の便座が
もし動いていたらそれは少女の霊がいるせいかも
しれません
この物語はフィクションであり実在の人物
団体には一切関係ありません