今日は台風が接近し外は土砂降りの大雨
こんな雨では外出する気にもならなず部屋で引きこもり。
ただ部屋で映画を見てもおもしろくないと思っていた。
「ねぇねぇ~BD持ってきたから一緒にみよ」
「おまえなぁ、頼むからいきなり現れるなって
いつも言ってるだろ~家に入る前に声かけろと」
彼女はいつもこうなのだ、気がつくと部屋にいる。
家に入るのは毎回無断で断りもなく上がってくるのだ。
まぁそれは仕方ない気にもなってきた、というよりも
毎回なんで慣れてきたというほうが正しいだろうか。
いや慣れとは恐ろしいものである。
「おお~これは、本当にあった呪いのシリーズでないか」
わたしはオカルトな作品が好きであった。
「でしょ、でしょ。わたしもさぁ・ 好きなんだよね、これ」
呪いのシリーズに関して先日わたしは
FAQでドキュメント作品として有名なこのシリーズ
読者からの投稿作品は真実なのか偽なのか
という質問がアップされており見たのであった。
このアンサーには
すべてが合成であり画像は作り物だという人。
いや前半の作品はリアルだが後半のはやらせという人
読者が遊び半分で作り出し投稿したものばかりなので
やらせではないがニセモノであるという人。
そこでわたしは彼女に
呪いのシリーズはどう思うか聞いてみることにした。
「なぁ、このシリーズはすべてヤラセなんて思ってる
やつらがいるけど、おまえはどう思う!?」
「バカじゃないの?そいつら」
「たぶん幽霊なんてこの世に存在していないと
思ってるやつ等が心霊そのものを理解できないから
嘘で儲けているこの制作会社をつぶそうとしてる
だけの事じゃないの?」
「いずれその発言を後悔することになるよ」
どこからその説得力をもった発言ができるのか
わたしは彼女に聞いてみると彼女は
「その根拠はいったいどこから?」
「フ・フ・フ・フ・フ・・・・・内緒」
そんな会話を続けていた二人であるが
本当にあった呪いのBDはすでに再生をはじめていた。
先にも述べたようにこの作品は投稿者が撮影した動画
がメインになっており投稿された動画別に構成されている
投稿作品にはペンネームと作品名がつけられる
主に短い動画は数分で終わるが長い動画だと
スタッフが投稿者にインタビューすることからはじまり
現地へスタッフが取材へ行き心霊現象が発生した
現場をスタッフが取材するものである。
わたしと彼女はスタッフが取材した動画に目を
奪われ熱心に二人してただ見ていた。
投稿してきた人物や動画に写る人物、そして投稿者の
関係者などいずれも面識がない、当然である。
場面は男女数人が廃墟となり荒れ果てたバイク屋へ
無断で侵入するところからはじまっていた。
暗い廃墟の中を小型のLEDライトを各自が持ち
壁や工具箱、天井をライトで照らし出す。
歩くたびに木の床は音をたてる
”ギシッ、”
温度が低い空気のせいかその音は部屋中響き
恐怖心をあおっていく。
ピットがあったと思われる部屋には何もないと
感じたのだろう、2階へ登る男を追うように動画は
続いていた。
階段を登り終えて男の足に何かがあったのか
男は登ったところで一旦立ち止まり、ライトの照明を床へ
”ゴロ ゴロ”と音を立てながらヘルメットが
転がっていくのを確認したようでライトはヘルメットの
動きに合わせ動いていた。
なぜか不自然にいつまでも転がり続けるヘルメット。
しかしその転がりも終わるときがきた。
朽ち果てたテーブルの下を通過したヘルメットで
あるが突然何もないところで静止したのだ。
ヘルメットの静止した先には何か足のように見えるものが
ライトはゆっくりと照明を上に上がっていくと、
そこで映し出されたものは・・・・
長い髪の女が不気味に微笑んでいた。
とここは見ているものが驚きをみせる場面である
が、、わたしは違った。
「ん?んんんんん」
なぜかはしらないがその顔に覚えがあり
動画をじーーと凝視してしまった。
ふと彼女を見てみると彼女は画面とは別のとんでもない
方向を見ていた、そのしぐさがどうも気にかかり
彼女を顔を両手で押さえ凝視してみると彼女は
目をつぶり下を向こうとする。
「ん?あああーー、おまえ!」
「おまえだろ、あれは」
見覚えがあるのは当たり前ですぐ横にいたからだ。
そう投稿者からの動画に映されたのは彼女だから
「えーーとぉ、ちょっとね、ちょっとだけなんだよ」
「ちょっと実家に忘れていたものを取りにね」
「死んでからはじめて行ってきたのぉう」
そう彼女はすでにこの世のものではなかった。
この物語はフィクションです