短編小説 初めての磯3 | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです

前回までのあらすじ
会社の後輩で秘書課の雪江から以前から磯釣りを教えてと
頼まれていた販売促進課主任歌舞伎は雪江に課題を与えた。
それが針に糸を結ぶことである。
だが思いに反し雪江はルアーの経験者、ルアーでもクリンチ
 ノットという結び方を使うのだがこれは磯釣りでも使う一般的
 な結び方。これをマスターしているとは思っていなかった
 歌舞伎茶太郎。
最初は小さいグレ針に難色を示していた雪江だが・・・・
結局は針にハリスを結ぶことができてしまった。

結局磯に連れて行かなければいけなくなってしまったが
 連れて行く前に道具を揃えなければいけない。
道具を余分に持ってる茶太郎なので貸すこともできたが
 茶太郎は帰ってきてからの道具掃除が大変になるので
 理由をつけて道具は貸さず雪江に購入させる事にした。
竿、リール、バッカン、ひしゃく、混ぜらーを二人分洗うのは
 大変な作業なのである。

「茶太郎先輩の道具でいいのに・・・・ケチ」
「いやいや磯師というものは自分で揃えるものだから」
「おれが店まで同行して選んであげるから」
茶太郎は気づいてないがこれはどう考えても2度目のデート
 の約束なのだ。
「わぁ~~い。2度目の茶太郎先輩とのデートだぁ~」
「デートじゃないって、釣りの準備でしょうよ」
茶太郎は釣り道具を買えばいい、後は自分の時間であると
 考えていたが・・・・・・

そして次の休日はやってきた。
ある大きな一戸建ての前で黄色いトヨタFJクルーザーは
 止まり車からはTシャツとラングラーのジーンズをはいた
 男が降りてきた。茶太郎である
雪江の家は世間でいうところの資産家で娘の雪江は
 お嬢様だった。
家の門柱にある大理石調のインターホンを押ししばらく
 待つこと20分家から出てきた雪江に目を奪われてしまう

「何ですかその格好は。釣具店にいくだけなのに」
「なにか変ですか?」
髪の毛はデザインカットし化粧はプリンセス風の品のある
 化け方をし身につけているピンクのワンピースは
 庶民的なファッションセンターで売ってるものと違い
 デザインに凝った縫製をしておりどうみてもブランド物

「変じゃなく綺麗だけど。いやそうじゃなくて・・」
「だってぇ~デートだからそれなりのお洋服じゃないと」
「だからぁ、デートじゃないって!」
雪江はあくまでデートのつもりである。
今まで好機を逃してきた茶太郎と違いチャンスは物にする
 これが雪江の心情などと思ってるとは知らなかった。
茶太郎はここで雪江に服を変えてきて貰わなければ
 いけなかったのだが気づくことはない茶太郎。
「じゃ 行こうか!」
そして車は走り出した。

釣具店の雰囲気にアンバランスな雪江に同行し店に入る
まるで二人が入ってくるのを待ち構えていたように
「いらっしゃいませ」と言う店員たち。
だが高級ブランド店と違い店員たちが寄ってくることはない。
悩んでるそぶりを見せれば控えめにアドバイスしてくれる
 のだけれど決して販売を迫るようなことはしない。

「とりあえずは竿見に行こう」
「はい。」
店内にはルアーから大物用の船竿まで陳列されており見るものを
 圧倒する。近年の竿は色取り鮮やかで紫やピンクなんてのもある

「磯竿って意外と細いんですね、軽いし光っていて綺麗」
「そうなんだけど防波堤と違って磯はあまり人がこないから人に
 見せるチャンスなんてあまりないんだけどね。」
登山などで山ガールがカラフルな衣装を身にまとう、山には人が
 以外と集まってくるのでそれはそれでいいかもしれないが
 釣りの場合、色よりも重視しなければいけないのが竿のため
 振り込みやすさ竿のバランスなどで釣れなければいけない。

「とりあえずは1.5号あたりのインターラインがいいかもね」
「なんですかそのインターラインって?」
「竿の中を糸が通るんだよ、風に強い竿。竿の内側にガイドを内臓してる」
「なんだかわからないのでお任せします」
そうは言ってみたもののさきほど釣りは釣らなくてはいけないからと
言われたので”ピンクの竿がほしい”とは言えなかった!

ロッド、リール、ライン、浮きセット、小物、ウェア、クーラー、長靴、手袋
ライフジャケット、バッカン、ひしゃく、タモと一気買い。
そして支払いはゴールドカードさすがはお嬢様である

二人は車の中にいた。
茶太郎は後輩の家へ行こうとしたら、
「そっちではありません、反対ですわ」
「なんで家へ送るんだろ?だったらあっちだろう」
「せぇぱぁ~い、お食事くらいご馳走させてくださいよ。予約も入れましたし」
だてにドレスアップしてきたわけではないのだが茶太郎はまったく
 気づかないでいた。普通女がドレスアップしてきたら野望があるのだ。

さて車に買った釣り用具を積んだところは出てこなかったので不思議に
 思われた事だろう。車に釣り道具はない、ではどうしたのか?
釣具チェーン店配送は請け負っていない筈なのだがあまりにも高額
になった為に店長が配達を承諾してくれたのだ。

さて二人はどこへ食事に行くのか?
雪江は狙った獲物をゲットできるのであろうか次回乞うご期待。

つづく


この物語はフィクションです。