わたしは姪の結婚式に呼ばれ出席しなければならなかった。
生活が貧困だったので辞退しようと思っていたのだが両親から
「是非出席してあげなさい、たった一人の叔父さんだから」と
強く念を押され出ることを余儀なくされた。
確かに母方の叔父はわたし一人であるが父方の叔父はいる。
わたしひとりくらい欠席でもいいだろうと思っていたのだ。
出席することになったわたしは式場の下調べをネットでしてみた
昔と違い今はパソコンのインターネットでたいていの事は検索できる、便利な時代になったものだ。
調べてみると結婚式場は海岸から離れているのに式場の案内では海が見える挙式を行う事ができると宣伝していた。
”どういうことだ”
もしかして海岸まで暑い中歩かなければいけないのかと不安になる。
母は海の傍で挙式をあげるらしいと姪から聞かされていたから。
そこで式場のサイトにある経験者のコメントを見てみると
疲れた、大変だったなどとは書いておらず素晴らしかったなどと褒める書き込みばかり。
どうやら海が見えるけれど挙式する場所は同じ敷地内のようで
炎天下歩かされるわけではないようだ。
だが・・・・・・・
気温35度の屋外で挙式をあげるなど馬鹿げている。
暑苦しい黒の礼服を着て炎天下に。
”冗談じゃない!なんでこの熱いさなかに・・・・・”
”何もこの暑い夏にやらなくてもいいだろうに”と
わたしは挙式にでるのが憂鬱であった。
式当日、暑い日だけど出席となったからには嫌でもワイシャツ
を着てネクタイを締めなければいけない。上着は式場に入るまで手に持っていく。
唯一の救いは義兄が車で迎えに来てくれるということで両親とわたしは式場まで車で行くことができる事だろう。
式場につき1階ロビーで係員に案内されるまで待機。
時間になりエレベーターで屋上まであがりエレベーターからでると正面には三浦海岸が我々を迎えてくれた。
”おおおお~~~”
映画の挙式シーンみたいに中央のバージンロードを分け
新郎側と新婦側の席は別れていた。
椅子に座り式案内のパンフレットを見ると賛美歌の楽譜が
もしや全員で歌えと言われるか・・・・・・
挙式はパンフレットの順番に従い行われ賛美歌斉唱が、、
やっぱり 歌わされた。
だがカトリックの挙式なんて人生初だったのでこれも一興か
外人の牧師さんは日本語を流暢に話すが正式に唱えるときは
やはりすべて英語である。
これもわたしには新鮮であった。
問題の指輪の交換がやってきた。
問題のとは、愛犬が指輪を咥え姪のところまで持っていくと
いうもので練習もたぶんしたのだろう が、、、
司会者のアナウンスで指輪交換が始まったものの沈黙の時間が流れていく。
ウェディングドレス着た姪は愛犬の名前を呼び両手を大きく伸ばすがそれでも愛犬はただ座り込み続ける。

やはり・・・・・無理だった。
義兄(花嫁父)に紐を引っ張られて姪のもとへ連れて行かれる愛犬。
姪の愛犬はボーダーコリーでこの日のためにサロンでカットもしたそれなのに・・・・・・・
映画と違い現実ではこういうドラマが起こる。それゆえ人生は面白い。
仮にうまく犬が指輪を咥えていったとしてもそれはそれでドラマ
指輪交換を無事!?終え誓いの言葉とおでこキスする二人
に場内ブーイングが起こった気がした。
挙式は終了し1階で撮影&ブーケ投げ
撮影はなんなく終わりブーケ投げに移行すると
独身男性も気合はいりまくり。最近は男はもらいたいのか。。。
無論はわたしも独身だがわたしがとってはまずいだろうということで隅にいた。
前のほうには若い女性達が陣取る。
その中にはわたしの姉の次女、花嫁の妹もいた。
後ろに向きにブーケを投げるとどういうわけか次女である姪に
まるで企画してたみたいにすっぽりと。
他の若い女性たちはどうしていたかといえば立ち尽くしていた
もっとピラニアのように
餌に群がる野獣を想像していたので少々残念であった。
披露宴を行うために民族大移動の如く2階へ移動する
”のどが渇いた。。。水を”
みなそう思っていたに違いない。
披露宴の乾杯ではたいてい出てくるシャンパン!
早く飲みたい~~と誰もが思っていたことだろう。
だが・・・・・・・・・・
つづく。
この物語はノンフィクションです 笑