ウサギ。
恐竜時代、ウサギのような生物は生息してはいない
ダーウィンの進化論のせいで人々は絶滅の世界から生きるために進化したと信じ込まされてウサギに疑問を持つことは無い。
多くの動物の身体にはそれなりの理由がある。しかしである、ウサギだけどうしてあのように細く長い耳とジャンプできるが走る事ができない足をしているのか?
草食動物であるのになぜあのような歯を持つのか。
みなさんはウサギに対し疑問を抱いたことはないだろうか!
日本には古い時代から伝えられてきたが突然言い伝えは消滅
そのような伝説が実はあった。
それもごく一部の地域でしか伝えられていない。
他言無用として絶対に人に話してはいけない民話的な話で
人に話すと呪いが掛けられ子孫末裔まで呪いで殺されると言われ公表されることはない伝説。
それが秘境ウサギの村である。
ウサギの村というからにはたくさんのウサギがいるのだろうと
思われるかもしれない。
確かにたくさんのウサギは生息していたのだがそれだけの事ではなくもっと重要な事がウサギの村にはあり秘密を知られる訳にはいかなかったのである。
場所は変わってここは都内の一軒家。料理が得意な俳優Oは次に作るパスタ料理
食材は何にしようか悩んでいた。
スーパーで売っている食材で今まで作ってきたがもっとうまいパスタが食べたいと思い
食材をどうするか何を使うか考えるとやはり旬のもの尽きる。
そこで以前人から聞いた事を思いだした”野沢菜を生で食べるとうまい”と
思い立ったら即実行するOは早速妻に
「明日信州に野沢菜と高原野菜買いに行くけど一緒に行く?」
明日はゆっくりふたりで過ごそうと思っていた妻は
まるで頭からバケツで水をぶっかけられたような衝撃を受けた。
いきなり明日信州に行くかと夫から言われ喜んで同行する妻がどこにいるだろう
「なんでそんなものを買いに信州までわざわざ行く必要があるの」
夫から打ちのめされた事をいわれ、妻は”むっ”とした顔で夫に尋ねると
「いや、うまいパスタを作るためには野沢菜が必要だから・・・・・・」
確かに俳優Oは優しい男で妻を労わる心も知ってはいるし妻への愛もある。
だが、「それは・・・・ちょっとどうなのかな」と思えるような行動をしてしまう
普通の人はわざわざ野沢菜使わなくてもいいだろう、一緒に楽しく作ったほうが
いいと思うのであるがこの男にそんな考えは毛頭ない。
妻は気温35度もある外へ出かけるなんて無謀の一言だと思っていたので
「馬鹿じゃないの?野沢菜のためにわざわざ。。あたし行かない!」
「友人呼んで楽しくホームパーティーしてお酒飲んで待ってるから」
「2,3日かかってもいいから行って来ればぁ~」
一緒についてくるとは思っていなかったがなにもあそこまで言うとは、、、
そして妻が怒ってる理由が夫である俳優Oには思い当たる節が無い。
妻の見送りがないままバイクで信州に向かい走り始めたO。
弁当だけは作ってくれた妻。そんな妻に感謝し道路を南へ。
信州清里、八ヶ岳などをバイクで回ってみるが野沢菜を売ってくれる人は
見つからない。視界には収穫を待つ高原レタスが畑にゴロゴロしてるというのに。
男は下調べもせずアポイントもとっていなかったので見つからないのは当たり前。
困った男は農家の人たちに聞いてみると
「ああ野沢菜を求めてわざわざ東京からきなすったのかぁ」
「知り合いに野沢菜売ってる人がいるから行ってみるといいよ」
「電話しておくから」
と安心してみたが、言われた住所がまったくわからない男。
地図をみるが現在地がわからないので話にならない。ここはどこ?
一応教えてもらった家への道順を聞いたのでとりあえずバイクを走らせる。
「あのう○○へいきたいのですが」と人に尋ねると
「悪いネェ、わからないよ」・・・・・・・・・
いくら狭い田舎といえでもすべての人が地理を理解すしてる訳ではない。
男は甘かったのだ。わからなくなったら人に聞けばなんとかなると思っていた。
わからない場所こそしっかり道順を確認してから行くべきだというのに
はじめての場所では自分の感覚は当てにならない。
右に曲がればいいと思っても実際は右方向からはずっとはずれてしまう場合もある
よせばいいのに男は自分を信じて自分の感覚だけでバイクを走らせ
どんどん目的地から離れていってしまう。
冷静な時ならば道路の周囲に木々が立ち並んでればおかしいと気づくのだが
焦りと不安で冷静さを失い男のバイクは山の森へ深く深く走っていく。
”ここは一体どこだ。。”
前方の道路が林道並みに狭くなって大木が多く生える森。
これは変だと気づくのが遅すぎた。戻ろうと振り返るとなぜか3差路。
どっちを行けばもどれるのかさっぱりわからない。
幸せの青い鳥などのグリム童話みたいに人を迷わす魔の森なのか
きづけばあたりは薄暗くなっており戻ろうとすれば必ず迷ってしまう。
このまま走らせようと決心しバイクは狭い林道へ。
木々が多く生える雑木林地帯、夜の訪れはあっという間で
暗い林道、砂利道をライトを点けバイクは走っていく。
すると、森の中で光るものが
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつと大木の向こうで小さな発光体が光る
蛍だと最初思ったが蛍にしては大きい。
発光体は100玉硬貨くらいだろうか,なんだろうと不思議に思う男。
バイクはカーブでハンドルを切ると森の奥をライトは照らしだし発光体の
正体を暴き出したのであった。
”うさぎだよ。それも50匹以上いる大群のウサギ、なんでこの森に。。”
50匹以上いるウサギの群れは赤い目を光らせまるで男の侵入を監視
するかのようにバイクと男を動きもせずにただじーーと凝視する。
あれから数日たち俳優Oは自宅の前に立っていた。
まるで記憶をなくした男のように、自分でもなぜここにいるのか理解できない
泥だらけでやせ細り青白い顔をした男。チャイムを鳴らすと妻が出てきて
「あなたぁ~~~、、心配したんだよぉ。事故にあったのかとハラハラ」
妻は夫に抱きつき泣き崩れ,
出かける前にあんな事を言った自分に反省していた
「なんで俺、ここにいるの?」
短い間の記憶だけどうしても思い出せない。思い出せるのは
バイクで出かける前の自宅でのことだけであった。
だがザックを開いてみると中にはたくさんの野沢菜とニンジンが入っていた。
「なんでニンジンが・・・・・・」
高原レタスを買ってくる予定だったのになぜかニンジンが多量にあるから
俳優Oと妻は不思議そうに顔を見合す。
だが見たこともない形をしていたニンジン、しかも甘い匂いがする。
Oの妻は食べてみると
「うそぉ~おいしい。なにこのニンジンは、、、まるで果物みたいだわ」
ふとニンジンの入っていた袋を見てみると”月星月光郡月のしずく村”と表記され
「なになに、、、つきほし・・・げっこう?」
「違うよ、げっこうじゃなくつきあかり郡と読むんだよ」
忘れていた筈なのになぜかそこだけは覚えていた男だった。
そうこのにんじんはウサギの村でもらってきた月のニンジン。
月の住人であったウサギ族だけが食べれる幻のニンジン。
あまりにおいしい未知のニンジンだったので自宅の庭で栽培してみたが
収穫するとただのニンジンの味がしたという。
ウサギ村での出来事は後で話すことになります。
どうして記憶喪失になったのか、その理由も判明するでしょう