短編小説 アナコンダのアナちゃん | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
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犬や猫を飼ってると主人の為に何かを拾ってくる事がアル
悪戯程度のものを持ってくるので笑って許せるのであるが
独身男、万作が飼っていた動物は人並みではなかった。

「おはよう~~アナちゃん」
近所のおばさんが地面をはいつくばってるペットに声をかける
「りんご食べる?」というとペットは大口あけるので実に可愛らしい。
だがこのペットにとってりんごなど一飲み!
おばさんにお辞儀をしてアナは再びほふく前進をしていく

近所で有名なこのペット名前を”アナ”といった。
迷彩色のような皮膚を持ち全長18メートルそして大きい口
南米に住むアナコンダである。
南米では恐怖の蛇として畏怖されているがこの町ではみんなから可愛がられているペット

だがこの蛇、実は困った癖を持っていた。
前世では犬だったのかもしれないが気に入ったものは飲み込んで主人のもとに帰ってきてから口から吐き出すのだ。
これまでに犬、マネキン、サッカーボール、鯉などさまざまなものを持ってきてしまった。

「アナ、またなにか持ってきたな!こんどはでかいじゃないか」
「困った娘だなぁ」
主人の足に頬ずりして褒めてもらおうとしてるアナ。
人間の頭ほどの巨大な蛇頭に頬ずりされても・・・・・・と知らない人は思うだろうが一緒に暮らしてると可愛くなるもので
主人にはアナの表情さえもわかるのだ。
「わかったよ、褒めて欲しいんだな?」と頭を撫で撫でする

アナコンダでも吐き出すときには辛いのか目から涙を流す
そして大口を開き腹にためたものを一気に吐き出すと
それは・・・・・・・
”ドサ”っと部屋に現れたものは若い女性であった。
唾液に包まれ全身びっしょりと濡れている女!

「き、きみ大丈夫?」
んん~~んと気がつくと女性は蛇を見て
「キャきゃぁあああああああああああああ」

アナも女性の悲鳴に驚きびっくりして
「シャぁーーーー」と口を開き威嚇する。
ある意味女同士の闘いかもしれない。

「アナぁーーー。怖がってるじゃないか!!やめなさい」
「この蛇、おとなしいから怖がらないで」

「ア、アナコンダでしょ~なんでこんなのがいるのよ日本に」
怖がるのも無理は無い!全長18メートルの蛇にとっては人間などひと飲みできるのだ。
普通の人々からみれば恐怖の存在なのだが男にとってはかけがえの無い可愛い娘。

「ごめんね、悪気はなかったんだよね」
「飲み込む癖があって困ってるんです」

「冗談じゃないわ。わたし食べられたんですよ」
「笑い事じゃないわよ」
主人が怒られているのが理解できたのかアナは再び
「シャぁーーーーーーあ」と女性を威嚇する。

男は女性に深く謝って女性は帰っていった。
アナを厳しく怒るとアナは頭をかしげて舌を口の端からだし
”てへ”
人間だったら頭を手で軽く叩くだろうがアナには手がない
なんていじらしい~~蛇。
そんな姿を見てしまってはもう怒れない男であった。