イタリアに住む友人が突然帰国し無駄花まりおへ釣りに行こうと誘いの電話がかかってきた。友人のたけおは湘南で釣りをしてみたいとのことで本など見て調べてみるが適当な場所が無い。
そこでまりおは過去に行ったことが楽な場所を思いついた。
そこは港から渡船で20分のお気軽な場所茅ヶ崎の烏帽子郡礁
偶然にもこの日、まりおの友人で俳優の小粒山義丹も烏帽子でダイビングを計画していた。
烏帽子とは磯釣りで有名な場所であるがダイビングのスポットとしても知られている場所で二つのエリアは交わることがないのだが・・・・・・・
小粒山義丹が今週ダイブをすると知ってはいたがまさか同じ日とは知る由も無いまりお。
友人のたけおを成田まで車で迎えにいきそのまま茅ヶ崎港まで直行する予定をたてていた。
成田空港で数年ぶりに友と会ったまりお。
イタリア帰りのたけおは元気そうで安堵するものの突然の帰国を不思議に思っていた。しかし今日はそんな事を考えても仕方ないのでとにかく楽しませてあげようと決めた。
港につくと渡船の予約のために船宿に向かうまりお。
同じ時刻俳優の義丹も船にダイビング用の船に乗るため予約していたがふたつの船はまったく違った場所にあったタメ二人は顔を合わせることはなかった。
偶然とは恐ろしいものでまったく同時刻に片方は船にロッドケースとクーラーなどつり道具を積み込みもう一方は船にエアボンベ、シュノーケル、フィンなどのダイビング用品を積んでいた。
釣り人とダイバーがかち合う確立は1%にも満たないだろう。
だがそんな奇跡のようなことがこれから起ころうとしていた。
船は磯につけると二人は飛び渡った。
荷物を磯に上げ船は去っていく。二人はどの場所でやろうかと小高い磯へ登り海を見渡す。
「今日はいい潮だね」
「おおお良いさらしができてるよ。こりゃ大物狙えるなぁ」
上物狙いのたけおと一発大物狙いのまりおはそれぞれ良さそうな場所を選び二手に分かれた
たけおはとりあえずコマセ作りからはじめる。冷凍オキアミブロックと比重のある配合餌を選択し
混ぜラーでよく混ぜ合わせる。
だがまりおは大物狙いであるからコマセを使う必要は無い。だが念のためにアジをぶつ切りにしてパッカンに入れておく。
コマセの違いはあるものの二人はコマセを使うのだが潮の流れ方や速さで打つポイントは決まってくるが
間違った場所に打つと魚を他に散らす事になるので難しい。
二人はコマセをひしゃくで海面に打つと潮であっという間に流れていく。
その頃、海中の義丹とその連れは綺麗だった海に突然霧のようなものが流れてきたのでよけていた。
"ねぇねぇなにこれ?きたならしい水が”
”あああ誰かが釣りをはじめたらしい!これはコマセだよ”
ダイビング中の二人は会話を出来るわけはない!手や体の動きで意思を伝えていたのだ。
だがアジのぶつ切りをまいたせいでサメが寄ってきた!二人は急いで岩陰に隠れる。
サメにもいろいろあるが寄って来たのは人をも襲うメジロサメであった。
このままでは二人はサメの餌食となっていただろう。だがなぜか突然海中でサメは暴れまくる
この時サメはタケオの仕掛けに食いついていたので上の二人は大騒ぎだった。そんな事
まるで知らない二人のダイバーは狂ったサメを見て不思議に思っていた。
「こいつぁすごいぜ!大物だよ。」とタケオは興奮。竿は弓なりで海中に穂先が沈んでいた。
「おおお~たけちゃんこりゃ2キロ以上のグレだよ」
とまりおは急いでタモの準備にとりかかる。
だが世の中そんなに甘くないもので浮き上がった魚の顔は・・・・・・サメ!
「なんだサメかよ!まいったなぁ~どうするか」
サメとわかった瞬間!まりおは服を脱いで狩猟用の大型ナイフを
口にくわえたかと思うと即海へ飛び込んでしまった。
「おいおい!あんたはランボーかそれともクロコダイルダンディー?」
このままではサメに逃げられてしまうと思ったまりおはサメを仕留めようと
海中でサメにけんかしようとするなんて普通では考えられないのだが
まりおと言う男は世間の常識では計れない人間であった。たぶん黄金伝説の浜口でも
サメと戦って勝てるとは思ってないだろう。
ダイバーの二人にまりおの姿はわからずただサメが暴れてるしか見えなかったが
サメの体をマリオはナイフで突き刺すと海中に血が噴出しそれを見てやっと二人は
サメが何かと戦っていてそれで流血してると理解できたのである。
マリオは素早くサメを仕留めなければならなかった!なぜなら格闘が長引くと
多数のサメを寄せる結果となりいくらマリオでも多数のサメではやられてしまう
普通のダイバー用やサバイバルナイフではサメに刃が通らないだろうがこのナイフ
匠の作った名刀であり刃もステンレスSUS304ではなく鉄を何回も焼きいれしたもので
イノシシさえも解体できる狩猟用のナイフだから切れ味はもの凄い。
格闘をはじめて数十分でサメは力尽き海面へ
マリオもナイフを咥え海面から頭を出すと「はぁはぁ、、、勝ったぜ!!」
浮いてきたサメを見て驚き拍手するたけお
「凄いとはおもっていたけど あんたやっぱり人間じゃねぇよ(爆」
だがこの騒ぎでたくさん寄っていた魚の群れが一目散で避難してしまったのは言うまでも無い
サメを引き上げナイフでサメを解体し食べ始める二人は釣りのことは頭から消えていた
腹を満たすと眠くなるもので二人は磯で寝てしまうことにした。そういうときに限って
時合いは来るものであるのだが・・・・・・・
目覚めると釣りを再開した二人であるがもはや時合いが去ったとは気づかなかったのだ
ダイビング中の義丹は危険が去ったと思い二人で海面へ行くことにしたのであるが
頭を海面に出そうと瞬間!頭の上に何かを振りかけられた感触が。
となりでそれを見ていた相方のダイバーは必死で口元を押さえていた。
想像されるとおりあまりに可笑しくて噴出そうとするのを我慢したのだ
海面から頭を出す義丹
「うわっ===なんだよこれ!ひでぇ~~~コマセだよ」
隣で浮き上がりレギュレーターはずす女性は大笑いで「ぎゃっはははぁ~」
「義丹が釣り人に釣られたぁ~~~ひゃはっはは」
と義丹と言う名を聞いたマリオは
「もしやあなたは俳優の義丹氏?そういやダイブすると言ってたな」
「義丹氏とおっしゃるそちらはまさか、友人のまりお氏では?」
海中と海上で挨拶しあう二人はテレながら”どうもぉ”とお辞儀しあうが
そんな事をしてる場合ではないと思うのは筆者だけではあるまい
俳優小粒山義丹は海面でコマセをかけられた姿を撮影されてしまったが
相方ダイバー、実は奥方のかなこさんはというとカメラ目線で笑顔だった
その後、撮影された画像を入手しようとメモリーカードを奪って逃げた
義丹とその妻の逃亡は追手をかわしてどこかへ雲隠れしたと風の噂で聞いた。
「おいおい~雲隠れしたらしたら仕事できないだろ!嘘書くなよ筆者」
とわたしが責められたのは書くまでも無い。(笑
*事実、実際の人物とは一切関係ありません。といちいち言わなくてもわかっておられるとは思うが