短編小説   友の為にトラックを | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです

夜遅く友人から電話がきた。
「もしもし~おお珍しい。どうしたのよこんな時間に?」

わたしは久しぶりの友人からの電話に喜んでいたが当の友人は
それどころじゃないらしく緊急の用事で焦っていた。

「あのさ突然で申し訳ないんだけどみゃ=さんの顔でトラック調達できないかなぁ?」
「トラック?一体どうしたの?何に使うの?」
「実はさぁ明日レースにでるんだけどトランスポートが故障して
マシンを積める車がどうしても見つからないんだよね」

切羽つまった感じの友人の言葉を聞きこんな時間じゃトラックの調達はどう考えても無理である。
「今からじゃちょっときついなぁ~悪い!」

「だよねぇ~無理いってごめん。仕方ないよなぁ・・・・・・・・
 トラックだしてくれたら嫁のサラダ食べさせてあげようと思って
いたのになぁ(ぼそ)」

「おい!今なんてった?サラダがどうのこうの と」

そうわたしが夢にまで見ていた友の妻が作るイタリアンサラダ
もう食べたくて食べたくてず~~~っと我慢していた。
憧れのサラダが食べられるチャンスが巡ってきたのだ。
これを逃してしまっては永久に食べれない。。。と思い
一応引き受けるハメになってしまった。

「やっぱり頼れるのは友だなぁ~うん、うん」
・・・・・・・・こいつ!!

承諾したからにはトラックを調達しなければいけないわたしは
知り合い片っ端から電話をしまっくったら30件目でようやく貸してくれる人が。アートトラッククラブ副会長の4トンである。

時間がないので早速、副会長の家にトラックを借りにいく
そして、トラックを見てびっくりしてしまった。なんと・・・・・・
「なにこれーー!パリダカレンジャーじゃないの。フソウの銀ギらどうしたのさ?」
「おおおあれか?憧れのレンジャーが手に入るっていうから売っちゃったよ^^」





そう副会長の車とはパリダカでトランスポーターとして出ている
日野レンジャーAWDでタイヤをトラック用にわざわざ変えていた。だがエンジンはあの600馬力エンジンであると

アートクラブの副会長であるから荷台はペイントしておりLEDマーカーも多数装備、そしてルーフにはビッグホーン4基。
運転席に乗り込むとオール皮張りでベッドの隅には液晶テレビ
ステアリングはMOMO、フルバケットはレカロ
一体いくらかかってるかわからないような車である。

エンジンをかけると
”きゅふふーー、、、ヴぉん””ど、ど、ど、ど”

「みゃちゃん頼むから気をつけてくれよ。」

「はいはいよ~~」

レンジャーはHIDライトを点灯、そして補助ライト4つ点灯し
夜の闇をつんざいて東京に向けて走り出した。
白銀灯の光で磨き上げられたアルミの燃料タンクやエアタンクが鈍く反射する。
アクセルを踏み込むと力強いトルクで重いボディは未知の領域まで押し出されていく。ハイパワースポーツとは違う感覚なのだ

ミッションはデュアルクラッチDDCなのでギアチェンジはまったくストレスがない。走ってるとトラックとは思えない動力性能を発揮し視野の広さでトラックと再認識できるだけだ。

「こいつをみたらあいつめ!おどろくぞ~~」
とにやにや一人妄想しながら国道を走る男。

日が昇ったばかりの朝5時。友人の家へ到着したレンジャー
”ヴァババーーー”4基のビッグホーンが澄み切った空気を引き裂く。
友人は嫁とともに家から出てきた。
「なんだぁ~~このトラックは・・・・・・・パリダカじゃないか」

「なにこの大きいトラック。すごぉ~~~い」
はじめてみるパリダカレンジャーの大きさに驚く友人嫁である
同じような部類のトラックにドイツのメルセデス”ウニモグ”があるがこいつはさらに大きい。
それだけではなくこの威圧感のあるトラックは装飾もしてあるから驚くのも無理は無い!だってアートトラックだから。

時間が無いので早速レーサーを積み込もうとしたのだがリア扉はあくものの積載用のラダーがが見つからない。
「おかしなぁ~トランスポーターだからある筈なんだが」

「こんな高い荷台に人力でバイク載せられないよう」

二人で試行錯誤していたところに友嫁がやってきていじくってみるとリアの扉が開きラダーが中から出てきた。
「かっこういい~~~」

友の嫁はこういうハイテクが大好きみたいで目を輝かせて見つめる。あまりにも一緒に行きたそうなので誘ってみると

「きゃぁ~~~うれしい。」と大喜びする嫁そしてそれを不服そうにする友。
わたしはサラダを食べさせてくれる約束を友にしていると言うと
友嫁は速攻で家の中に。それが速いことといったらない
まるで神風が吹いた如く素早い嫁であった。

「お~~い!早くしないとおいていくからなぁ~」と
友人は笑いながら嫁をせかせる。意地が悪い友である。
そして可愛そうな嫁というかいじらしい嫁。

20分くらいはかかると思っていたが嫁が家から出てきたのは僅か8分!化粧など普段からあまりしない友の嫁。
彼女にとって”すっぴん”は日常なので平気だったがサラダを作るのが速いこと!それだけではなくなんとスープも持ってきたので友とわたしはあまりの速さにびっくりである。

嫁は後部ベッドに乗せて友とわたしはトラックに乗り込んだ
とりあえず高速のSAに入ってからゆっくりと食事しようといい
わたしは早くサラダを食べるためにトラックを飛ばす。

その間も嫁は大喜び。
「すげぇ~~~はえええええ」
「見晴らしがよくて  す・て・き」
と大はしゃぎな友人の嫁。

「みゃぁーさん、こいつ煩いでしょ!だから一緒に普通のテレビ番組見るの嫌なんだよ」

「なぁ・・・によ」

まったくもっておもしろい夫婦にわたしは思わず噴出してしまう
違うようで調和してる夫婦。これだから人間ておもしろいのかもしれない。

わたし達一行は高速を目指し突き進む。
しかし、友人はこんなんでレースで勝つことが出来るのだろうかと心配しつつトラックを走らせるのであった。