前回嫉妬のせいで酒に溺れてしまいみなに醜態を見られてしまった弥勒。
皆のまえでは毅然として振舞っていたわけであるが影では一人落ち込んでいた。弥勒菩薩として落ち込んでいたわけではなかった。
長作の妻としてあんな姿を見せてしまい自分は嫌われたのではないか?
酒乱の気があると勘違いさせてしまったのではないか?
これから妻として続けていけるのだろうか・・・・・・・とひとり悩んでいた。
長作も弥勒が悩んでいたのは知っていたがどうやって声かければわからないでいたので二人の間には沈黙が続く。
長作に手伝ってもらいたい。
本当はそう願っていた弥勒だったが優しい声をかけられると思わず
「わたしひとりで大丈夫ですから」と言ってしまう。
そう言われてしまうと「そう・・・・・・」と答えるしかない長作だった。
こんな二人をなんとかしたかった観世音と観音であるが策を弄しても
二人の関係は好転しない。そこで阿弥陀に相談してみることにしたのである。
阿弥陀の出した知恵それは弥勒の能力を塞ぐこと。
もうすぐ二人は依頼人のもとへ下見にいくことになっていた。
そこでもし弥勒に能力が使えなかったら必ず長作は弥勒を守る。
でも一体どうやって能力を塞ぐというのか?
如来である阿弥陀達には菩薩の能力を禁ずるアイテムを持っていた。
一見すると18金のネックレスにしか見えないがこれを使う事によって
菩薩は一切の能力を奪われてしまうのだ。
無論、弥勒にはそのことを告げることはない!
弥勒につけさす案も阿弥陀は考えていた。ただのプレゼントではたぶん弥勒は身につけずしまっておくだろう。そこでこのネックレスは代々
一族の女達に受け継がれてきたもので長作の母もしていた。
夫をいざというときに守る貴重なネックレスだと弥勒には伝える。
ここで神々は嘘をつく事ができないのでは?と思われるだろうが
如来ともなると多少の嘘はつくことが出来るのだ。
如来とはそもそもルールを作る立場であるのでどうにでもできる。
計画は出来上がったが阿弥陀にも不安はあった。
今の状況では二人は共に行動しないかもしれないということである。
二人がもし離れて行動してしまうと弥勒を守ることは出来ない。
能力の無い菩薩ではただの人と同様で悪霊のなすがままになってしまうのだ。
一緒に同行してしまってはネックレスの意味がなくなってしまう。
後は二人の愛にかけるしかないのである。