2011年Xmas妄想 —4— ※取扱注意 | ガチコの『えぐりこむように打つべし!』

ガチコの『えぐりこむように打つべし!』

闘う声優ガチコ。
明日に向かって打つべし!打つべし!

せめて今月のうちに終わらせたかったんだけど難しいな……。
というわけでまだ続くXmas妄想2011。
というかまだやってたのかお前って感じですね。

やりますとも。

腐っても妄想族!!!


間があいちゃったから一応ストーリーを振り返るとですね。
大好きな先輩にコクって、Xmasイブにネズミーシーで待ってます!っていう無謀なお誘いをした私。
当然待てど暮らせど先輩は来ません。
何時間も待って、やっと諦めようと決意して立ち上がったところにカップルにぶつかって転んでもう散々。
と、その時です。
そんな私にひとりの男性が手をさしのべたのでした。
「ダイジョブ?」
そう言った彼は何の偶然か私の好きなK-POPグループのメンバーに似ていて、さらに何故か流れで一緒にシーに入ることになったからさぁ大変!
あぁ楽しい!


って感じ。
言ってろって感じだね。




全くもって、私の私による私のためだけの妄想なので、私という存在以外はバリバリの妄想ですそこんとこよろしく。
こんな感じでネズミー行きたいっていう願望…いや、イメトレ……ブツブツ………。















































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「やっと笑った。」

「へ?」

彼女が赤い目でこちらを伺う。
しまった。
心の中で呟いたつもりが、思わず声に出してしまっていたらしい。
何でもないと笑ってごまかした。
困惑した表情をしていたけれど、彼女の瞳からはもう涙がこぼれていないことに安堵する。




思わず駆け寄ってしまったのは反射みたいなものだった。
彼女がカップルにぶつかってバランスを崩すのを見ながら、身体が勝手に動いていた。
差し出した手をポカンと見上げた彼女を見て、やっぱり泣いていたんだなと思った。

そして彼女の手が俺にチケットを握らせたとき、その行為よりも彼女の手の冷たさに驚いた。



ほっとけないと思った。



全然笑えていないのに必死に笑顔を作ろうとする彼女を、笑わせてあげなきゃと思った。

もしかすると俺は、彼女が無意識に出していたSOSを受け取ったのかもしれない。



だから気付いたら彼女を追いかけていて、その冷たい手を掴んでいた。


クリスマスイブに女の子が一人で泣いている。
手をさしのべるには十分な理由だ……というのは少しキザ過ぎるだろうか。
だったら、クリスマスの雰囲気にのまれていたからということにしておいてほしい。


実は自分でも彼女を誘ったことに驚いていたりするのだけれど、彼女は笑ってくれたから。
俺は間違ってなかったと思う。

彼女の冷たい手が暖まるまではつないでいたかったけれど、エントランスを通るのに手を離さざるを得なかった。

もう一度彼女の手を取るべきか悩んでいると、彼女がトイレに寄りたいと言い出した。
今更だけど、化粧を直したいからと言って彼女は両手で顔を覆うと、指の隙間から上目づかいでこちらを伺う。
その仕草がなんだか可愛いく思えて笑ってしまう。

「あ、やっぱり笑うほど変な顔なんだ!」
「まさか。可愛いです。」
「ウソ!ちょ、ちょっと待ってて下さいすぐ戻りますから!」
言うなりトイレに走っていってしまった彼女に、俺は笑いながらここで待ってますねと声をかけた。
そして彼女を待ちながら、俺は大変なことを思い出してしまった。
慌てて携帯を取り出して電話をかける。


夜会うはずだった友達にだ。
とても待ち合わせには間に合わない。
言い訳を思いつく前に電話がつながってしまう。
何と説明したらいいのかわからなくて、急用ができて遅くなると伝えると彼は特に気にした様子もなく了解してくれた。
急用ってデート?と冷やかされ、思わず動揺する。夜遅くには合流すると伝えると、いいけどついたら土産話よろしくなと言われた。
今夜は2人で遊ぶというよりかは、彼の行く集いに混ぜてもらう予定だった。
ドタキャンみたいなもので申し訳ないが、かといって彼女を放ってはおけない。

そんなことを考えているうちに彼女が戻ってきた。

「お待たせしました!」

涙の跡を上手に消してきた彼女。
だけどまだ目が少し赤い。

頬が赤いのは寒さのせいかな。
どこかで暖かい飲み物でも飲ませてあげよう。
とびきり甘いココアとか、そういうのがいい。

「じゃ、行こうか。」

手を差し出すと、彼女は一瞬目を見開いて、それから少し戸惑いの色を浮かべた。

「また転んだら困るから。」

咄嗟に口を出たのはそんな言葉。
彼女がくすりと笑った隙にその手を取った。
また少し目を見開いた彼女は、けれど手を振りほどきはしなかったから、俺はそのまま歩き出した。

「もう転びませんってば。」

唇を尖らす彼女の文句は聞こえないことにした。

「足、もう痛くない?」

あの時、けっこう派手に膝をしたたか打っていた気がする。
足と聞いたのに、彼女は何故か空いた方の手を胸に当てて何かを確かめるような素振りをした。
まるであの時本当に痛かったのは、そこだとでもいうように。

「はい。」

小さく答えた彼女が何だか愛おしく思えて、つないだ手に力を込めた。
守ってやりたい妹ができたような、そんな気分だった。

「良かった。ところで最初、どこ行く?」
「えっと……マーメイドラグーン行っても良いですか?そこのレストランのココアがおいしくて飲みたいなぁなんて…。」

思わず吹き出してしまった。

「え、あっ、やっぱりいきなりレストラン行きたいとか変ですよね。ごめんなさい!」
「ううん、違う。同じこと、考えてたから。」
「本当ですか?良かったぁ。やっぱりあったかいもの欲しいですよね!」

それから彼女はリトルマーメイドのショーが見たいとか、チキンが食べたいとか、あのアトラクションに乗ってみたいとか、 楽しそうに話しているから、全部行こうと言ったら嬉しそうに笑った。


いいよ、全部俺が叶えてあげる。
今日は俺が君のサンタクロースだ。






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ヤバい、何てカッコイいんだ(´Д`)
自分で書いててどぎまぎする!←良かったね