そして、それが男共により、綿密に計算され、なんらかの目的を持って、意図的に発せられているに違いないと感じ始めていた。
いま、目隠しされ口を塞がれた少年と僕の体は、すっぽりと不協和音の洪水が飲み込まれ、時折、パルスにより強い刺激が与えられている。
そんな中で、少年の体は除々に硬直度を増し、手足の震えは増々大きくなってゆき、時折、ピョンピョンと不規則な間隔で跳び跳ね始める。
僕は、そんな少年の姿を瞬きも忘れ、眺め続けている。
この少年も踊っている。
先程までいた大勢の少年・少女たちと同じようにこの少年も踊っているのだ。
踊る。少年は狂い始めた機械のように踊っている。
そして、ヘドを吐き出しそうになるくらい不快で耳障りだった不協和音は、いつしか僕の中に柔らかく溶け込み始めている。
こうしている間にも、少年の踊りは一層激しさを増している。
少年は、床に立つこともままならないといった具合に、大きく後ろに反り返ったと思うと、奇妙な形で前方に収縮し、宙に弾けるように転がり出すといった具合だ。
まるで、壊れたおもちゃのように、あるいは、呪術よってのたうち回る狂人のように、彼の筋肉はばらばらにされ、それぞれが勝手気ままに動きだしているかのようだ。
少年は、幾度となく執拗にその体を冷たいガラスの壁に打ちつけ、眩い光の氾濫する鏡の床にその姿が弾ける。
To be continued.
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