少年・少女たちに囲まれている男共のうちの一人は、その頭を斜に窮屈に傾け、口を大きく開け、強張り引き攣った顔つきで、叫び始めていた。
その仕草はヒステリックで必要以上にせわしなく、少年・少女たちのいらだちを高めるかのようだ。
男共。男共がすべての耳を劈く轟音をつくりだす。
この男共の目的。この男共の目的はなんだろうか。
僕は考え始める。
すると、その瞬間をまるで待っていたかのように、男共のつくりだす轟音は、徐々に低いうなりのような音に変化してゆき、大勢の少年・少女たちと男共の姿も一瞬のうちに消え去ってしまう。
そこには、男共がつくりだす低いうなりのような音だけが残される。
そして、一人の少年が現れる。
少年は黒い布で目隠しされ、口には猿轡をかまされ、そのうえ、ガムテープで頑丈に塞がれている。
彼も、先程までの少年・少女たちと同様に15・6歳のようだ。
彼の頭髪は、不揃いにとても短く刈り込まれ、ところどころには瘡蓋のついた頭皮さえ見えていた。
彼の体は、痩せ細り、青白く、寒さと恐怖からか、小刻みに震えがきている。
そして、彼の置かれた部屋。
その部屋は、四方の壁面すべてと上部がガラスで囲まれ、床面にあたる下部が鏡になったキューブ状のものであり、眩いばかりの電光により照らし出されている。
To be continued.
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