男共の姿は、僕からは見えないが、男共のつくりだす低いうなりに似た音は、依然、続いている。
やがて、男共のつくりだす音は、油の切れかけた機械から発せられるようなギクシャクとした不快な、歯軋りのような耳障りな音に変化していく。
そして、僕があらためて少年の姿を見直すと、彼と僕とがつくる位置関係は信じられないくらいに変化していて、僕はいま彼の頭上2メートルばかりのところにいる。
最初のうち、現れた少年のみせる動きは、単に彼の体の筋肉を緊張させたり、弛緩させたりしているにすぎないと思っていたが、男共から発せられているギクシャクとした音が確実にある一定の方向に向かって集中しているのだということが解ってくると、少年のみせる動きもその音と同一の方向に向かったものであることに気付き始めた。
それと同時に、最初、なんの意味も持たず気ままに発せられていると思っていたパルスも、ギクシャクとした音の隙間を縫うようにして、他のパルスと微妙に絡み合っていることにも気付き始めていた。
To be continued.
「にほんブログ村」のランキングに参加しています!!
投票お願いします。↓