手足口病
夏に多い子供の病気の代表選手です。5~8月にかけて乳幼児の間で流行します。名前のとおり、手や足、口の中に発疹や小さな水疱(みずぶくれ)ができる病気です。原因となるウイルスは何種類かあり、違う種類のウイルスにかかると何度でも発症します。風邪と同じように、空気中のウイルスを吸い込んだり、ウイルスのついたものに触ってそれが口から入ることで感染します。潜伏期間は3~6日。熱が出ない場合もあり、また、口の中の水疱が破れて痛み、食べたり飲んだりするのをいやがることもあります。発疹・水疱はふつう、1週間~10日ほどで自然に治ります。
◎ 治療方法は?
主に発熱や痛みを和らげる治療になります。
◎ 家庭で注意する事は?
口の中が痛んで食べ物や飲み物が摂りにくくなっているときは、酸っぱいものや刺激の強いもの、熱いものは控え、水分補給をまめに行いましょう。夏は脱水症状になりやすいので注意が必要です。脱水でぐったりしているときなどは、すぐに医院・病院へ!
また、まれに髄膜炎になることがあります。高熱や頭痛、嘔吐などがあるときも、すぐに小児科を受診してください。
◎ お休みするのはいつまで?
熱や発疹がある間は、登園・登校を避けましょう。条件によっては、登園・登校を控えなくてはならないこともあります。
◎ 予防はできるの?
有効なワクチン(予防接種)はありません。手をよく洗うこと、衣服などを清潔に保つことなどが予防法になります。特に便に含まれるウイルスは1ヶ月ほど排出されますので、おしめの始末のあとなどは念入りに手洗いをしましょう。
乳児脂漏性湿疹
生まれたばかりの赤ちゃんは、皮脂の分泌がとてもさかんです。そのため、皮脂腺(皮脂の分泌される場所)の多い頭や額、頬、あご、口や鼻のまわりなどに、分泌された皮脂が皮膚から漏れ出て固まり、かさぶたや黄色いフケのようなものになったり、かさかさを伴った赤いぽつぽつができたりすることがあります。このような皮膚炎を乳児脂漏性湿疹といい、軽いものも含めると、かなりの割合の赤ちゃんに見られます。
ほとんどの場合、生後6ヶ月くらいで皮脂の分泌がおさまり、皮膚のバリア機能も強くなって、症状は自然になくなっていきます。長いものでも1年くらいでしょう。
◎ 治療法は?
家庭でのケアで自然に治ることが多いのですが、かさぶたに汚れや汗がまざりあったり、ひっかいてばい菌が入ったりすると、炎症を起こして赤くなったりかゆみを起こすことがあります。炎症が強い場合は、炎症を抑える塗り薬や、かゆみ止めの内服薬などを使って治療します。
◎ 予防はできる?
皮膚や衣服を清潔に保つこと。また、毎日の入浴のとき、頭や額の部分も石鹸やシャンプーできれいに洗い、皮脂を落としましょう。洗った後、石鹸をていねいに洗い流すことも大切です。これは、症状が出てしまった場合の治療方法にもなります。
◎ 家庭でのケアは?
●かさぶたは、石鹸(体)やシャンプー(頭)の泡を使い、強くこすらず優しく洗っ て落としましょう。よく洗い流すことが大切です。はがれにくいかさぶたは、ベビーオイルや白色ワセリンなどでしばらくふやかすと、落ちやすくなります。かさぶたは無理に取らないようにしましょう。
●ひっかかないように、赤ちゃんの爪はこまめに切っておきましょう。
◎ こんなときは病院へ
●かゆみがあるように見受けられるとき。また、ひっかいて傷になったり血が出た りしたとき。
●かさぶたがじゅくじゅくと膿んでいる場合。
●症状がくり返し現れたり、長引く場合。