目と手のお話 | 作業療法士 佐藤明子のブログ 宮城県仙台市より

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ま~ぶる(株) (体と遊びと暮らしにアプローチ)

おはようございます。ま~ぶる 作業療法士 佐藤明子です。


「うちの子、不器用なんです」
 
「うちの子、手の力が無いようなんです」

 

と、いうご相談を数多く頂きます。

 

「不器用」にも色々あります。


生まれながらに身体に麻痺がある方は、
 不器用な傾向があります。
 
手にしっかりと、物を触った感覚が入りずらい方も、不器用というより、

 

「物の操作が雑」

 

と言われることが多いです。

 

小さい物をつまむことはすごく得意なのに、折り紙ができない。

工作は好きだけど、箸の使い方が下手。

蛇口が回せない。

字を書くのが下手

などなど・・・不器用にも色々あります。


さて、

今日は、目と手の関係のお話。

「目と手の協応運動」

 

「目と手の協調運動」

 

とかいうけど、これって一体何んだろ~

と、思いませんか?


 支援計画の中にも、

 

「目と手の協応運動を促します」

 

とか、

 

「目と手の協調運動を促します」

 

なんて文章がでてくるけど、似ている言葉だけど、

言葉の意味を理解して使っていますか?

 

目と手の協応運動は

目で見て瞬時に判断して手を動かすこと。

 

簡単に言うと、モグラたたき。
 
目で捉えて、体が動く。

反射的運動。


目と手の協調運動は、

目と手の個別の動きを一緒に行う運動。
 
例えば

キャッチボール。

ボールを目で追いながら、

ボールをキャッチするという動作を同時にしている。

ハサミの操作、縄跳びとか、ジャンプもそう。
 
見ることと、手を使う活動が同時に行われている。


目と手の協応運動と、

目と手の協調運動は、違うものだけど、

一連の動作の中に、どちらも組み込まれているのです。

 

さて、不器用と目の関係性ですが、
 
目が動かないと手が動けないというのは、理解されていますか?

目が動かないというと
 
「視力には問題ないのです」
 
とか

 

「見えています」

と言われるけど、そういうことではなく、

生活の中で、使いやすいように目は動いていますか?

と、いうこと。

 

不器用な理由には、
 
「手」

 

だけが問題なのではなく、
 
トータルして体を動かせないのが問題、

 

特に

 

「視覚」
 
との関係性は重要なのです。
 
その辺りを詳しく書くと、

大変なので、

もっと学びたいな~という方は、4月以降の講座にいらして下さいね。