1月23日、メルカリの100%子会社で

スマホ決済サービスを提供するメルペイが、


スマホ決済サービス企業である

Origami(オリガミ)を買収すると発表しました

 

日本経済新聞によると2019年11月に発表した

「NEXTユニコーン調査」でオリガミの企業価値417億円なっています


今回、未上場企業であるオリガミが

当初の株価から何倍に成長したのかを株価推移を追って見ていきます💁‍♂️✨


そう、未上場企業の株価算定にチャレンジしてみました。登記簿を取り寄せて、資金調達額や株価を分解してみました!


今、話題のOrigami(オリガミ)の最初の株価はいくらで、何倍にまで成長したのでしょうか?


1分程で解説します✍️✨



◆企業価値とは

まず、企業価値を示す代表的な指標である「時価総額」一般的に上場株では


『時価総額=株価×発行済株式数


と計算できます。ここではこの考え方をベースに未上場企業の株価算定を行います。その際に、『時価総額≒資金調達累計額』とし『株価=資金調達累計÷発行済株式数』として求めていきますね✍️✨


◆オリガミの株価は7年で400倍?

(※以下、オリガミの登記簿情報に掲載の資金調達額と発行済株式数を用いる)

(株式会社Origami法人登記簿より作成)


2019年11月の「NEXTユニコーン企業調査」の直前、2019年9月時点での発行済株式数は約260万株です。この時点での1株あたりの株価は約1万6千円だと仮定できます。


登記簿上で確認可能な範囲での資金調達

2012530時点での4千万です。この時期の発行済株式数は公表されていないため不明ですが、この時の発行済株式数を仮において計算してみます。

 

◆10と仮定すると

4千万円÷10万株=株価400

 

◆100万株と仮定すると

4千万÷100万株=株価40円

 

※オリガミの発行可能株式総数:1015万4000 

発行済株式数:2591273株(2019年9月17日時点)

 

つまり、2012年5月時点でのオリガミの株価発行済株式数10万株の場合は400円で、

発行済株式数が100万株の場合は40円だと

仮定できます


もし、発行済株式数が10万株だった場合は、

株価400円から1万6千円へと7年で株価40倍、


発行済み株式数が100万株だった場合は、

株価40円から1万6千円へと7年で400倍です。


もっとも1万6千かどうかは、メルペイの買収金額次第ですが。


2020年2月25日をめどにメルカリグループに譲渡されるオリガミ。取得金額については公開されてませんが、資金ショートに苦しむオリガミに示された金額は「数十億程度だった」との指摘もあります。


将来有望な未上場企業に早い段階に投資することは投資家にとって、ハイリスクではあるもののリターンが非常に大きいことが分かります。一方、上場企業に投資する場合は、どの程度の企業が大化けし株価10倍(テンバガー)銘柄になる可能性があるのか見ておきます




◆上場企業が10倍(テンバガー)に値上がりする確率は4.7%
2014~2019年の5年間で株価が10倍超になった銘柄は約170名柄です。これは、上場企業数約3600社のうち4.7%の割合になります。5年間のランキングの1位のFFRI<3692>は安値から51倍、2位のRIZAPグループ<2928>は51倍、3位の日本ライフライン<7575>は47倍です。

◆個人投資家は上場・未上場限らず投資先を見極める力が必要


上場企業の場合は、株価10倍になる銘柄数は約4.7%であり、株価100倍銘柄となると、さらに割合が減少します。意外と割合が少ないことが分かります。


さらに上場企業であっても上記のRIZAPグループ<2928>のように株価が急騰した後に、業績悪化で急落するケースも見受けられます。一方、未上場企業の場合も、投資先企業を「見極める力」が必要になりますね。



追記)2020年2月6日

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200206-00228034-diamond-bus_all

ダイヤモンド編集部のこちらの取材によりますと、複数の関係者から1株1円だったことを明らかにしています。




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馬渕磨理子(まぶち まりこ)