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MCNP-media cross network premium/RENSA

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メディアの旅人はあなたです。

「死霊館 最後の儀式」

 “THE CONJURING: LAST RITES”

    (2025/アメリカ/ワーナー・ブラザース)

 

 監督:マイケル・チャベス

 脚本:イアン・ボールドバーグ リチャード・ナイン

    デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック

 

 ヴェラ・ファーミガ パトリック・ウィルソン

 ミア・トムリンソン ベン・ハーディ

 

 おすすめ度…★★★☆☆ 満足度…★★★★☆
 

 
実在した心霊研究家であり、数々の超常現象についての著述や映像も残っているウォーレン夫妻が関わった事件を映像化した「死霊館」(2013)に端を発する一連のホラー映画シリーズの完結編。
 
シリーズは<死霊館ユニバース>としてスピンオフ作品含めて9作品となり、本作を含めてそのうちの6作品をスクリーンで観てきた。
 
残念ながら第1作の「死霊館」は未見のままで、公開当時には興味を持ちつつもまだB級ホラーのイメージが拭えず優先順位が後回しになった記憶がある。
 
最初に観たのは実質2作目となる「死霊館 エンフィールド事件」。
昔から心霊現象などに興味は持っていて、エンフィールド事件そのものも何となく見聞きしていた。
 
その実話に基づいたストーリーということで改めて関心を持ったのだと思う。
 

 

本格的にのめり込んだのは実はスピンオフの「死霊館のシスター」なのだけれど、あくまでも死霊館シリーズの流れでスクリーンと対峙した。

 

 

公開順では「死霊館」シリーズの前作となる「死霊館 悪魔のせいなら、無実」は少し物足りなさを感じてしまった。

 

 

一方でスピンオフとしては最初のシリーズとなった「アナベル」シリーズに関しては後回しになってしまい、3部作の3作目のみスクリーンでチェック。

 

今思うと夫妻の娘ジュディが絡むストーリーなので、今回の完結編にも繋がっていた。

 

 

いずれにしても個人的には<死霊館ユニバース>という意識はあまりなくて。ジェームズ・ワンが手掛けるホラー作品の系譜としてチェックしていたにすぎなかった。

 

 

そして本作を観る前にCS放送で録画してある過去作品や放置していた「アナベル」シリーズをチェックすることも考えたけれど、純粋にシリーズ完結編を早く観たい思いがあって初日の上映回に駆けつけることになった。
 
本作はウォーレン夫妻の一人娘ジュディの誕生にかかわる怪奇譚から始まる。
ウォーレン夫妻はすでに心霊調査の第一線から引退しており、大人になったジュディも結婚が決まっている。
 
そんな中でペンシルベニアに住むある一家が怪奇現象に見舞われ、引退したウォーレン夫妻の代わりに現地に出向いた神父が命を落としてしまう。
 
再び邪悪な悪魔と対峙することなるウォーレン夫妻だが、今回は娘のジュディと婚約者も巻き込む驚愕の事態へと進んでいく。
 
前半は引退したウォーレン夫妻とジュディの婚約をめぐる家族のエピソードとペンシルベニアの怪異現象が並行して描かれていく。
 
比重としてはウォーレン一家に重きが置かれているのでストーリーの停滞感は否めない。
後半は母ロレインの霊能力を受け継いだジュディが覚醒する中で一気に悪魔との死闘へとなだれ込んでいく。
 
ある程度シリーズを観てきた人には、あのアナベルが登場したりして、まさに集大成を感じさせる展開でワクワクするはず。
 
事前に上映時間をチェックしたら130分超とのこと。
んー長すぎないかい?と思ったら、案の定ペンシルベニアに舞台が移るまでにけっこう時間がかかって、なかなか死霊館の世界観に浸れない。
 
その後はウォーレン夫妻と娘のジュディが家族愛の強さで邪悪な悪魔と対峙して、そのまま一気にクライマックスまで力技で持っていく感じは否めないけれど、最終的にウォーレン家の幸福な未来を暗示して終わるのはよかったと思う。
 
シリーズ完結編ということで、一見さんには少し説明不足もあるかもしれない。
それでもシリーズをそれなりに観てきた人には満足できるエンディングではないか。
 
エンドロール前に実際のウォーレン夫妻の映像が音声も含めて紹介されていく。
その中にはシリーズで扱ってきた様々な事件のニュース映像や悪魔の鏡などの実際の写真も含まれる。
 
これで完結ということをきちんと刻印し、ウォーレン夫妻のその後についても明示しているのもいい。
 
ヴェラ・ファーミガとパトリック・ウィルソンが演じたウォーレン夫妻にもう会えないと思うと寂しさもあるけれど、現実にはもっとたくさんの邪悪な存在と対決し続けてきた夫妻の苦労を思うといまさらながら安らかに眠ってほしいと思ってやまない。
 
さて、ジェームズ・ワンが仕掛ける次の手は?
 
つくづくも「M3GAN ミーガン 2.0」の日本公開が中止になったのは残念だ。
 

 ローソン・ユナイテッドシネマ前橋 スクリーン6

 

 

「ブラック・ショーマン」(2025/東宝)

 

 監督:田中亮

 原作:東野圭吾

 脚本:橋本要

 

 福山雅治 有村架純 成田凌 生田絵梨花 木村昴 森永悠希

 犬飼貴丈 岡崎紗絵 伊藤淳史 生瀬勝久 仲村トオル

 

 おすすめ度…★★☆☆☆ 満足度…★★☆☆☆

 

 
オープニングはラスベガス、剣劇とマジックを組み合わせたイリュージョン・ショー。
 
最後にスター福山雅治がかっこよくポーズを決めてタイトルクレジットそしてメインキャストの二人が横文字で紹介される。
 
続いてウエディングドレス姿の有村架純の後ろ姿、振り返ったときのデコルテの感じも悪くない。
 
結婚式の衣装合わせの相手が伊藤淳史…あ、やっぱりフジテレビだな。
その有村架純のスマホに電話がかかってきて…。
 
舞台は一転して山間のローカル線。
大きなキャリーバッグを持った有村架純が慌てて閉じかけた扉から駅に降りる。
 
そこは原作のタイトルにもある名もなき町のひなびた温泉街。
まさに今が見ごろの紅葉に彩られた美しい田舎の風景がスクリーンに広がる。
 
そこまでだった。
 
ここのところ作品選びに失敗したというか、タイムテーブル優先で観た考察系の作品がいまひとつだったりして、久しぶりにあまり考えることなく楽しめる作品が観たいなと思い、このままスルーでもいいかと思っていたこの作品をチョイス。
 
あまり考えることなくどころか、何度も寝落ちするのを禁じえなかった。
他のレビューでも「寝てしまった」というのを見ていたので、そんなに退屈なのか?と思っていたら、退屈以前にエンタテインメントにすらなっていないありさまで、何度かウトウトしながら最後はちゃんと話が繋がったという中身がすっからかんの作品だった。
 
東野圭吾原作を福山雅治主演でフジテレビが製作、監督もフジのドラマでお馴染みの田中亮、まあ最初から期待値は低く見積もっていたものの、それでももう少しひねりや映画的な面白さがあってもいいんじゃね?
 
福山雅治はまんま「おじさん」だし、さすがの有村架純も三十路を超えてかつてのキラキラ感は少なめ、周りを固めるキャストが豪華だけれど、すべて脇役の域を出ないというか、観終わったときに「あれって必要だった?」レベルで記憶にすら残らない。
 
そもそも考察云々を楽しもうにも、登場人物たちがずっとしゃべっているので終始落ち着かない。
 
あの生瀬勝久がおとなしく思えるほどの饒舌な福山雅治に、輪をかけて有村架純もあーだこーだ考察を巡らせていて、観客に考察を委ねるというスキがほとんどない。
 
では見せ場のはずのマジックタイムはどうだったかというと、あまりにもリアリティがなさ過ぎて、ぶっちゃけ見ていて恥ずかしくなるレベル。
 
クライマックスの学校を舞台にした壮大なイリュージョン風のトリックにしても、それってあなた一人じゃできないでしょ?というか、むしろ前半のスリまがいのマジックの方がまだリアリティがあって納得できるというか、まったくもって時間の無駄だと思う。
 
原作は未読なので何とも言えないが、これをミステリにしたかったのかどうかも怪しい演出はなんとも味気ない。
 
上映前の予告編では同じ福山雅治主演のTBSドラマ「ラストマン」劇場版の映像。
うーん、いつまで続くのか、福山雅治ありきの映画製作という感じ。
 
山々の俯瞰の映像は岐阜の苗木城址の展望台からの景色とのこと。
苗木城址はその昔訪れたことがあったけれど、途中の苔むした石垣などを見て下りてきてしまった。
 
有村架純が乗るローカル線は長良川鉄道で降りたのは美濃白鳥駅、古き良き街並みは郡上八幡界隈で、紅葉で染まった渓谷は香嵐渓らしい。
 
うん、映画のロケ地に拘らずに一度は行ってみたいエリアばかりで旅情心を誘われた。
 
公開からだいぶ経つので集客はどうかと思ったら、一日二回の最初の上映回だったこともあってか、灯りが戻った客席は女性客を中心にけっこう埋まっていた。
やはり福山雅治のブランド力は大したものだと実感した。
 
 ローソン・ユナイテッドシネマ前橋 スクリーン8
 

7月末から8月頭にかけて、2025年夏の北海道&東日本パスで東北から道南エリアを旅してきました。

 

旅のレポートはいつになるか分かりませんが、ここに至るまでの思いを少し書き残しておこうと思います。

 

 

 

昨年末から始まったJRのフリー切符の大幅な改変や廃止。

 

ご存じのように青春18きっぷは自動改札対応を前提に連続使用に変更され、昔のように乗車5日分ではなく、5日連続もしくは新設の3日連続での使用しかできなくなりました。

 

またJR東日本で発売されていたフリー区間が関東甲信越から南東北エリアまで網羅した便利な週末パスは6月末で廃止となりました。

 

週末パスに関しては最後の週末にも利用するつもりでしたが、諸般の事情もあって春先の利用がラストになってしまいました。

 

 

今回はあえて青春18きっぷではなく、北海道&東日本パスを利用しての旅を計画したのは理由があります。

 

特に北東北エリアというのは鉄路で在来線移動をする場合、ものすごく遠いというか実質JRだけで移動するにはかなりの制約を受けてしまいます。

 

同じ在来線で西に向かう場合、地元を朝出れば広島県までは余裕で移動でき、実際広島の福山まで乗り継いで初日を終えたこともあります。

 

 

しかし北に向かうとすると数年前に新潟~秋田経由で青森までギリギリ到着できるレベル。

 

 

他にも奥羽本線で山形経由も可能ですが、この場合当日中の青森着は不可能。

 

では、東北本線経由ならと考えるところですが、北海道・東北新幹線の延伸で、盛岡から先は第三セクターになってしまうため、青春18きっぷでは乗り継げません。

 

一方、北海道&東日本パスの場合、その区間の第三セクターも利用でき、さらに別途新幹線自由席(特定特急券)の利用で北海道へ渡れます。

 

今回は結果的に3泊4日のスケジュールとなったので、青春18きっぷの場合は5日間券が必要。

 

5日間券は12,050円ですから北に行くなら北海道&東日本パスの11,530円の方が安いうえに、第三セクターのIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道にも乗れますからお得となります。

 

ということで、今回は北海道&東日本パスを使っての旅を計画しました。

 

ただ出発する直前まで紆余曲折もあり、実際にすべての行程が決まったのは旅に出て2日目の朝でした。

 

最終的には何度かの新幹線もしくは特急利用区間も発生してしまい、結果的にどこまでお得な旅になったのか怪しいものですが、その都度自分なりに北海道&東日本パスの利便性を考えながらの旅だったので面白かったです。

 

さて、今回の旅の目的は当初からいくつかありました。

 

まず最初に考えたのはJR津軽線の終着駅三厩まで行くこと、さらに津軽半島最北端の竜飛岬まで足を延ばしてみること。

 

実際これは鉄道旅を楽しむようになった数十年前から考えていたことで、北の外れの三厩駅へのルートは一見単純に見えて、実はとてつもなく遠い。

 

三厩までの津軽線の運行本数が極端に少なく、早朝に青森駅を出ないと明るいうちに戻ってこられない。

もちろんただ津軽線を完乗するだけでなく、その先の竜飛岬への移動も考えてのことになります。

 

しかも青春18きっぷを使ってと考えると一日は移動だけで終わってしまうので、その先の行程と復路を考えた場合、最低でも3日は要することになります。

 

三厩駅のためだけに3日間潰せるか?

毎回ここで悩み断念していました。

 

ところが、その津軽線が2022年8月の大雨被害で蟹田から三厩区間が運休となり、その後も代行バスによる振替輸送が続いていましたが、ついに2027年春までに廃止が決定的になりました。

 

もはや蟹田以北の鉄路での移動は叶わなくとも、三厩駅がまだJR東日本の津軽線の終着駅として機能しているうちにたどり着きたい。

 

そんな思いが強くなり、今回の旅の行程の最初の目的地が三厩駅になりました。

 

 

これまでもいくつかの廃線決定路線を旅してきました。

直近では久留里線の久留里から上総亀山間も乗ってきました。

 

 

他にも一部代行輸送になっていた磐越西線や只見線も全線復旧後に完乗できたし、近県エリアのローカル線は時間ができた時には少しずつ乗りつぶしている感じです。

 

 

2011年の東日本大震災のあとには、被災した仙石線から石巻線のルートを代行バス輸送から全線復旧までたどったりもしました。

 

 

それでも、これまで乗ってみたかったいくつかの路線は廃止となり、その多くが自然災害による被害からの復興断念。

 

特に残念に思っているのが、九州エリアの高千穂鉄道の廃止。

ずいぶん昔に時刻表の頁を繰りながら旅の構想を練っていた時期があって、その頃はまだ九州方面への寝台列車も運行されていて、いろんなルートでまだ未踏の九州東側への旅を考えて楽しんでいた時代でした。

 

その高千穂鉄道も20年前の台風の被害で運行休止となり、2008年には全線の廃止が決定。

現在では起点となっていた延岡からの路線バスでのアクセスがメインとなっているようです。

 

同様のケースでは北海道の日高本線の終着駅様似へのルートがあります。

 

 

こちらも2015年の高波の被害で被災し、現在では苫小牧から鵡川間の短い営業路線になっていますが、運のいいことに1999年の北海道一周の旅で無事に様似まで完乗することができました。

 

襟裳岬へのアクセスという意味では様似からバスで移動できたので便利でしたが、今では札幌方面からの長距離バスなどを使わないと公共交通機関では難しいようです。

 

そんなこんなもありまして、今回の津軽線の旅は思い切って決行することになったわけですが、直前までいろいろあって改めて簡単ではないことを実感することになりました。

 

当初は30日に一旦都内に出て高速バスで早朝青森入りも考えていて、その時点では青森駅行きの高速バスは満席状態で、可能性としては弘前バスターミナル経由での青森入り。

 

すでにキャンセル料の発生する時期だったこともあって予約もギリギリまで迷っていたところ、あのカムチャッカ沖地震による津波警報が発令されるという事態になり、その報道を見ているうちに気持ちも萎え、夕方出発で間に合うとはいえ前日移動は断念となりました。

 

そうなると前述の通り津軽線の旅だけで2泊は必要となり、その後の行程を再考した結果、急遽3泊目に新函館北斗駅界隈を追加。

 

というか、その段階では青森市内はもちろん函館界隈も含めてホテルに手ごろな料金の空きはなく、前日キャンセルでも間に合うので押さえてあった新函館北斗駅前の東横インが残っていたので助かったということ。

 

まあ部屋が取れない理由は実際に現地入りしてから明らかになるわけですが、自分の旅の行程を優先に考えていたのですっかりそのあたりの事情は抜け落ちていました。

 

ちなみに北海道&東日本パスに関しては前日の都内移動を前提に30日からの使用開始で購入清み。

結果的に31日からに変更することもできたわけですが、気分的には駅まで出向くのも面倒になり、そのままの利用期間での出発となりました。

 

果たして、今回の旅はどうなるのか?

 

ひとまず初日は地元駅を6時半前に出発。

その先も在来線移動で乗り継いで22時に青森という前回より遅めの到着になります。

 

以下、今回の旅の記事をまとめて更新しました。

 

当初は更新できたものから適時UPしていくつもりでしたが、予想以上に時間がかかったのと分量も多くなってしまったので、全編完成したタイミングでまとめて更新しました。

 

つきましては直近の更新記事との兼ね合いもあるので、日付は旅程に合わせて過去記事としておきました。

 

また記事の前後に各記事をリンクさせる形にしてありますのでよろしくお願いいたします。

 

 

なお誤字脱字等についてはある程度はチェックしましたが、漏れ等については適時対応していきますのでお許しください。