2024年７月６日、数十年振りに…たぶん…前橋の七夕まつりの喧騒の中に足を踏み込んでみた。
ちょうど街中のミニシアターで観たい作品が上映されていて、ここのところタイミングを誤って観逃がしてしまうパターンも多かったので、思い切って午後から出かけることにした。
ミニシアターの入るビルの立体駐車場の混雑も見越しての早めの移動。
まずは先にガソリンスタンドで給油してからどこかで遅めの昼食と思い出発するも、途中で雨が降り出したこともあって屋根のあるショッピングモールの立体駐車場へと移動。
そのままショッピングモール内のフードコートに向かい、満腹だと映画で寝落ちの危険性もあるのでてんやで軽く食べる。
そして七夕まつり開催中の市街地の立体駐車場に移動。
ゲートにたどり着くまで待つかなと思ったけど、意外にも駐車場入口には「空」の緑ランプでひと安心。
結局は８階まで上がったものの、エレベーター近くのスペースを無事に確保してホッとする。
予想以上にスムーズに移動できたのでこの段階で映画の上映時間まで一時間待ち。
しばし車中で涼むも、ミニシアターのロビーで待つことにしてエレベーターで階下へ。
映画は前橋シネマハウスで「あんのこと」を鑑賞。
事前の予想以上に重い作品でいい意味で疲労感を感じつつ、一旦駐車場の車まで戻って余分なものを車内に置いてから、いよいよ前橋七夕まつりに出かける。
ミニシアターの入っているビルは旧前橋西武(LIVIN)があった場所で、当時は前橋テアトル西友として地元の多くの映画ファンに支持されていたことは以前に触れた。
現在は前橋プラザ元気21という呼称で様々な文化施設等が入っていて、渡り廊下で繋がっている別館は前橋シネマハウスのある３階フロアから上は立体駐車場になっている。
エレベーターで階下に下りるとそのまま馬場川通りと呼ばれる路地に出られて、ここから北側に向って前橋の旧繁華街が広がっている。
通常は一般道として車が行きかう通りも七夕まつりの期間は交通規制により進入禁止。
そこに露店がずらっと並び七夕まつりのメインストリートのひとつになっている。
子どもの頃は毎年両親に連れられて訪れていた前橋七夕まつり。
いわゆる七夕飾りももっと派手だった印象があって、何となくもの悲しい雰囲気さえ感じてしまった。
ちょうど雨上がりで夕刻のこの時間帯は強い日差しもなく歩きやすい。
心配していた人波も混雑というほどではなく、念のため杖を片手の散策も比較的ゆっくり歩けるのはありがたい。
お面の露店も昔はもっとワクワクしたな。
こういう露店歩きも久しぶりになってしまったので、いろいろなメニューが並ぶ様子がとても新鮮。
ハングル文字が堂々と並ぶ露店も昔は考えられなかった。
ひと通り露店を見ながら何を買って帰るか思案するのもなんとなく楽しい。
ある程度北上したところで折り返す。
この北海亭が入ったビルはかつてはみやま会館と呼ばれていた。
経営していた野中興業は前橋市内だけでなく高崎・桐生などに映画館オリオン座を展開し、かつては前橋市内に複数の映画館を経営していた。
自分が映画少年に目覚めた中学生の頃、この前橋オリオン座で上映予定の映画の前売り券を買うとなんとお食事券ついてきた。
映画を観た後にこのみやま会館にある複数の飲食店のどこかで、指定されたメニューの食事をとることができた。
外食文化がまだ根付く前の地方都市にあって、いっぱしの大人になれたような気がして嬉しかった。
この一帯は夜の繁華街とでもいうべきエリア。
来た道を戻りながら一軒のじゃがバターの露店に目に留まる。
大ぶりのジャガイモが鉄板の上のホクホクに仕上がっている。
そのジャガイモを容器に入れてそこに大量のバターを投入する様子を見ていたら無性に食べたくなった。
ここで一人前を600円で購入。
もうワンコインじゃ露店は楽しめない時代なのを痛感する。
だいぶ空が暗くなってきたのでこの辺りで撤収する。
改めて思ったのはこういう露店を見ているだけでも楽しいということ。
時間にして20分くらいだったろうか。
まだ映画鑑賞時に受けられる立体駐車場の割引時間の範囲内。
さらに戻る途中で中津唐揚げの屋台でたれつきの唐揚げの小を購入。
この紙コップの中に大ぶりの唐揚げが４つで500円。
そりゃあ好きなものを好きなだけ買っていたら大枚が飛ぶなと実感。
今度は前橋まつりでも出かけてみようか。
久しぶりに前橋の街中を少しだけ歩けて楽しかった。