「彼女は夢で踊る」(2019/アークエンタテインメント)
監督:時川英之
脚本:時川英之
加藤雅也 犬飼貴丈 岡村いずみ 横山雄二 矢沢ようこ
本日公開の「ファーストラブ」の舞台挨拶中継付きの回に行こうかと考えていましたが、休日に9時にシネコンは辛いな…二度寝でほぼ間に合わなかったこともあるけれど…と思い、もう一度観ておきたかった「彼女は夢で踊る」を二度目の鑑賞となりました。
一日一回の上映で二週間限定、前週は14時台、今週は10時スタートで休日の午前中でしたが、客席には女性客も含めて10数人の映画ファンが駆けつけていました。
さて二度目の鑑賞となった今回は、加藤雅也演じる現在の社長木下の目線を中心に観直しました。
木下の前に現れるサラ似のストリッパーメロディがどういうシチュエーションで登場するかを確認してすべてが繋がりました。
それゆえに前回以上にラストのエンドロールのバックで踊る木下の「この劇場が好きだ」という思いが胸に迫りました。
そして犬飼貴丈演じる若き日の木下の失恋が、サラとの出会いでようやく癒える前半の重要なシーンも改めて確認。
後半でよーこからサラのその後について初めて知らされた木下は、ここでやっと「閉館詐欺」にけじめをつける決心がついたのかと思いましたが、あのエンディングの木下のシーンでやっぱり「ストリップ劇場が好き」なんだという真理が明示され、それゆえに最後の広島第一劇場のその後に関するテロップがさらに意味を持ってきます。
帰りにパンフレットを買おうと思ったら完売の表示。
久しぶりにやっちゃったなーと思うと同時に、それだけ多くの方がこの作品に思い入れがあったんだなと逆にうれしくも思いました。
昨秋の上映開始から始まって大都市圏の上映はすでに終わり、この週末からはようやく地元広島で上映…とはいってもシネマ尾道ですが…のようですが、3月ならば広島に行く予定があるものの、さすがにそこまでは続映は厳しいでしょうね。
素晴らしいダンスで最後まで魅了してくれた岡村いずみは身長150センチと小柄な女優さん。
そのコンパクトさがまた不思議な哀愁を漂わせてくれたのかなと思ったりもして。
しばらく前に早々と発表した自身の2020年のベストテンですが、他にもチェックすることもあったりして、どうやらもう一度考え直さないといけないようです。
前橋シネマハウス シアター0