「先生!、、、好きになってもいいですか?」(2017/ワーナー)
監督:三木孝浩
原作:河原和音
脚本:岡田磨里
生田斗真 広瀬すず 竜星涼 森川葵 健太郎
中村倫也 比嘉愛未 八木亜希子 森本レオ
おすすめ度…★★★☆☆ 満足度…★★★☆☆
主演の生田斗真が完成披露イベントで「広瀬すず史上、最強にかわいい映画」と評して話題になったこの映画、まさに広瀬すずを愛でるという意味では最高の作品になりました。
原作コミックはもちろん知りません。
オリジナルのストーリーを2時間弱に収めるわけですから、ある程度端折られてしまうのも理解しているつもりです。
でもな、やっぱりあそこでキスをしちゃう先生の感情はなかなか理解するのは難しいかな。
いわゆる女子御用達の胸キュン映画ではないです。
そこは三木監督ということで安心して観ていられます。
丁寧に静かなトーンできちんと男女の思いを交錯させる演出は、三木監督らしい下手に奇を衒わないスタンスが一貫しています。
広瀬すずがこの先どういう女優になっていくのか、なかなか想像できない部分もあるのですが…少女時代から上手に年齢を重ねながら自身のイメージを損なわずに確実に成長している稀有な存在…撮影当時にリアルJKだったことも含めて、間違いなく「広瀬すず史上、最高にかわいい」時間をこうして作品として残せるのは幸せなことですね。
「君の膵臓をたべたい」の浜辺美波もそうですが、彼女の魅力はそのビジュアル以上に見るものの心を震わせる声の訴求力にもあることを改めて感じました。
あの目で真剣に見つめられて、あの声で思いのたけを叫ばれたら、そりゃあもう世の男性諸氏はメロメロです。
もちろん広瀬すずが苦手な人もいるでしょうが、アイドル系の女優が好きな人は概ね広瀬すず病にかかりますって。
今年は「チア☆ダン」があって、久しぶりに声優に挑んだ「打ち上げ花火、…」があって、シリアスな「三度目の殺人」があって、そして王道の「先生!」と演じる役柄も毎回違いましたが、それぞれにしっかり演じ切っていたと思います。
来年はシリーズ完結編となる(?)「ちはやふる-結び-」があって、「ラプラスの魔女」ではあの三池崇史と組むのが不安ではありますが、二十歳前後の難しい時間で演じ続けることを選択した彼女のこの先が楽しみでなりません。
そうそう、忘れてはいけません。
森川葵史上、最高に楽しい映画でもあります。
主演映画「A.I.love you アイラヴユー」も楽しかったけれど、なかなか作品に恵まれないというか、いまいちブレイクしきれないもどかしさはありますが、こういう役どころでキャラを極めていくのも面白いかもしれません。
そういえばいつの間にかタイトルに「…、、、好きになってもいいですか?」という尾ひれがついてしまいましたが、作品でクレジットされるのは「先生!」のみ…んーTBSサイドの意向なんでしょうかね?
作品的には別にスクリーンで観なくてもいいかもしれませんが、やはりあの大きな画面でJK時代の広瀬すずを堪能できるのは、他に得難い貴重な時間かもしれませんね。
MOVIX伊勢崎 シアター9