「マイティ・ソー バトルロイヤル」 | MCNP-media cross network premium/RENSA

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「マイティ・ソー バトルロイヤル」

 “THOR:RAGNAROK”(2017/アメリカ)
 
 監督:タイカ・ワイティティ
 原案:クレウグ・カイル クリストファー・ヨスト エリック・ピアソン
 脚本:エリック・ピアソン
 
 クリス・ヘムズワース トム・ヒドルストン ケイト・ブランシェット
 ジェフ・ゴールドブラム テッサ・トンプソン マーク・ラファロ
 ベネディクト・カンバーバッチ アンソニー・ホプキンス
 
 おすすめ度…★★★☆☆ 満足度…★★★★☆
 
 
まさに天空の世界を舞台にした壮大な兄弟喧嘩いや姉弟喧嘩です。
 
マーベル・スタジオの「アベンジャーズ」シリーズで一番わかりにくいのが、やはり雷神ソーの世界観だろうと思います。
 
スーパースター揃いのアベンジャーズですが、ソーだけ神の子で普通の人間ではないというか、いわば本物の超人なので、人間臭く描けば描くほどどこか違和感を覚えてしまいます。
 
自分はなんとかシリーズの劇場鑑賞は追いついているのですが…「アントマン」だけ未見…各アベンジャーズたちをめぐるエピソードが多岐にわたるので、そもそもの原点がどこだったのかわからなくなりそうです。
 
一応「アベンジャーズ」シリーズとしては先の「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」があって、このときのソコヴィアでの戦いを経て「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」ではラゴスの戦闘で一般市民に多くの犠牲者を出してしまったことで、アベンジャーズそのものの強大な能力を国連監視下に置く「ソコヴィア協定」が提案されるという流れを押さえておかないと混乱します。
 
この「ソコヴィア協定」をめぐってアイアンマンのトニーとキャプテン・アメリカのスティーブが対立してしまうわけですが、その後のトニー側のエピソードとして「スパイダーマン:ホームカミング」があって、同じくトニーについたブラックパンサーが来年公開の「ブラックパンサー」へと繋がっていくと。
 
一方マイティ・ソーは「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のあと、恐ろしいパワーが宿るインフィニティ・ストーンとともに天界のアスカルドに帰る…ここまでがおさらい。
 
でハルクはどうしたっけ?
実は「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の戦闘の中でクインジェットに乗ったままどこかへと飛んで行ってしまったまま…もう思い出せないよ。
 
いずれにしても「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」から二年後というのが今回の「マイティ・ソー バトルロイヤル」の舞台。
 
いきなり炎の巨人スルトに襲われたり、アスガルドに戻ると死んだはずのロキが生きていて、ワームホールへ続く架け橋ビフレストの番人ヘイムダルもスカージに変わっている。
父オーディンを探すためにロキとニューヨークへと向かうソーの前にドクターストレンジが現れたり、シリーズを見続けていないと??な展開が目白押し。
 
ストレンジの協力でオーディンに再会するも、そこで知らされたのはソーには死を司る女神ヘラという姉がいて、その凶暴さゆえにオーディンの力で幽閉されているということ。
 
そしてオーディンの寿命が尽きたとき、ついに幽閉を解かれたヘラが二人の前に姿を現す。
ヘラはソーのハンマーをいとも簡単に破壊、ビフレストへ逃れたソーは惑星サカールへ飛ばされてしまう。
 
サカールでソーは元はアスガルドの女戦士であったヴァルキリーに捕まり、統治者グランドマスターに売られてしまう。
彼が主催する格闘大会に闘士として出場することになったソーの前にチャンピオンとして現れたのはなんとハルクだった。
 
要はこの格闘大会の部分だけを切り取って「バトルロイヤル」という呆けたサブタイトルをつけちゃったのはどうなんでしょ?
 
やがてバナー博士に戻ったハルクと実はサカールでグランドマスターに取り入っていたロキ、そしてヴァルキリーを巻き込んで、アスガルドをヘラの支配から救うための死闘が始まる…。
 
このシリーズではおなじみのコミカルなやりとりがあったり、久しぶりに登場のロキのキャラも軽妙で、気楽に楽しめるエンターテインメント作品にはなっているでしょう。
 
事前の予備知識をあまり入れない人なんで、ヘラがケイト・ブランシェットだったことは最後まで気づきませんでしたが、グランドマスター役が「見たことあるなぁ」と思いつつ、ジェフ・ゴールドブラムだったということもあとで気づく始末。
 
前半でオーディンが観ている芝居のキャストも、ソー役がクリスの実兄のルーク・ヘムズワース、ロキ役がマット・ディモンだったんですね、そういえばそんな気もしました。
ちょっとだけナターシャが出てくるのもスカヨハ好きにはお得でした。
 
メインクレジットのあとに次回作に続くヒントとなるシーンが出てくるのですが、これは「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の

ラストシーンにリンクしているのかな?

 

エンドロールの最後のおまけ映像も相変わらず面白いです。

 
 ユナイテッド・シネマ前橋 スクリーン5