湯島聖堂…都会の寺社をめぐる…神田祭2017② | MCNP-media cross network premium/RENSA

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引き続き活気溢れる神田祭の喧騒から逃れるようにすぐ南に広がる緑の杜を目指します。
 
神田明神の鳥居に面した国道17号の西にある信号を左折すると本郷通り。
その歩道に沿って南に下ると湯島聖堂の境内に西から入ることができます。
 
湯島聖堂を訪れたのは3回目くらいでしょうか?
最初はさだまさしの名曲“檸檬”の歌詞に出てきたので興味を持ってだったと思います。
 
先に境内と書きましたが、果たしてその表現が正しいのかどうかわかりません。
湯島聖堂は厳密には神社でも寺でもなく、その名の通り「史跡湯島聖堂」ということになります。
 
改めて調べてみたところ、五代将軍綱吉が儒学の振興を図るために元禄三年(1690)に聖堂を創建、上野忍ヶ岡の林羅山の私邸にあった孔子廟と林家の家塾を移したのが始まりで、100年後の寛政九年(1797)に幕府直轄学校として昌平坂学問所が開設されました。
 
つまりここは学校の史跡ということになるようです。
一方で儒学の祖である孔子を祀っていたことで聖堂と呼ばれるようになったそうです。
 
西から境内に入ったのでそのまま大成殿に続く杏壇門の前に出てしまいました。
 

 
孔子廟の聖殿の名称である大成殿。
拝観料を払うと堂内に入って厨子に祀られている孔子像や孟子像などを間近で見ることもできますが、外からでもざっと覗き込むことはできます。
前回の訪問時に中に入った記憶があるので今回はそのままお詣りだけして終わります。
 
 
改めて大成殿の大屋根を見上げると四方に乗ったいわゆるしゃちほこのようなものが気になってきました。
 
よく見ると屋根の上部に一対しゃちほこのようなもの、屋根の下部の左右にそれぞれ一対ずつ四方に睨みを利かせているように虎のような姿で見下ろしています。
 
IMG_20170515_180754143.jpg
 
調べてみると、一対のしゃちほこは鬼口頭(ききんとう)で、高く伸びているのは鯨の潮吹きのようなものらしい。
そして四隅の獣は鬼龍子(きりゅうし)という聖獣なのだそうです。
 
 
 
 
杏壇門の外には手水舎もありました。
 
 
さらにまっすぐ石段を降りたところには入徳門。

 

 
 
この後はそのまま境内を東に進み事務所棟が入っている斯文会館(しぶんかいかん)へ向かいます。

 

実は最近になって湯島聖堂でも御朱印の授与があると知りました。

前述のとおり神社でも寺でもないという認識でしたのでこれは意外でした。

 

その御朱印等の対応を行っているのが斯文会館という建物で、こちらは湯島聖堂の東側にあります。

 

東へはどんどん境内の石段を下っていく感じなので、改めて神田明神も含めたこの一帯が高台の上にあることを実感します。

 
その途中に孔子像がありました。
 
 
そのまま進むと斯文会館に到着します。
恐る恐る玄関のドアを開けて建物の中に入りました。
 
入ってすぐのエントランスは古い講堂のロビーような感じで右手に事務所らしきものが見えます。
さらにそちらに進んでみると窓口が見え御朱印受付の表示もありました。
どうやら自分が入ってきたのは裏口になるようで、御朱印を待つ間にも、窓口横のドアから人の出入りがありました。
 
改めて正面玄関から外に出ます。
向かって右が斯文会館、手前の門が境内から続く仰高門。
 
 
こちら側から入るのが正しい参拝なんでしょうね。

 

 
湯島聖堂についての解説版もこちら側にありました。
 

 
湯島聖堂を後にして御茶ノ水方面に向かいます。
 
 
聖橋へと続く階段も久しぶりに上がります。
 
 
聖橋の上に出るとちょうど神田祭の神輿がやってきました。
 
 
時間帯を考えると神田中央連合の神輿で、これから宮入に向かうようです。
 
 
湯島聖堂と東京復活大聖堂教会(ニコライ堂)を繋ぐというのが、聖橋の名の由来だそうですが、神田祭の神輿越しにそのニコライ堂の丸屋根が見えます。
 
 
やってきたのは神田猿楽町会の神輿。
 
 
聖橋を渡ってJRの御茶ノ水駅前まで来ました。
当初は逆側の丸ノ内線の御茶ノ水駅を利用するつもりでしたが、このエリアも久しぶりで位置関係が分からなくなりました。
 
駅前の学生街らしい洋食屋で早めの昼食にしました。
よく見ると1階がハンバーグ店で、2階は別のお店なんですね。
2階のキッチンカロリーさんに入りました。
 
 
学生街の洋食屋としても紹介されているみたいです。
お店はワンフロアの両側にカウンター席が並ぶ作りでマスター一人で切り盛りしているようです。
 
 
看板メニューのカロリー焼きセット(670円)。
大盛りも頼めますが、鉄板の下に敷きつめられたスパゲッティもそこそこ量がありました。