神田駿河台の名門ホテル「山の上ホテル」が今月14日から休館となりました。
発表によれば「耐震補強のため」とのこと。
築90年近い建物だし、耐震工事が行われるのはわかるのですが、再開時期の発表はされていないようです。
そのため、「このまま閉館となってしまうのでは。。」と心配する向きも多くあります。
山の上ホテルには宿泊したことはありませんが、いろいろなレストランが入っていてその利用は度々ありました。
古いパンフレットですが。。
この中でも。。
「てんぷらと和食 山の上」にはよく行きました。
この店は池波正太郎さんをはじめ、各界の著名人に贔屓にされた店です。
池波さんが通っていた頃はあの近藤文夫さん(名店「てんぷら近藤」店主)が料理長を務めていました。
私はもっと後の時期なので、近藤さんは独立していましたが、とてもおいしい天ぷらを味わえるのでお気に入りの一軒でした。
ハッキリとは覚えていませんが、確か池波さんの著作で知った「梅ちりめん山椒煮」という一品が、いただいてみると素晴らしい味わいで、お土産で購入できることを知ってからは毎回買って帰ったものです。
当時、お客さんとの会食の手土産にも利用し、家に持ち帰るとそれぞれの奥様に「大変喜ばれた」ということで、手土産の定番となりました。
天ぷらを味わった後は1階にあるバー「ノンノン」で軽く飲んで帰るのも楽しみでしたね。
やっぱり気になるなあ。。この休館。
風情ある建物が無くなるのは残念ですが、ぜひ新館を建てて営業再開して欲しいと思っています。