春季関東大会2018 決勝 | 社会の窓まで ―飽くなき探求心―

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類稀なる発想力とバイタリティを遺憾なく発揮し、その真実にせまる!

 
春季関東大会2018 決勝。
 
 
ついにここまで来てしまった。
 
 
 

 
 
 
このような展開になるとは
正直、応援している私ですら思わなかったよ。
 
 
全国制覇を狙うということは
勝ち続けるということ。
 
それを語るに相応しいチームであるために。
 
 
 
見せてくれ。
 
 
 
 
 
 
決勝も、健大高崎が先攻。
 
順番はジャンケンで決めるんだけれど
勝って先攻なのか、負けて先攻なのか、どっちなんだろう。
普通は後攻をえらぶものだとおもうけど…
 
もしかして主将の大柿くんはジャンケンが弱いのかしら(笑)
 
 
 
 
 
 
試合は、1番山下の右前安打からはじまった。
 
1回の一番打者というのは、責任重大。
彼が打つと、チームが勢いづく。
 
が、その後の二盗失敗などで、初回は無得点に終わる。
 
 
その裏、日大三の攻撃。
 
先発の吉田の球を見切られ
4番大塚・5番小沢に連続適時打を浴びせられ、2点を先制される。
 
 
0-2で2回へ。
 
この試合は、きっと打ち合いになる。
それを予感させる1回となった。
 
 
 
 
 
 
健大高崎が動いたのは、4回。
 
二死二塁から6番大柿が適時二塁打で1点を返す。
7番今井も三遊間を抜く適時打で続く。
その球を、左翼手が後逸。
抜群の走力を発揮し、今井は一気に本塁に生還し3-2と逆転する。
 
 
余談だけれど、今井君は機動破壊に憧れてこの学校を志望したんだそう。
2014の甲子園を見て。
 
そこで入学したのが今井君で
応援に通うようになったのが私というわけだ。
 
ほんの少しだけ、シンパシーを覚えちゃう選手だったりする。
 
 
 
 
 
さらに5回表
 
無死一塁から、1番山下
ライトスタンド最上段へ落ちる特大アーチをかけ
5-2と点差を3に広げる。
 
準決勝はノーヒットだったんだ。
今日は活躍しないと、プロ注目の名が廃るってもんだよな?
 
 
 
今年は、3点差なんてないようなものと言っても過言ではない。
それくらい、どこのチームも打力がある。
 
もう1点ほしいというところで、5回が終了。
 
 
6回は、相手は1番から。
絶対に抑えたい。
 
 
 
小休止後の6回裏
まさに恐れてた展開が待っていた。
 
 
無死一塁から3番日置が適時二塁打を放ち1点を返す。
 
さらに二死満塁から代打中村の痛烈なあたり!
抜けるかと思ったが、二塁手の大越が飛びついてキャッチ。
九死に一生かと思ったが、不安定な状態で投げた球は悪送球に。
 
その間2者が生還し5-5の同点となる。
 
 
続く9番高木に中前適時打を打たれ
5-7と逆転を許してしまった。
 
 
 
 
 
大丈夫。
まだ3回攻撃がある。
 
どうとでもなるのが、健大高崎って学校なんだ。
 
 
 
7回表。
相手投手に疲れが見えてきた。
 
これは、何かが起こる。
 
 
2番小林。
小柄で足が速く、小技を得意とする選手。
彼が塁に出ると一気に健大高崎の野球らしくなる、ワクワクする選手。
 
勝負所のここでは。
セーフティバントを試み揺さぶりをかけながら
狙い球を待って、左翼へと流し打ち。
 
 
健大高崎、反撃の鐘が鳴る。
 
 
さらに3番大越も中前安打で出塁し無死一三塁。
 
投手の動揺がプレーに出たのだろうか。
ここでバッテリーエラーで1点を返す。
 
 
さらに一死二三塁で、好調の主将6番大柿
追い込まれてからの一打は、右翼手を越す逆転の二塁打に。
 
「あれは追い込まれて、絶対にあそこに打とうという気持ちがあるから打てたやつだ。
じゃないとああいう打球にはならない」
 
と、隣で見ていた有識者。
強い選手になったな…。
 
 
 
 
ここで日大三は投手交代。
 
出てきたのは…
 
 
背番号6・日置。
 
 
見たことないなんてレベルじゃない。
日置くんて投手できたの?って感じ。
 
なんでエースが出てこない?
それとも、この連戦でこうでもしないといけない程投手のやりくりに困窮しているのか?
 
 
スタンドではチャンステーマの「前回HONDA」が躍られ
なおも押せ押せムード全開の健大高崎。
 
 
8番嶋本の2点適時打で点差を広げると
1番山下も続き右前への適時打。
 
さらに満塁から押し出し死球で1点を追加し12-7
 
この回7点をもぎ取る猛攻となった。
 
 
7回裏は、3人目の投手清水の情熱的な投球で
三者凡退で抑える。
 
またまだ、健大高崎の流れは止まらない。
 
 
 
8回表で打席に立った8番嶋本
初球を弾き返し、一気にスタンドへ!
 
一人でゆうゆうとダイヤモンドをまわり
さらに13-7とリードを広げた。
 
 
この大会で、一番株を上げたのは嶋本君じゃないだろうか。
少なくとも私の中の株は高騰なんて騒ぎじゃない。
 
嶋本君は、もとは日大三に行きたかったんだってな。
でも縁あって群馬に来て、健大高崎を背負って闘い
かつての夢を越えていく。
 
健大高崎の野球はどう?嶋本君よ…
 
 
 
 

8回裏。
 
日大三は8番中村の適時二塁打で1点を返すも
なかなか後続が続かない。
 
 
13-8で、いよいよ最終局面へーー
 
 
 
9回表。
 
この大会では、山下のお株を奪う活躍を見せた4番高山
最後にダメ押しの本塁打を放ち15-8.
 
 
その裏には、日大三の本塁打男4番大塚が本塁打を打つも
逆転には届かず。
 
 
試合終了。
 
 
 
 
 
 

健大高崎

000320712|15

200005012|10

日大三

 

 

(高)吉田、久保田、清水-大柿

(日)林、高木、日置、石田-佐藤英、萩原

 

本塁打山下、嶋本、高山(高)大塚(日)

 
 
 
青柳博文監督はこう話す。
 
「センバツ出場を逃し、目標を関東優勝に変えてやってきた。いい形で夏を迎えられる」
 
 
 
 
 
 
県大会というのは、上の大会に上がるための予選だから。
勝つことが義務のような感覚がある。
 
だけど、関東は違う。
 
 
優勝、しちゃったんだな…。
 
 
だなんてあまり実感が持てないのは
まだこれが春だから?
それとも、毎日の熱闘が終わった安堵感のほうが強いから?
 
勝って帰るというのは、こういう感覚なのか…。
 
 
 
 
 
 
「万里一空」
 
 
それが今年のチームのスローガン。
 
 
世界のすべては同じ空の下にある。
そういう意味の言葉。
 
日本中から人が集まるこのチームにぴったりだと思う。
 
 
どこまでいっても同じ世界。
どこまでいっても、目標は一つ。
 
 
関東大会で優勝したとしても
夏はまた、挑戦者であり続けてほしい。
 
春優勝したら夏はコールド負けのジンクスを打ち破ってくれ。
 
 
 
でも、出場選手だけじゃない
それをサポートする人たちさえも全国を見据えているこのチームなら。
 
驕らずに夏を迎えられると思うから。
 
 
 
 
次このチームをみるのは
もう、夏の大会なんだろうか。
 
 
一日でも多く。
 
みんなの躍動を感じられますように。
 
 
 
…間違っても見納めだけはやめてくれよ(笑)