お気に入りの歯医者がある。
うちから徒歩5分の場所にありながら
美人と男前とおもしろいおばちゃんしかいない。
技術的にも結構認められている歯科のようで
いつも結構混んでる。
先日、定期健診に行ったときの話。
女医「フフフフww」
私「フフフwww」
この笑いは。
私が親不知抜歯から逃げてるのを知ってる笑いだ…。
女医「いよいよ年貢の納め時ですかね~www」
私「もう逃げられないですか…w」
女医「フフフwwwはいwww」
なんでそんなに楽しそうなんだ…。
このドS女医め…。
女医「次抜歯しましょーね~♪」
私「………ふぁい」
そんなこんなで。
私の2度目の親不知抜歯が決定した。
1本目は、超難産だった。
歯の根がカギ状になってたみたいで
な~~かなか抜けない。
最終的にはハンマーで砕いて
なんとか引っ張り出してもらったんだよな。
結局当分痛みが引かず、夜な夜な涙する日々。
もらった鎮痛剤じゃ全然足りなくて追加購入。
だから、トラウマになって逃げてたんだけどさ(笑)
今回は、1本目と逆側。
左の下の奥歯。
きっと、同じことが起こるんだろ…?
悪夢の予感から、背に汗をかきながら
抜歯に臨む。
麻酔をかけてもらって
大きく口をあける。
メキメキと嫌な音もしながら
何をされているのかわからないけど
着々と抜歯は進む。
「だんだん動いてきましたよ~」
そんなに痛くない。
これなら、今日はすんなり終わるんじゃないか…?
頼むから早く終わってくれ。
何事もなく。
30分後。
「相当出たくないみたいやね~~w」
案の定、私の親不知出産は難航していた。
女医さん、もう笑っちゃってるじゃんw
なんでも私の親不知ちゃん。
根がナナメになってて、しかも例のごとくカギ状になってるらしい。
びっぱれどひっぱれど、なかなか出てこない…とのこと。
そして私はというと…
ひっぱられすぎて顎に熱持ってきて
もう麻酔云々の次元じゃなくなってきて、蚊の鳴くような声でうめいてた。
まじで痛いんだ…
歯茎破れるんじゃないかって感じ。
涙出てくる…。
やさしい20歳くらいの新人歯科助手さんが慰めてくれた。
助手「もうちょっとやからね…。涙ふくね( ˊᵕˋ )」
私は幼稚園児か(笑)
でも嬉しいよ(´;ㅿ;`)
女医「ちょっと休憩する?」
ま「しない…」
女医「しないw早く抜きたいねw」
ま「ウン…」グスッ
女医さん。
大きい器具から小さめの器具に変えてくれた。
女医「暑いよね。ちょっと顔に風あててあげるw」
歯に風あてる機械で、顔を吹かれる(笑)
まさかこの機械も扇風機代わりに使われるとは思ってなかっただろうな。
女医「もう半分くらい出てるから、ガンバろね!」
まだ半分かと絶望しながら
「ウン」と返事して、涙ながらに口を開ける。
右に左に体重かけられ
私もシクシク泣きながら。
そして。
「抜けた!」
パチパチパチパチ…!
出産かよ(笑)
施術に関わってない先生からも「おめでとう!」だなんて言われた。
あ、ありがとう…。
女医「いや~~~大物やね~~!!(*^o^*)」
全然嬉しくない。
女医「歯の根がスキップしてるわwwww」
だからなんでそんなに楽しそうなんだ…。
超いたいんだけど…。
女医「じゃあ次は手前の銀歯外してみるから、またガンバろね~www」
ふぁい…(●´⌓`●)
施術時間、70分。
難産の末に。
私の親不知は、無事生まれてくれました。
記念に持って帰ってきたけど
どうしようかな…。
下の歯だから、空にまけばいいんだろか?