味覚障害のこと | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

少し前の回に味覚障害のことを書きました。

【術後3か月】

気にしだすとだめですね(^^;

何か食べたり飲んだりするたびに、微妙な味が気になります。

【はじめて読む方は、こちらからどうぞ】

 

食べるのを楽しむことは、人生を楽しむための重要な要素です。

そして、味覚はその大切な役割を果たしています。

味覚に異常があると、食べることも、飲むことも不快になったりと、人生にとって大きなマイナスを抱えることになります。

 

私の場合は、以前にもお話ししているとおり、それほど深刻な状態ではありませんが...。

舌の右側の側面の味覚が少しおかしくて、歯磨きをした直後でも少ししょっぱく感じます。

そのせいなのか、「しょっぱい味」のものを口にいれると何故か「酸っぱく」感じます。

左側は正常なので、全体としては味はわかるのですが、美味しいものを食べてもすっきり美味しく感じにくい状態です。残念です(^^;

 

何か対応方法がないものかと、味覚障害について少し調べてみました。

そもそも味覚は「舌」のみで感じるわけではなく、軟口蓋と咽頭も関係しているそうです。
味覚を支配している神経は、舌の前2/3が顔面神経(鼓索神経)、舌の後1/3が舌咽神経で、軟口蓋は大錐体神経という神経です。

(ちなみに「口蓋」とは口の中の上壁にあたる部分で、その前方部を「硬口蓋」(舌で触ると硬いところ)、のどの奥のほうの後方部を「軟口蓋」(骨が無くて柔らかいところ)と言うそうです。)
 

味覚障害はこれらの神経そのものか、そこから脳に至る経路や中枢部分に異常があると生じます。私のような聴神経腫瘍患者で摘出手術を受けた人は、顔面神経とくっつくように走っている聴神経をいじっているので、味覚障害が起きやすいというわけです。

 

さて、味覚障害の治療法ですが、亜鉛の投与が有効ということが多く紹介されています。

でも、よく読むとそれは、味覚障害の大多数を占める、味を感じる抹消部分に原因がある場合に有効であることがわかります。

 

これは、味を感じる「味蕾(みらい)」という「蕾(つぼみ)のような形をした器官(の細胞)の若返りに「亜鉛」が深く関係しているからだそうです。

つまり、私達のように脳に伝える途中の神経に原因がある場合は、どうも効かないのでは無いかと思われます。

というか、私達のような場合の味覚障害はどうしたらよいかということが、私の調べた範囲ではうまく見つかりませんでした。

 

とりあえず、今は病院で処方されたメチコバールをちゃんと飲んで回復を待ちながら、何か良い情報が無いか引き続き調べようと思います(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

(参考にしたサイト)

【公益社団法人 日本口腔外科学会】