Confession II 〜 告白2 〜 | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

先日、24日振りに入院していた東京の病院に検査の為に行ったことを書きました。
 
 
いろいろと苦しいことも思い出される入院生活でしたが、最寄りの駅の改札を抜け病院の名前の案内表示を見つけると、何故か懐かしさを感じてしまいました。帰る場所では無いんですけどね(^^;
 
今回は「告白その2」です。
残念ながら、皆さんが期待している様な、色っぽい話ではありませんが...。
 

今まで多くを語られることが無かったアノ事について、お話ししましょう。

これに比べれば、前回の「告白」は練習の様なモノです。
 
病院に入院して手術を受けられたほとんど人が経験する「シモ」のお話しです。
大きい方と小さい方がありますが、今回は小さい方のを。
 
大きい手術を受けると、当然ですがしばらくは寝たきり生活で自分でトイレに行ったりすることは出来ません。
そこで措置されるのが「尿道カテーテル」というものです。まぁ「おしっこの管」ですね。
 
このカテーテル、入れる時も抜く時も激痛と言われています。抜く時は一瞬ですが、入れる時はそこそこ時間がかかるので死ぬほど苦しいそうです。「そうです」と言うのは、私の場合は手術中の麻酔が効いている時に入れられたので覚えていないからです。
 
手術が終わって、ICUで意識をハッキリ取り戻すことになるのですが、この時、ちゃんと生きていることを確認してホッとするのと同時に、様々な違和感を感じることになります。
 
曰く、両手の点滴、鼻チューブ、酸素マスク、頭のドレンチューブ、各種モニターの電極コード等。そして「尿道カテーテル」です。
 
ICUにいる時は、頭痛や吐き気に一晩中苦しむことになるのですが、それに匹敵するのが「尿意」との闘いです。
 
カテーテルが入っているので、本来は自分の意思とは関係なく尿は排泄される訳ですが、だからといって尿意が全く無くなる訳ではありません。
おしっこを我慢している状態が一晩中続く訳です。コレ、意識すればするほど気になり、ちゃんと尿が出ているのか、看護師さんに1時間おきぐらいに確認するわけです。(ICUの看護師さんゴメナサイ。)
 
このカテーテルですが、抜けたりしないように、膀胱の中でバルーンと呼ばれる風せんの様なモノに蒸留水を注入して膨らませてあります。
コレが尿意に関係することが多いらしく、夜中に何度もその水を入れ替えてもらったり、位置を調整してもらったりしました(^^;
 
頭痛と吐き気、そしてこの尿意との闘いの三重苦でヘトヘトになりました。
 
ICUから一般病室に戻って来ても、自分で歩いてトイレに行けるまではカテーテルを抜いてもらえません。というのも1本500mlの点滴を何回も一晩中しているので、出てくる尿も半端な量ではないからです。
 
あと、カテーテルをしているうちは、1日1回程度感染予防の「消毒」を看護師さんにして貰わないといけないのですが...コレを若い女性の看護師さんにやって貰うのがとっても恥ずかしかったです(^^;
 
もっとも、毎日の仕事なので彼女達は何とも思ってないと思いますが、自分が恥ずかしいと感じているコト自体を恥ずかしく思いました。
 
さて、一般病室に戻って2日後ほど経った夜、いよいよカテーテルを抜く時がやって来ました。
 
看護師Aさん:「どうします、明日の朝にします?」
私:「抜く時は痛いんでしょうね?」
看護師Aさん:「それはいつやっても同じです!」
私:「・・・。」
看護師Aさん:「じゃあ、今やりましょう!(笑顔)」
 
ってことで、準備の後、あっと言う間に抜いて貰いました。やっぱり痛かったです(^^;
 
カテーテルを抜いた後、3日ぐらいはオシッコの時痛くて参りました。痛みが怖くて十分出し切れないし...。
非常に地味なコトですが、こんな闘いも入院中にはあった訳です(^^)