One Control Strawberry Red Overdrive DLX | 酔弦庵

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ストレスが溜まって某オークションで競り合っているところに横やりを入れてみたらそのまま落札してしまったものです。

 

One Controlのオーバードライブの中でも1番評判が良い気がしているStrawberry Red Overdriveです。

初代は3ノブ仕様でしたが廃盤となり、4ノブの「4K」版が現行仕様です。

さらに、モダン仕様でハムバッカー向けの「RC」、6ノブ仕様になった「DLX」もあるという派生品が多いペダルです。

初代の評判が良すぎるのか、初代のレビューが多く、派生品はあまり口コミを聞かないですね。

そんなものなのかもしれませんが、音の傾向は同じだろうということでDLX版を購入してしまいました。

 

音の傾向としては「癖がない歪みだがそこそこコンプ感もあり、トランスペアレント系とはまた違う素直な音」だとか「BD-2に似ているが落ち着いたトーン」だとか言われています。

 

実際、弾いてみると非常にバランスの良いオーバードライブです。

万能なオーバードライブの中では、BD-2よりはハイもローも目立たず、Jan Rayよりは少し詰まった感じ(コンプ感)。OD-3よりはややクリアな感じ。

ここら辺の名機の良いとこどりな印象で、滅茶苦茶使いやすいオーバードライブだと思いました。(衝動買いして良かった)

 

いわゆるオーバードライブサウンドとして使い勝手が良いのは間違いないので、初めてのオーバードライブにも最適です。

さすが評判が良いだけあると思います。

ゲインは12時以上にしてもそんなに上がらないかなという感覚で、あくまでオーバードライブの範囲内に収まっています。

ゲイン下げ目だと結構渋い音がします。

 

ゲインを最小にすると全く歪まないため、癖のないブースターとしても使えるので用途は広いですね。

 

エフェクター沼の民としては、万能すぎてつまらない感もありますが、それくらいしか難点が見当たりません。

アルミ削り出しの筐体でピンクの本体のデザインも非常に綺麗ですし。

 

DLXは6ノブで、現行品に比べてMIDとPRESENCEが追加されています。

シンプルに音作りを追い込みやすいですが、4ノブでも十分な気がします。

OneControlらしく、使いやすい帯域にしかならないようになっています。

 

従来の3ノブ版はLOWをサイドのトリマーで調整する方式らしいです。

人気の旧バージョンですが、個人的にトリマー式は苦手です。

 

また、電源の位置がパッチケーブルと干渉するのがOneControlの悪いところですが、このDLX版は上部になっており欠点は克服しています。

 

音に関係ない部分で通常版や旧版との違いはあるものの、デザインの好みで選んでも良いかもしれません。