ニューギアしてしまいました。
エフェクターだけでは足りなかったのでしょうか・・・。
SSH構成のFujigenのストラトは気に入って使っているのですが、使っていく中でアルダー×ローズのストラトは非常に使いやすいという気持ちが強まってきました。
そんな中、前々から欲しいと思っていたストラトのイメージを思い出してきました。
・アルダー×ローズであること
・22Fであること
・SSSであること
を前提にした上での追加の条件が以下。
・Fujigen製のTimelessTimberネックのもの
これは、Fenderを買ったときに検討した際に弾いたものが忘れられずにいるためです。
とはいえ、もう新品では作られておらず、中古限定になります。
・色がFiestaRedのもの
ゲイリームーア風の色で22Fというものを探しているのですが、長らく探しても全然見つかりません。
FiestaRedのストラトは21Fが定番という暗黙の了解があるのだと思います。
そんなわけで、色は(一旦?)諦めて、気になるネック材という観点で考えてみました。
TimelessTimberはもう存在せず、FujigenはAquaTimberという似たような材に替えましたが、それもなくなりました。
Fujigen製造のHISTORYも似たような材、HeritageWoodを使ったモデルを作っていましたが、今は生産されていません。
流通量はHISTORYのほうが多く、手に入れるならそちらかなと思います。
これが全部同じ性質のものなのかはもう考えないことにしました。
そんなHeritageWood使用モデル、HISTORYの標準グレードのものになりますが、年式によって違いがあるようです。
・SHシリーズ(2013年~) 定価16万くらい
・THシリーズ(2015年~) 定価23万くらい
指板処理の廃止、ラッカー塗装採用、JESCAR製フレットに変更、ロゴがちょっと豪華に、等
・HSシリーズ(2019年~) 定価19万くらい
指板がグラナディロに変更、PUを変更、ロゴの変な英語が消える、ハードケースの廃止、等
・HST-Advancedシリーズ(2022年~) 定価16万くらい
HeritageWoodの廃止、指板がローズに戻る、ネックの作りが変更、PUを変更、ハムバッカーモード追加、等
という感じのようです。
10万以下のラインCoolZとハイエンドラインのHISTORYとして差別化されていました。
2019年にCoolZが廃止されてHISTORYに統合され、HISTORYブランドに旧CoolZモデルが共存する形になっています。
2022年以降はそうした垣根がなくなり、別な形で価格帯を分けている、という感触です。
ラッカー塗装によって値段が上がり(TH)、ハードケース廃止によって値段が下がり(HS)、何かのグレードがダウンして値段が下がり(HST)という感じでしょうか。
劣化しているわけではなく、微修正しながら価格帯を調整してきている印象です。
そんな中の、THモデルを中古で購入しました。(本題)
上記経緯からみても、高級路線を目指していたころのモデルで、仕様としても悪くないと思います。
色はVWHということで、白系です。
何故その色かというと、直感で特に意味はありません。
中古ということでそこそこ打痕があるのはモヤモヤしますが、ざっと調整して悪くないコンディションになりました。
握った感じもなかなか良く、THシリーズから採用されたシルクフィールグリップが持ちやすい感じです。
手持ちのFujigenのNSTはSHシリーズに採用されているスムースグリップだと思われ、持った感じが違います。
シェイプは多分NSTと一緒です。
JESCARのフレットを使用していたり、全体的にグレードが高い仕様です。
ジョイントも「ファストアクションジョイント」という微妙なヒールカット仕様で、これは意味があるのかないのか正直謎です。
普通のFenderタイプにして、プレートを交換して楽しめるようにした方が良い気もするのですが、数ミリ斜めにカットされていることで快適になるのかもしれません。
音は普通のストラトという感じですが、シンプルに弾きやすいので使いやすいですね。
ちなみに、HeritageWoodが良いのかどうかはイマイチピンときません。
特殊なネック材が気に入ったのではなく、要はFujigen製のネックが持ちやすい、というだけだった説が強くなっています。
私の使用ギターの中で、
Fenderはアッシュ×メイプル、SSSのモダンタイプ。
Fujigenはアルダー×ローズ、SSHのモダンタイプ。
HISTORYはアルダー×ローズ、SSSのビンテージタイプ。
という棲み分けになります。棲み分ける必要があるのかは分かりません。
白系のギターは手放してしまったテレキャス以来で、久しぶりです。
HISTORYなんて島村楽器の店員がごり押ししてくるイメージ(最近はそんなことない気がしますが)、そもそもプライベートブランドという点自体がダサい、ロゴや名前もダサい、という印象が悪いだけのブランドだと思います。
私もそう思っていたし、良く分かるのですが、色々弾いてくる中で、結果的にコスパが良いなという結論に変わってきました。
※ロゴもダサかった(特に、横に書いてある英語が特にダサかった)のですが、アバロンっぽい材でロゴが目立ちにくくなり、謎の英語もHSシリーズ以降は撤廃されており、良くなっています。
初心者が言われるままに買ってしまい、周囲にダサいと言われて悩まれがちなブランドですよね。
中身は相当良いので、印象の悪さを気にしないメンタルが試されます。
Fujigenも同じくコスパは良いです。
トラディショナルタイプのモデルのクオリティー的には、
HISTORY(現HST-Performance)<<HISTORY(旧CoolZ、現HST-Standard)≦Fujigen(NeoClassic)<<<HISTORY(現HST-Advanced)<HISTORY(HS)<HISTORY(SH)≦HISTORY(TH)
という感触です。結果的に定価に比例していますが、どれも作り・機能は良いと思います。
特に、上述の通り印象が悪くリセールバリューが低いため、中古で買うならさらにコスパが際立つと思います。
録音で使うなら十分ですし、外で弾くときも持ち出してしまっても良いと思いますね(CoolZはさすがに恥ずかしいですが、そこまでではないと思うので)。
傷も弾いているうちに気にならなくなってきた気がしますし、ぶつけてもショックがないのは中古楽器のメリットですね・・・。
愛着を持って弾き込んでいけたらという思いです。
2023年前半現在、TH-SVの中古相場は65,000~75,000円くらいのようです。
この相場はどうなるのでしょうか・・・
【2023/04追記】
トレモロスプリングをRaw Vintageの5本掛けに変更しました。
他のストラトタイプも5本掛けにしており、確かに気持ち良さが変わっているのでこちらも替えてみました。