信濃運輸株式会社様での講演
2024年2月18日
信濃運輸株式会社様にて、はじめてプロドライバーの方々を対象とした講演を行いました。
この機会を与えていただき、心から感謝申し上げます。
公演の前には、無事故ドライバーに向けて表彰が行われていました。
何十年も無事故で活躍されているドライバーの皆さんに触れ、その人数の多さに大変驚きました。
ドライバーの皆様と、信濃運輸様の努力の賜物だと感銘を受けました。
物流を通じて社会に貢献してくださるドライバーの方々に改めて感謝の意を表しました。
プロドライバーとして、日々安全運転を心がけておられることを承知の上で、交通事故遺族として、交通事故がもたらす悲惨さや苦しみを、60分間お話ししました。
妻と娘のこと、事故の日のこと、その後の苦しみと葛藤。事故撲滅、交通安全への願い。
聞いてくださる皆様も、熱心に聞いてくださいました。
講演後、担当者から以下のようなお言葉をいただきました。
「今までは『加害者になったらどういう責任を負う』という加害者視点の教育が多かった。多くの社員にとって、大変学びになりました。」
少しでも交通安全に寄与できたと思うと、心から嬉しく思います。
講演は人間の意識に働きかけるものであり、その一方で、意識だけでは事故を完全に防げない現実もあります。
しかし、意識ひとつで防げる事故も多く存在します。
このようなソフト面での活動を続けると同時に、交通環境や技術、法律などのハード面への働きかけも行っていきたいと考えています。
信濃運輸株式会社様とドライバーの皆さんに心からお礼申し上げます。
被害者の講演の意味
「遺族や被害者の講演に意味はない」という声や、「なぜ高齢ドライバー事故の遺族がプロドライバー向け講演を行うのか」といった批判もいただくことがあります。
しかし、交通事故による苦しみは、その形が異なろうとも、苦しみであることに変わりありません。
私はあの日、「ただいま」と2人に言えなかった。だれもが事故に遭わず、「ただいま」「おかえり」と言える社会を望んでいます。
これ以上の被害者を出さないためにも。妻と娘の命を無駄にしないためにも必要な行動だと信じています。
娘の莉子は命の尊さを、妻の真菜は愛を私に教えてくれました。
その二人が残してくれたものを胸に、活動を続けていきたいと思います。
報道
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