こんにちは。ワークショップ担当MYです。
今日はMA Lab.の母体である
美濃部巧藝
のお話です。
6月2日から8日まで、
渋谷の東急Bunkamura galleryで開催されていた「あかるい鬱展」に
社長の
美濃部順一郎
がアーティストとして参加していたので
私も最終日に見てきました。
ご自身が鬱の体験されたデザイナーさんの声かけに
賛同されたアーティストさんたちの「鬱」をテーマにした展覧会でした。
少しでも明るい気持ちになってほしい、という思いのこもった作品は、
あたたかくやさしいもの、ユーモアセンス抜群のもの…と
参加アーティストそれぞれの思いがあふれていました。
美濃部の作品は、会場入口の暖簾といちばん奥の手ぬぐいの2点。
靄が晴れていくようなぼかしの入った暖簾には
「入口があれば出口がある」
和風な虹色のような色合いの手ぬぐいは
「鬱をふき取る」
そんなメッセージが添えてありました。
せっかくなので、社長に作品について聞いてみました。
「暖簾はミッドタウンのとらやで使っている暖簾と同じ素材です。
ほどほどの透け感に重点を置き、青い部分は暗闇から
なんとなく気が晴れてきたという心の色を表現しているつもりです。
暖簾は割と端をめくって入る人が多いのですが、
できるだけその中央の部分をくぐってもらいたいと思い、
両端よりも若干短くしています。(心理的な誘導です。)」(美濃部談)
「また、手拭いは『雲の上には、いつでも青空がある。』
というこの展覧会のコピーをイメージしたものです。
大地から虹が出て青空へとつながる……そんなイメージです。
当社の手拭いは今のところ全て型は手彫りの型職人が掘っています。
手拭いもさることながら、この型自体も作品であると思ったので、
あえて手拭いだけでなく、実際使用した型をそのまま額装しました。」(美濃部談)
右側に飾られているのが型です。
実際に見られる機会はなかなかないので
私も興味深く見てきたのですが、
この型が手彫り……と知って、いったいどうやって…と
工程にも気になり始めた私です。
それはまた別の機会に聞いてみようと思います。
他にも絵画、書、コピー、オブジェ、織物、明かり、映像、和菓子…ともりだくさんで
主宰者の方のお気持ちを強く感じた展示会でした。