きのうはアルダンは引退したかった。
それでラモーヌは、方向みたいな騎乗された!
でも、岩田騎手へ選出した。
だけど、アルダンは武豊騎手へ決戦ー!
でも、制覇したかも。

*このエントリは、ブログペットの「ラモーヌ」が書きました。
前へ進む、でもその方向は
一直線であることは少ない
いや一直線に進めることなど無い

真っ直ぐ前を見て目標に向かって進んでいるようで
実は斜めに進んでしまう、方向のズレに気がつき
又は何かの障害にぶつかり跳ね返えされた時
その障害である壁も平面では無いから
また思いもよらぬ方向に跳ね返ってしまう

そうして何度も壁にぶつかり
気がつくと何の成果もあげていない
改善しているつもりの時間の浪費
無駄な時間・無駄な経費
甘えという誘惑に抗えない心

1+1が3にも4にもなる
いやそもそも1ってなんだ
何を基準にその大きさって決まるのだろう
やる気という+αの力
集中力という目に見えない力

練習、繰り返すもの
でも失敗は繰り返さないように一つ一つ検証し
針の穴を通すように思えても挫けずに
行動の精度を上げるか
目標という名のゴールの大きさを広げるか
ゴールを大きくする
言い換えればボーダーを下げること
それは甘えという名の誘惑

自分自身を奮い立たせるのは、自分自身の心の力
ご褒美。気持ちのメリハリ、気持ちは風船
膨らましすぎても破裂してしまうし
押さえつけすぎても破裂してしまう

ピンと張った細い紐
引っ張りすぎれば切れてしまうが
緩め過ぎればだらけてしまう
ほんの少しだけ緩めてみる
ほんの少し
ほんの少し・・・・・・





aldanの独り言
鎌倉鶴岡八幡宮
話題のイチョウ
生命の神秘を垣間見たよな…

aldanの独り言
そのあとたどり着いた大佛様
でっかーイ

aldanの独り言

大佛様に隠れてひっそり
今話題の与謝野つながり(笑)

かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は
美男におはす夏木立かな
aldanの独り言

週末は珍しくアウトドア
鎌倉の大佛様の桜
手に取るくらい近づいて

土曜日はものすごい人・人・人でしたが
それも納得の良いお天気の
花見日和(笑)
連敗
毎日王冠惜敗により得意の府中でのG1競争2戦が
ウオッカの真骨頂を図るためにも負けられないこととなり
天皇賞秋当日を迎える

1番人気はウオッカ、最終的に2.1倍のオッズで
ファンは、連覇の夢を後押しする
対抗人気は、今年春重賞2連勝し
前走のオールカマーこそ3着に惜敗したが
得意の府中で巻き返しを図る上がり馬シンゲンと
前哨戦の京都大賞典を快勝し復活の狼煙を上げる
昨年の菊花賞馬オウケンブルースリだった

その他にも夏のグランプリの覇者ドリームジャーニー
毎日王冠でアッと言わせたカンパニー
朝日CCを勝ちようやく本調子を取り戻してきた
昨年の皐月賞馬キャプテントゥーレ
昨年のJCの覇者スクリーンヒーローは
宝塚記念からのブッツケ本番も
初ブリンカーを装着し一発を狙っている

1年半の時を超えての復活エイシンデピュティ
不得手の府中もオールカマー3連覇と
存在をアピールする2年前のグランプリホース、マツリダゴッホ
飛び抜けた馬が、いるわけでも無いようにも思えたが
GⅠ馬8頭を含むウオッカ包囲網が
ウオッカ連覇に待ったをかけるべく立ちはだかった

レースがスタートする
まずポンと飛び出したのは、内枠を利してスクリーンヒーロー
しかし大外から戸崎圭太が強引に押して先頭に躍り出る
オールカマーでは、横山典弘のまさかの逃げ戦法に
番手に控える結果となり本来の自分の競馬ができなかった
エイシンデピュティだ

2ハロン目3ハロン目と11秒台のラップを刻み軽快に逃げる
1000m通過は60秒をやっと切るほど
このメンバーで良馬場であることからスローペースといえた
ウオッカは後方内目に控えじっと脚をためる
しかしこのペースでこの位置取りは、はたして届くのか…

4角を回って最後の直線、先行する3頭
エイシンデピュティ・キャプテントゥーレ・マツリダゴッホが粘る
その外からスクリーンヒーローが襲いかかる
残り2ハロン、先行3頭をまとめて交わして
スクリーンヒーローが先頭に躍り出る
その外からカンパニーが来る、ウオッカは内で進路を探す


カンパニーの脚色がいい、スクリーンヒーローを置き去りにして
悲願の戴冠へ最後の力を振り絞る
ウオッカがようやく馬群をさばいて追い出しにかかる
しかしカンパニーとの差は3馬身
スクリーンヒーローもしぶとく食い下がる、後1馬身しかし…

ゴール板に達してもこの差を詰めることは叶わず
真ん中スクリーンヒーローにも首差及ばず3着での入線
8歳にして初のG1制覇を成し遂げたカンパニーに
驚きながらも脱帽せざるを得ない3着敗退であった

勝ちタイムは、奇しくも昨年のレコードと同タイム
そういえば4着とはいえ昨年のカンパニーの走破タイムは
タイム差なしの1分57秒2
デビューから34戦目
史上最年長となる8歳馬による天皇賞制覇の前に
ウオッカの寂しげな姿が、悲しく映った

別れと復活
秋の天皇賞敗退に陣営が最後の決断を下す
ウオッカが、かかるイメージを持たない騎手への乗り替わりを発表したのだ
平成時代の始まりからデビュー当時から
天才の名を欲しいままにしてきた武豊騎手にしてみれば、まさかの交代劇
鞍上はC.ルメールに決まった。しかしこの決断により
陣営としても正に背水の陣でのJC決戦となった
人気はやはりウオッカが1番人気を取る
昨年2番人気だった時より
ホンの少し人気を集めて3.6倍
続く2番人気は、天皇賞では追い込むも4着だったが
2ハロンの延長が好材料とされてオウケンブルースリが取る
そして今年キングジョージを勝ち凱旋門賞こそシーザスターズの4着も
BCターフを快勝して挑むコンデュイットが続く

それに続くは2連覇が懸かる天皇賞秋2着のスクリーンヒーローが
鞍上を再びミルコ・デムーロに据えて勝負をかける
そして無冠の3歳馬ながら伝説の新馬戦2着馬のリーチザクラウンが
菊花賞の汚名返上と武騎手の意地と共に一発を狙う

レースがスタートする
ポンと出たのは、エイシンデピュティ
天皇賞と違い内枠を利しての先行
かたやコンデュイットとオウケンブルースリは、後方から
エイシンデピュティが再びレースを引っ張るのか
しかしその外から武豊とリーチザクラウンが、襲いかかる
コーナーに入るところでは、敢然と先頭に立ち
レースを作っていくのは、リーチザクラウンと武豊の手綱に委ねられることとなった
快調に飛ばすリーチザクラウン
速いペースにウオッカも先行馬を見る位置
4番手と絶好の位置で折り合っていく

1000m通過は59秒丁度、少し早目のペースも
リーチザクラウンのペースで4角を回り最後の直線へ・・・
内一杯をリーチザクラウンが粘る
残り2ハロン
ここで馬場を切り裂き黄色い勝負服のウオッカが来る
抜群の手ごたえでリーチザクラウンを交わすと
栄光のゴールまではあとわずか
G1・7勝目のゴールに向かって
ルメールの手綱が激しく動く

そこへ外からオウケンブルースリが猛然と追いこんでくる
残り1ハロンでも3馬身ほどあった差が、みるみる縮まる

後100m…50m…
ゴール板に達した時には、正にハナ面を並べてのゴール
1年前の秋の天皇賞を思い起こすような全く同時にゴール
写真判定に縺れこまれた決着、暫しの沈黙
写真の文字が消える

1着のところに点った馬番は、5番
ウオッカの5番が1着
怒涛の追い込みも
オウケンブルースリが2着
2400mを走り切り
ついた着差は、昨年の天皇賞と同じ僅かに2㎝
鞍上のルメールも安堵と感激に震える
歓喜するウオッカ陣営
正に府中マイスター、正に女帝

牝馬にして日本の中央競馬G1競争の7勝目は
府中の古馬G1完全制覇の偉業達成となる
伝説となるだろう大記録の達成の瞬間だった


最後の忘れ物
JC快勝の余韻も覚めやらぬ頃
ファンの感心は、暮れのグランプリに
ウオッカが出走してくれるのかだった

秋の府中の3戦で引退といわれて
当初から有馬記念出走の予定は無かった
しかし府中マイスターとして
府中の古馬GⅠ競争の完全制覇をしたウオッカも
グランプリ制覇の記録は残っていない
叶わぬと知りながらも
ファンは出走を嘆願する・・・しかし
レース後のウオッカが鼻出血をしていることが判明
規定により1ヶ月の出走停止
つまりほんの僅かながら有馬記念の出走が
規定により不可能となってしまう

予定通り繁殖に上がり第2の馬生をスタートさせるべきと
これだけの実績を残したウオッカを労うファンの声と
来年のドバイで最後に取り残した忘れ物を取りにいくため
もう少し現役を続けて欲しいと別れを惜しむ声が入り混じる
しばしの沈黙を破り陣営が出した決断は
ドバイ遠征の決行だった

年が明けJRA賞の発表では、
ウオッカの2年連続の年度代表馬の選出が決まり
ドバイ遠征に華をそえる
ドバイでの鞍上もJCに引き続きC・ルメールとなり
2010年のドバイでの目標を
ドバイワールドカップに定める

昨年のドバイショックから
開催自体が、危ぶまれたこともあったが
世界一ゴージャスな競馬場といわれる
メイダン競馬場も無事完成し一流馬たちを迎える

昨年までの芝でのレースでなく
今回はAWでのレースに対して
ウオッカ陣営は、ステップレースとして
マクトゥームチャレンジラウンド3を選ぶ
馬場も距離も本番のドバイワールドカップと同じ
AW2000mでの競争に妹分のレッドディザイアと共に挑む
レース当日昨年のJCの覇者であるウオッカに対する
メディアの注目度も高い
幾分テンションが高く感じられたパドックでの姿も
これから始まるレースの期待感に
かき消されるようにスタートの時間を迎える

レースがスタートする
グロリアデカンペオン、ミスターブロックがポンと飛び出す
ウオッカも絶好のスタートから4番手に取り付く
レッドディザイアは後方で脚をため第一コーナーへと向かう
そのままの体勢で最終コーナーを回る
コーナー出口で少し置かれるになったウオッカが
外を回して最後の直線に向かう
内粘るのは、グロリアデカンペオンとミスターブロック
ウオッカの伸び脚はどうか・・・
ウオッカは伸びないそこへ最終コーナーでは、最後方にいた
レッドディザイアが、鞍上のぺリエの仕掛けに応えて
ぐんぐんと伸びてくる
後100m・・・50m・・・
ゴール板の直前に先頭を捉えると
僅かにしかし大金星のゴールに
真っ先に飛び込んだ

最後方からの一気にまくっての勝利に
松永幹夫調教師も驚きと喜びの入り混じった表情を見せる
勝利インタビューでも
次はどこを使うかの問いかけに笑顔で言葉をにごす
当初の予定はドバイシーマクラシック
しかしAWでこのステップレースでの完勝に
ドバイワールドカップへの出走も視野に入っていった
かたや直線失速してしまったウオッカだったが
きっと本番のドバイワールドカップでは、巻き返してくれると
日本のファンは夢と希望、そして期待を残していた

しかし一夜明けて日本のファンに届いた知らせは
ウオッカが再度の鼻出血を起こしていたというニュースだった
JC激走後の鼻出血に続き再度の出血
谷水オーナーと角居調教師による緊急会議により
ドバイワールドカップへの出走は取り消し
現役引退が決定された


突然の引退発表に嘆くファンの声が木霊する
しかしその悲しみを補って余りあるほどの思い出を
僕らは、ウオッカから貰ってきた
おつかれさま、今はただ疲れを癒し
既に決まっているアイルランドでの繁殖生活に備え
英気を養い元気に渡欧していって欲しい
そしてやがて生まれてくるだろう
シーザスターズとの2世がターフにデビューする日を待ち望み
いつの日か日本のターフに帰ってきてくれることを待ち望み
ジュニアによる伝説の続きをいつの日か書き綴れることを夢見て
ウオッカとの暫しのお別れをすることとする

さよならは言わない
ウオッカよ so long
惜敗
毎日王冠惜敗により
得意の府中でのG1競争2戦が
ウオッカの真骨頂を図るためにも
負けられないこととなり
天皇賞秋当日を迎える

1番人気はウオッカ
2倍こそ切らなかったが
最終的に2.1倍のオッズで
ファンが連覇の夢を後押しする

対抗人気は
今年春重賞2連勝し
前走のオールカマーこそ
3着に惜敗したが
得意の府中で巻き返しを図る
上がり馬シンゲンと
前哨戦の京都大賞典を
快勝し復活の狼煙を上げる
昨年の菊花賞馬
オウケンブルースリだった

その他にも
夏のグランプリの覇者
ドリームジャーニー
毎日王冠でアッと言わせた
カンパニー
朝日CCを勝ち
ようやく本調子を取り戻してきた
昨年の皐月賞馬
キャプテントゥーレ
昨年のJCの覇者
スクリーンヒーローは
宝塚記念からの
ブッツケ本番も
初ブリンカーを装着し
一発を狙っている

1年半の時を超えての復活
エイシンデピュティ
不得手の府中も
オールカマー3連覇と
存在をアピールする
2年前のグランプリホース
マツリダゴッホ

飛び抜けた馬が
いるわけでも
無いようにも思えたが

G1馬8頭を含む
ウオッカ包囲網が
ウオッカ連覇に待ったを
かけるべく立ちはだかった

レースがスタートする
まずポンと飛び出したのは
内枠を利してスクリーンヒーロー
しかし大外から
戸崎圭太が強引に押して
先頭に躍り出る
オールカマーでは
横山典弘のまさかの逃げ戦法に
番手に控える結果となり
本来の自分の競馬ができなかった
エイシンデピュティだ

2ハロン目3ハロン目と11秒台のラップを刻み
1馬身以上の差をつけて軽快に逃げる
1000m通過は60秒をやっと切るほど
このメンバーで良馬場のレースであることから
スローペースといえた

ウオッカは後方内目に控え
じっと脚をためる
しかしこのペースで
この位置取りは
はたして届くのか…

4角を回って最後の直線
先行する3頭
エイシンデピュティ
キャプテントゥーレ
マツリダゴッホが粘る
その外からスクリーンヒーローが襲いかかる

残り2ハロン
先行3頭をまとめて交わして
スクリーンヒーローが先頭に躍り出る
その外からカンパニーが来る
ウオッカは内で進路を探す

カンパニーの脚色がいい
スクリーンヒーローを置き去りにして
悲願の戴冠へ最後の力を振り絞る
ウオッカがようやく馬群をさばいて
追い出しにかかる
しかしカンパニーとの差は3馬身
スクリーンヒーローもしぶとく食い下がる
後1馬身しかし…

ゴール板に達しても
この差を詰めることは叶わず
真ん中スクリーンヒーローにも
首差及ばず3着での入線

8歳にして初のG1制覇を成し遂げた
カンパニーに
驚きながらも
脱帽せざるを得ない
3着敗退であった

勝ちタイムは
奇しくも昨年のレコードと同タイム
そういえば4着とはいえ
昨年のカンパニーの走破タイムは
タイム差なしの
1分57秒2
デビューから34戦目
史上最年長となる8歳馬の天皇賞馬誕生の前に
ウオッカの寂しげな姿が
悲しく映った
負けられない
ヴィクトリアマイルでの快勝の興奮も
冷めやらぬまま
中2週で安田記念を迎える

人気はウオッカ
変わらず2倍を切る人気
そして後輩ダービー馬の
ディープスカイが
敢然と挑戦状を叩きつける

去年の秋の天皇賞、JCと
直接対決での1勝1敗
世代交代を賭けて
ウオッカに勝って凱旋門賞挑戦の
プランも掲げながらの出走だった

スタート
大外も快速ローレルゲレイロが
ハナに立つが
その内から押して押して
半ば強引に戸崎圭太のコンゴウリキシオーが行く

ハイペース
ウオッカは内目の7・8番手で
折り合い脚をためる

最終コーナーから直線
先に仕掛けた赤い帽子のディープスカイ
その後ろにウオッカ
ディープスカイが追い出しを我慢する
ウオッカは抜け出す道をさがす

満を持して
ディープスカイが
追い出しにかかる
ウオッカは前が開かない
ディープスカイの優勝か…

その時ウオッカが自ら
僅かなスペースを
少し外によれながら
強引にこじ開ける

しかし残り100M
届くのか
ディープスカイが
最後の力を振り絞り
逃げ込みに入る
そこへようやくエンジン全開の
ウオッカが襲いかかる

最後のホンの数十メートル
だったかもしれない
奇跡の脚を繰り出して
きっちりと
ゴール直前差し切った
ウオッカがこの春G1競争連勝のゴール
そして牝馬として新記録となる
6冠目を上げた瞬間でもあった

ゴール後ライバルの鞍上にいた四位騎手も
かつての相棒の豪脚に
兜を脱いだ感じであった

夏のグランプリ宝塚記念では
再びファン投票1番人気に支持される
ちなみにグランプリファン投票では
3歳有馬記念から4歳宝塚記念・有馬記念と
4回連続の1番人気
如何にファンに愛されているかの
証明でもあった

しかし残念ながらここは回避して
秋に備えるべく休養に入る

秋初戦は
得意の府中のターフ
前年の惜敗の借りを返す舞台
毎日王冠に決まった

後輩でありライバルだった
ディープスカイは左前浅屈腱炎を
発症し引退
スーパーホーネットも脚部不安で休養中と
もはやライバルと
呼べる馬はいないとされ
ファンも前年の悪夢を払拭するが如く
1.8倍の圧倒的人気で
ウオッカの走りに注目した

スタートが切られる
逃げ馬不在のこのレースとあって
押し出されるように
ウオッカが先頭に立つ

府中1800展開いらず
淡々としたペースで
レースが進む
1000M通過は60秒とスロー
余力たっぷりで
最終コーナーを回り
最後の直線に入る

ウオッカ先頭
後1ハロン
今年こそは…
そこへ昨年同様1頭の馬が
1完歩ずつ追い上げる
8歳馬のカンパニーだ
G1戦の勝利こそ無い
カンパニーだが重賞6勝の
実績は伊達ではない
残り僅かのところで
あっさりかわして
現役最強と言える
ウオッカを破って優勝してしまった

ウオッカ昨年に続き
毎日王冠で2着敗退
しかし昨年よりもペースの緩かった
このレースの敗北は
陣営にも暗雲が立ち込めることとなったのだった
今度こそ
ライバルのダイワスカーレットが
屈腱炎を発症し
引退発表
そのライバルの分も
そして昨年の忘れ物を見つける為にも
まずは前哨戦のジュベルハッタに出走する

レースは昨年のデューティーフリーを
逃げ勝ったジェイペグがレースを引っ張る
ウオッカも先行4番手を追走し
最後の直線を迎える

ゴール前でジェイペグが失速
内で脚をためていたウオッカが
追い出しにかかる
しかし前が開かない
閉じ込められたままゴール
一段となった追い比べを制したのはバリオス
ウオッカは脚を余しての
5着となってしまった

雪辱に燃えながら
本番のデューティーフリーを迎える
ウオッカが絶好のスタートを切り
ハナに立つ
それを交わして
グラディアトゥーラスの大逃げ
ジェイペグも大外から行き脚を見せるが
ウオッカ2番手外にジェイペグ
そのままの体勢で
最終コーナーを回って
直線へ…

グラディアトゥーラスが突き放す
ウオッカは2番手
武騎手の渾身の追い込みも
差が縮まらない…
最後は力尽きたかのように
失速し外からの追い込み馬達に
のみ込まれてのゴール

1年前の忘れ物は
未だ見つからずに
ドバイの地を後にすることとなってしまった

帰国したウオッカは
すぐさま立て直しをはかり
昨年と同じローテーションを組む
まずは去年惜敗した
ヴィクトリアマイルで
雪辱を期す

レース当日
馬場状態は良ながら
荒れぎみの馬場
しかしこのところ
なぜか内が伸びるレースが
続いていた府中のターフ

1.7倍の圧倒的支持を得た
ウオッカに
もはや敗北は許されない
そんな雰囲気の中
レースを迎える

逃げ馬はショウナンラノビア
ただ一騎
ウオッカが逃げるのか…

スタート
内からショウナンラノビアが先頭に立つ
ウオッカは先段を見ながらの6番手
そして逃げるショウナンラノビアに
絡んでいくのはかつてのライバルの妹
ブーケフレグランス

1000M通過は59秒を少し切るペース
最後の直線
ショウナンラノビアが軽快に逃げる
内からウオッカとブラボーデイジーが
こじ開けるように襲いかかる
少し窮屈になったウオッカ…
と次の瞬間にはグイっと抜け出す

ラスト1ハロンの手前で完全に抜け出すと
後は差が開くばかり
ゴールした時には
史上空前の7馬身差
マイルのレースでの
この着差、しかもG1レースでの偉業

ドバイでのモヤモヤを吹き飛ばす
快勝だった