夏の暑さもおさまり
半そでから長袖へ
そして上着が欲しくなり始めた
今日この頃

淀のターフでは秋華賞が行われる
3歳牝馬の3冠レース
昭和の時代には無かったレースであるので
クラシックとは呼ばないが
第17回を迎えるレースは
3歳の乙女たちにとって
紛れも無く秋の最大目標として
定着している

今年の主役はもちろん
ジェンティルドンナ
桜花賞
オークスを制して
春2冠それも
過酷なオークスでの完勝、圧勝に
この秋の活躍への期待がふくらむ

そして迎えた秋華賞当日
秋緒戦のトライアルローズSも
難なく突破した彼女は
単勝オッズ1倍台でレースを迎えようとしている

少なくとも現時点で
同世代の乙女たちでは
太刀打ちできそうも無い
というのが大方のファンの総意

しかし秋華賞というレースがまだ無かった
昭和の時代の
旧エリザベス女王杯に
単勝オッズ1.2倍を集めた
2冠馬がいた

ジェンティルドンナのように
圧倒的強さを魅せつけ
春2冠を制し
秋緒戦は牡馬に挑戦するため
神戸新聞杯に出走し勝利
そしてローズSでは単勝オッズ1.1倍のオッズで楽勝

前年の3冠牝馬メジロラモーヌを
越えた強さといわれ
誰もが2年連続3冠牝馬の誕生を信じて疑わなかった

そして最後の直線
唯一の緑の帽子マックスビューティ鞍上の田原成貴が
馬郡から抜け出したとき
タレンティドガールが襲い掛かる
1完歩ごとに差はみるみる縮まる

ゴール板を駆け抜けたときは
なんと2馬身もの差をつけての
逆転劇

悲鳴やため息の渦巻く中
あのニッポーテイオーの妹が
一世一代の末脚を繰り出しての戴冠劇だった

重箱の隅をつついてみると
過去にこんなことも起きた

そして今年の春の天皇賞でも
オルフェーブルのまさかの敗走ということも
記憶に新しい

もちろん
3冠という偉大な記録達成を
望まないわけではない
3冠どころか
エリザベス女王杯も制し
未だなしえたことの無い
3歳馬による
同一年牝馬4冠への挑戦をも
してもらいたい







上着が煩わしく感じ始める今日この頃
汗ばむような陽気も心地よい

オークス予想の前に
買えども買えどもあたらないWin5の妄想をしよう

普通にボックス買いをすると
4頭も選んだら1024通りと
10万円オーバーの投資が必要となり
一般庶民…の私にとっては
難しい

だったら妄想にとどめておくのが
賢いか

京都10R 昇竜S
◎6キズマ 以下3サトノジョリー 11ナガラオリオン 13タイセイシュバリエ

府中10R フリーウェイS
◎13メイショウドナリオ  5メイショウゾウセン 9カグニザント 15シルクウエッジ

新潟11R 駿風S
◎10アフォード 5ヤサカシャイニー 12ラルティスタ 14ミスクリアモン

京都11R 深草S
◎7キングオブヘイロー 2スノードラゴン 8トラバント 13ハッピーカオル

府中11R 優駿牝馬
◎10ハナズゴール 1アイムユアーズ 8ミッドサマーフェア 14ジェンティルドンナ

全1024通り
もちろんこんなに買えるわけも無く
さてもう少しオークス予想をしようw
  
先週より関東の競馬も府中に移り
今週は淀の3200で伝統の春の天皇賞が行われる
そしてCMでもながれているが
刺客と呼ばれ
淀で開花し淀に散った
ライスシャワーについて
少しだけ思い起こしたい

宝塚記念といえば
本来仁川で行われるところだが
阪神淡路の大震災により
京都競馬場で行われることとなり
そしてその震災からの復興を期して
行われる初夏のグランプリに
春の天皇賞で復活をとげた彼は
ファン投票でも第一の票を集めた

捲土重来
菊花賞から春の天皇賞と
一度はつかんだ頂点の勲章
再び春の天皇賞から宝塚記念と
戴冠することにより
リアルシャダイの後継種牡馬としての道を
歩んでいくはずだった

リアルシャダイ
足元に不安をかける産駒が
多いこともあってか
リーディングサイアーの栄光も
過去のこととなり
血をつなぐものもいなくなった

ライバルの1頭
ミホノブルボンもその血を残せていない
(未だに現役種牡馬として登録されているらしいが)
そして3代連続天皇賞馬として
3年連続天皇賞馬の勲章をライスシャワーに
奪われたメジロマックイーン

今オルフェーヴルの活躍でBMSとして
一躍脚光を浴びているが
産駒としては
奇跡の4代連続天皇賞制覇は
事実上閉ざされた

春の天皇賞
JRAのG1の中で最も長い距離を走る
約200秒のドラマ
今年は昨年の4冠馬オルフェーヴルが
果たしてどんなパフォーマンスを魅せてくれるか
前走のようなことは
ファンは望んではいない
阪神大賞典で敗れた馬は
イナリワン以来勝っていないとか
1番人気馬はディープインパクト以来勝っていないとか
大外18番枠はどうなのかとか
全部まとめて重箱の隅に追いやって
ルドルフ以来の4歳春の天皇賞での5冠馬へ

しいてあげれば
エスコート役の池添君が
暮れの中山
今年最後のJRAのG1レース
有馬記念
そのファン投票の最終結果が発表された

1位 ブエナビスタ(牝5) 109247票
2位 オルフェーヴル(牡3) 93388票
3位 ヴィクトワールピサ(牡4) 89324票
4位 ローズキングダム(牡4) 68397票
5位 トーセンジョーダン(牡5 62784票
6位 アパパネ(牝4) 60084票
7位 アーネストリー(牡6) 59295票
8位 ペルーサ(牡4) 56935票
9位 エイシンフラッシュ(牡4) 48592票
10位 ウインバリアシオン(牡3) 42680票
現役最強の女帝ブエナビスタが
第一位を守りきり
3冠馬オルフェーヴルを迎え撃つこととなった

先日のJCで昨年の降着の汚名を
見事に返上しての今年初勝利は
ラストランに向けて
視界良好の兆しとなる

しかし彼女にとって
グランプリレースは
未だ鬼門となっている

過去3歳で出走した有馬記念から
4歳の宝塚記念、有馬記念
そして5歳の宝塚記念まで
4戦連続1番人気で2着と
戴冠には至っていない

かたや3冠馬オルフェーヴルにとっても
初の古馬との対決となり
一筋縄ではいきそうも無い

先輩3冠馬たちの
3歳時の有馬記念の成績を
振り返って見よう
ミスターシービー 不出走
シンボリルドルフ JC3着を挟んで優勝 1.7倍
ナリタブライアン 菊から直行で優勝  1.2倍
ディープインパクト 菊から直行で2着敗退 1.3倍
単勝オッズからも全て圧倒的1番人気での参戦だが
今回のオルフェーヴルは間違いなく
これほどの人気にならない
もちろんブエナビスタがいるからだ
JCをパスしてグランプリ連覇を狙う
アーネストリーや
JC惨敗でドバイの勲章に付いた陰りを
綺麗に晴らして第2の馬生のスタートを切りたい
ヴィクトワールピサも虎視眈々

オルフェーヴルにとって
今年最後にして最大の試練

明日を担うためにも
重要な一戦を刮目して待つ
シンボリルドルフ
今でも最強馬だというファンは多い
彼の打ち立てたJRAのG1競争7勝
この記録に並んだのは
4歳古馬G1の完全制覇をした
テイエムオペラオー

そして2頭目の無敗の3冠馬
ディープインパクト

そして牝馬ながらダービー馬となった
ウオッカ

地方戦も含めれば
ヴァーミリアンの9勝を筆頭に
カネヒキリや
アグネスデジタルもG17勝馬ではあるが
JRAのG1(級)7勝馬はこの4頭
中でも記録更新に一番近かったのは
テイエムオペラオーであろう
古馬となり本格化した彼は
4歳時にはG15勝を含む重賞8連勝を飾り
翌春の天皇賞を勝って7勝目を上げると
その秋も王道路線を歩んだ

しかしあと1勝が遠かった
これも常にオペラオーに敗れ続けていた
メイショウドトウに宝塚記念で
敗れてしまったからなのか
皇帝ルドルフの呪縛なのか
宝塚記念・天皇賞秋・JCと
連続2着敗退し引退レースの
有馬記念では掲示板がやっと・・・
鞍上の和田竜二も
調教師の岩元市三も
今なおその理由など見つからないことだろう

ブエナビスタが
ターフを去るときまで
残り僅か
これだけの牝馬であるからには
産駒にも期待がかかる

実現しなかった
ウオッカとの対決も
産駒同士なら十分チャンスはある

3冠馬ミスターシービーの両親
トウショウボーイと
シービークインは
同じ新馬戦でデビューしている

ブエナビスタも
同じ新馬戦でデビューした
アンライバルドをつけることは
あるのだろうか
サンデーサイレンスの血は濃くなるが
卓越したスピードと勝負根性を持った
7冠の呪縛を打ち破るような
奇跡の馬が生まれたら
ドラマチックだなぁ
7冠
先日悲報の届いた
シンボリルドルフのG1競争成績が
皐月賞 優勝
東京優駿 優勝
菊花賞 優勝
JC 3着
有馬記念 優勝
天皇賞春 優勝
宝塚記念 出走取消
天皇賞秋ギャロップダイナに惜敗
JC 優勝
有馬記念 連覇
サンルイレイSレース中に故障
G1競争を10戦して7勝

ルドルフの1年先輩にあたる
ミスターシービー
ルドルフが3冠馬になる
少し前に出走した秋の天皇賞
この年から府中の3200Mから
2000Mへ距離短縮された記念レース
次走に予定されるJCで日本馬による
悲願の優勝を目指す中
行きがけの駄賃とも揶揄されながらも
単枠指定の重圧をも撥ね退け快勝
4冠馬となっていた

しかし彼の栄光も
19年ぶりに達成した
牡馬クラシック3冠制覇の偉業も
2年連続となる3冠馬の登場に
この天皇賞秋を境に影が薄れていく

判官贔屓は日本人の常
しかし鞍上の岡部幸雄も
オーナーの和田共弘も
シンボリルドルフの強さに
自信を持っていた

当時未だ日本競馬は海外の一流国と比べて
発展途上国であったことは否めない
そんな中
あご足つきで海外の一流馬を
集めた招待レースが設立される
その名も「ジャパンカップ」
過去2回は外国馬に対して
日本代表の名馬たちが
勝ち負けどころか
影をも踏めぬ惨敗を喫していた

しかし前年の第3回大会では
天皇賞馬キョウエイプロミスが
スタネーラとの壮絶な叩き合いを演じ
優勝も夢ではないことを示し
しかもこの第4回大会には
ミスターシービーと
シンボリルドルフという
3冠馬2頭を有する布陣で挑むのだから
ファンの期待も当然高まった・・・
7の力といっても
某テレビ局の話を始めるわけではない
正確には7の呪縛かもしれない

先日のJCで今年初勝利をあげて
復活いや健在ぶりを示した
ブエナビスタ
年末の有馬記念での
国内ラストランが発表されている

ドバイへ行くのかは
よくわからないが

JCでG1競争6勝目をあげた
ブエナビスタ

伝説の新馬戦でデビュー以来
国内では常に馬券圏内の成績を残し
この秋の天皇賞で初めて4着となったものの
JCでは今年の凱旋門賞をレコードで勝った
デインドリームにこれまた初めて1番人気を
譲りながらもしぶとく馬郡を割って優勝

過去に
3歳秋 秋華賞で
レッドディザイアーと
鼻面を並べてゴールも
3着降着

昨年4歳秋 天皇賞に続き
圧勝ゴールのJCでも
2着降着

以前にも書いたが
たらればをあえていえば
JRAのG1(級)競争7勝の記録更新も
全く手の届かないわけではなかった

これで有馬記念で
ウオッカの持つ
牝馬7冠の記録に挑戦することになる
1週間のインターバルを終えて
暮れの有馬記念までノンストップの
G1戦線第2章が始まる

その第一弾は
エリザベス女王杯

外国馬2頭を加えて
全18頭が出走にスタンバイ

中でも
昨年の優勝馬
スノーフェアリー

前走の凱旋門賞は
前残りの流れを
唯一追い込み3着なら
臨戦態勢は十分だろう

もっともこの後Jc参戦も
視野に入れているようだが
昨年もそんな噂が流れるも
Jcを回避して暮れの香港へ
行っているので
今年も同じローテーションを
取ることが現実的だと思う

迎え撃つ日本馬の大将格は
牝馬G1の完全制覇に挑む
アパパネ
2歳戦、3歳戦は生涯1回だけの
チャンス
これをクリアして今年の春の
ビクトリアマイルで
ブエナビスタを撃破
休み明けはいつも走らないとはいえ
大凡走の前走には
一抹の不安は感じるところなのだが

この両牝馬に対抗するのは
やはり生きのいい3歳馬か

3歳G1戦線で常に善戦しながらも
戴冠かなわなかった
ホエールキャプチャ

故障により春全休の鬱憤を
ここでいきなり晴らせるのか
レーヴディソール

未完の大器
グルヴェイグも
ゲートインのチャンスをつかむ

あの劇走をフロックとは
言わせたくない
樫の女王エリンコートも虎視眈々

もしJCに向けて調整中の
ブエナビスタが
このレースの見所や
現在の心境を語ることができたのなら
はたして何と答えるのだろう
さあ出走まで後44時間

妄想から幻想へと
予想は迷宮に迷い込むことなく
真の結論にたどり着くことができるのだろうか
エルビスといえばプレスリーだし
うーんといえばマンダムだが


今夏の節電生活から
世の中の明かりも
徐々に元の明るさを取り戻しつつある
これがいいことなのかは
簡単には答えが出ない

必要以上に電気を使わないとして
節電を続けるのが
いいとか悪いではなく
必要か不要かを考えねばならないのだろう

原発問題は解決などしていない
原子力発電とは
人類にとって開けてはならない
パンドラの箱だったのかもしれない

しかしパンドラの箱のように
その中にはエルピス(希望)が
隠され残っているのだろうか

このままでは
来年の夏には間違いなく
今年以上に節電をしなければならなくなる
喉元すぎて今年以上の
モチベーションを節電に向けることが
できるのだろうか

泥鰌という名のたぬき党首に
化かされないよう気をつけよう

TPP問題も消費税問題も
私のような庶民の生活を
脅かす大問題だが
電力確保の問題の
早急なる解決が求められる

観測史上最大の大地震
そして大津波

こんなことは今後千年起きないかもしれないし
そう簡単におきて欲しくない

しかし今なお続く余震には
阪神淡路、東北に続く3番目の大地震襲来を
予感させないわけが無い

放射能の断片的な数値のみを発表して
いたずらに脅かされることなど
誰も求めてはいない

気にしすぎるだけで
病気になりそうだが
ただお気楽にというわけにもいかない

祈るだけではなく
立ち上がろう
願うだけでなく
歩き出そう
僕らに最後に残された
エルピスと共に
西澤作品の中でも初期の頃の作品である
舞台設定が大好きなタック&タカチシリーズと
かぶっているところもファンとしては嬉しい

主人公は高校生の久太郎
本当は「ひさたろう」であるが
実の母親を含め身内からも
「きゅうたろう」と当たり前のように呼ばれる

彼の特異体質は繰り返すこと
ある日突然目が覚めると
次の日ではなく
前日と同じ日が繰り返される

もちろん本人の都合などは
一切お構いなしである

そしてこの反復に陥ると
必ず9回繰り返される
これにより本人曰く
人より倍は人生を長く過ごしている計算に
なっているはずの高校生が
年始の集まりで起きた事件を
起きなかったことにするために
試行錯誤を繰り返す

本来同じ日が同じように
繰り返されるはずの日に
オリジナルの日には起きなかった
事件がおきてしまうことから
物語は始まる

オリジナルで起きたことは
久太郎以外変更することができない
久太郎が全く同じこと
同じ台詞で同じ行動さえ取れば
全く同じ日が繰り返されるはずなのに

西澤流ロジックをもって
掛け違えたピースに気付かせないように
ミスディレクションしていく

そして最後に語られる真相とは
9-7の本当の意味が友理の口から
語られる




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