冷静さを欠いた「派遣切り」同情論 | こころ、デトックス

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「雇用・住居確保」で決議案
=通常国会冒頭に提出へ-野党5党

 民主、共産、社民、国民新、新党大地の各党幹部は4日、東京・日比谷公園の「年越し派遣村」で開かれた集会に参加し、5日召集の通常国会の冒頭に、非正規労働者の雇用と住居の確保を求める決議案を衆参両院に提出することで一致した。与党にも同調を迫る。


 この後、民主党は小沢一郎代表らによる幹部会を開いて決議案提出を確認。失業者が拡大している現状を踏まえ、雇用と住居の確保や生活保護制度の弾力的運用について「政治が全力で緊急に取り組むべきである」との文面で調整している。


 民主党の菅直人代表代行は集会で、2008年度第2次補正予算案に盛り込まれた総額2兆円の定額給付金について「2兆円あれば、100万人の失業者に月17万円ずつ1年間支給しても賄える」と指摘。この後、記者団に「定額給付金を補正予算案から切り離し、雇用・景気対策を急いで実現させるよう、通常国会で麻生太郎首相に迫っていきたい」と語った。 


 集会には、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首、国民新党の亀井久興幹事長も出席した。

(了) (2009/01/04-22:29 時事通信)

マスコミはセンセーショナルな「見出し」(キャッチフレーズ)で人々の関心をひきつけ煽る傾向が顕著になった。最近では「居酒屋タクシー」「消えた年金」「格差社会」などのように..........。人々も「見出し」だけで踊らされる。


「派遣切り」、「非正規雇用」、「ネットカフェ難民」等々もそうであるが、連日このニュースで大騒ぎである。


確かに好景気時にこそ手を打つべきだった非正規雇用問題を先送りした行政に問題はあると思うが、現状の冷静さを欠いた”弱者救済”的騒動はいかがなものか。


バブル崩壊後の就職氷河期に、「派遣」は、ある意味労使双方の問題解決のため一種の”ワークシェアリング”の形態として発達してきた。


企業はある程度の低賃金で必要な時に人手を確保できる手段として重宝し、働く側は、特に専門的技能や、経験を問われず働きたいときに働く(自由な時間の多い)所謂フリーター的就職形態や、主婦の小使い稼ぎ的なパート就業、農閑期の(出稼ぎ)期間就業など、として歓迎した向きもある。


労働組合にしても、正規社員の給与アップや待遇向上に力をいれ、「非正規社員」はその実現のために必要とさえ思っていた節もある。


現にこの経済危機最中の今年の春闘も賃上げ要求である。

それ程「派遣切り」を批判するなら、正規社員の給与や、仕事を少し削り、空いた席を譲れば良い。


知識が無いので想像でしかないが、他の国では「非正規」という概念が薄いので”(正規+非正規)÷2”というような給与になるのではないだろうか?そして、「首切り」はクッションをおかず、直接「正社員切り」となる。


「2兆円あれば、100万人の失業者に月17万円ずつ1年間支給しても賄える」という発想は、暖かい部屋でおせち料理でもつまみながらテレビを見て「かわいそう」と同情している人と同じで、上から目線の発言、或いは人気取り発言ではないか?。


一生懸命働いて、17万円位で家賃を払い、家族を養っている庶民は「派遣切り難民」の何?倍もいる。
(契約途中など)不当に解雇された非正規の方の怒りはもっともだが、急に(便乗したように)湧き出た「派遣切り被害者」のような人もいるような気がする。


正義の味方?「マスコミ」は何かしてくれますか?彼らはびっくりするほどの高給で、「派遣」の雇い主でもあるんです。

誤解かもしれませんが、彼らは人の不幸が金になる。



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