今日は先日研究科の受講生からの質問
「先生、シームポケットって縫い方がいろいろあるって言ってましたよね?」
はい。何通りかあります。
カリキュラムの課題ではステップ2のワンピースで割り仕様のシームポケットのみ教えています。
「その何通りかあるシームポケットの縫い方をやりいたいです」
やる気、向上心、いいね!いいね!
私が刺激をもらいシームポケットいろいろを受講生数人に教えながら、どんな時にこの仕様のシームポケットになるか?を検証していきました。
そのシームポケットの縫い方のメイン3通りを3回に分けて書きます。
このメイン3通りに袋縫いを入れた5通りを切り込み位置や縫い工程順など検証しました。
1個目の仕様は裁ち出しパターンのシームポケット
・ポケット口ステッチあり
・ポケット口ステッチナシ
2個目の仕様は割仕様のシームポケット
これがカリキュラムで教えてる切り込みナシバージョン
3個目の仕様は片倒し仕様のシームポケット
切り込み位置を検証の結果、やっぱりL字で縫うのがベストと言う結果に!
それでは1個目の裁ち出し仕様のシームポケットの説明をします。
赤=ポケット口にステッチ有
ブルー=ポケット口のステッチなし
ポケット口のステッチありの場合
①伸び止めテープを貼ります。
前のみ、ポケット口のノッチの1cm上下越えるように、出来上がり折り線に5mmかかるように貼ります。
②ポケット口のみアイロンで折ります。
③ポケット口の上下の本体を縫います。ポケット口のあきを飛ばして縫います。
④ポケット口のステッチを縫います。
⑤ポケット周りを縫います。
この写真でわかりますか?目打ちで指示しているところがポケット口のステッチで平らにならないのです。なのでポケット口の明きより離れた所でポケット周りを縫います。
⑥ロックミシンを縫い完成です。
ポケット口のステッチが無い場合
①前のみ伸び止めテープを貼ります。
②伸び止めテープを止めるミシンを出来上がり線より2mm縫い代側に縫います。
③本体からポケット周りを続けて縫います。
④本体からポケットポケット周りをロックミシンを縫い完成です。
そして、出来上がりのアイロンは前に片倒しです。
結果
裁ち出しでロック始末の場合は一番気を付けなければいけないのは、ロックミシンはインカーブが苦手なので、ロックミシンで縫えるカーブでポケット周りのパターンにする事です。
どんな洋服に向いているかですが、縫い代に切り込みを入れない場合は必ず前に片倒しになるため、パネル線の切り替えのあるジャケットやポケット口に縫い目を作りたくない素材です。
以上が裁ち出しシームポケットでした。
次回は割仕様のシームポケットを説明します。
お教室では片玉ポケットと箱ポケットは裏付き仕様、裏ナシ仕様と両方特講でやっているのですが、みんながヒーヒー言うので、それ以上のポケットの特講を組まなかったのです。
ただシームポケットは私がポケットを縫う難しい順で考えると片玉ポケットよりぜんぜん難しいのです。
脇線に使われる事が多いのですが、脇線はカーブしている事が多いので口を開かないように縫うのが難しいのです。
こんな事をやったと言ったら、他の子達から私もやりたいと・・・。
みんなの期待の応えて(笑)
フラップポケットの効率の良い縫い方もと考えてパターンを引いて縫ってみました。
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