考える力 | ヒロアミー日記

ヒロアミー日記

ピンを使わない洋服作り、既製服縫製の洋裁教室
洋裁のちょっとしたコツなど・・・。
  

今日は、お教室の受講生さん達の成長に教える立場の私が感激したお話をします。

 

これは、研究科の次の課題です。

このワンピース簡単そうなのに研究科の課題?って思いますよね。
 
          
 
ヒロアミー洋裁教室ではステップ1~ステップ5まででライナー付きトレンチコートや替え衿付きブルゾンまで、基本的なアイテム、ディテールを習得するようなカリキュラムになっています。
 
カリキュラムを見てみたい人はホームページの方でカリキュラムを公開しているので見てみて下さい。   

 

 

 
そして、さらに合間に部分縫いや途中経過を残す特講と呼ばれる受講生恐怖(笑)の課題が入ってきます。
 
その特講の一つの課題を私の期待以上で仕上げてきた子の写真が下です。
 
ステップ5までは基本縫い工程説明書に私が縫って見せる場合は動画OKになので撮影大会になるのですが、モデル冥利に尽きるのです。
 
なぜなら、私が縫いながらポイントやコツをずーとしゃべりながら縫っているのを受講生さん達は何度も繰り返し見て上の写真のようにまとめてくれます。
 
それだけでも教えがいがあるのですが・・・。
 
写真の中の〇で囲っているところを良く見てもらうと紙ヤスリがあるの判りますか?
私はお教室に入会する時に耐水性の紙ヤスリ(320)をお渡ししています。
今までのブログでもいろいろ箇所で紙ヤスリの使い方を説明している思うのですが・・・。
 
上の〇の中の話に戻すとカフスやベルトの角縫いが、なかなかスッキリ縫えない受講生達に
私は角縫いを綺麗に縫うコツを内のり分は逃がして、かつこの線に垂直で角は厚みが出るから実際の上がり寸法よりきつめな寸法に決めためにこの線に合わせると三味線のバチみたいにならなで仕上がるとか・・・。
 
そんな私の要求に応えるために考えてくれた紙ヤスリなのです。
L字型にいつもの紙ヤスリをカットしてきたのです。
 
この発想は私にはなかったの感激してしまいました。
それを見てちょっと修正して㎝のマスキングテープを貼って、より角縫いに便利になるように改良したのが下の写真です。
 
これを他の受講生達に話すと今度はスラッシュ明きの小丸Uの字が上手に縫えないのも紙ヤスリをその形にカットするのは大丈夫ですか?と・・・・。
 
もちろんOK!
後ろ明き用が大サイズの左側で右は袖口明き用です。
紙ヤスリも320番より一つ落として400番で作って受講生に縫ってみてもらいました。
 
受講生達の苦手だった小丸Uの字はこれで克服です。
 
一つの教えから、その仕上がりに近づくために考えて工夫してくれる受講生達で本当に講師冥利に尽きるのです。
 
一番初めの話に戻すと、研究科の課題の何でもないワンピースです。
研究科からは説明書も無い状態で縫ってもらいます。
工程手順を自分で考える力を養う勉強です。
 
実はこの簡単そうに見えるワンピースは課題が又山ほど入っているのです。
 
既製服の見返し仕様はフラシではなくてステッチ仕様がおもになるのです。
パターンのスタンピングゲージパターンで裏まで綺麗に同じ幅になる様に折り縫っていきます。
 
さらには袖口ステッチをねじれずに縫う縫い方や片倒しの縫い代カット方法、後ろは上部までがボタン明きで裏が下部分だけについているので、そこのまたがして縫う縫い方など、既製服縫製の基礎がてんこもり課題なのです。
 
 
一つ袖口の縫い代を薄く仕上げる方法は出来上がり線1ミリ上をカットして割、袖口側は2センチめがけて▲カット、それからロックの手順になります。
 
私のブログの読者様は洋裁に興味のある方が多いかと。。。。
一つ考えてみて下さい。
  
 
この仕様書もお教室の課題ですが、これらの洋服を縫う時、赤の⇒のところのスカートポケット口ステッチ、肩線のステッチはどちらの方向から縫うとネジレが出やすく、どちらから縫うのと綺麗なのか・・・?
 
こんな事を考えてながら縫うのは本当に楽しく、受講生達が私の期待以上の成長を見せてくれるのはもっと楽しい事です。
 
更新率の悪いブログにお付き合い頂いている読者様、いつも読んで頂いてありがとうございます。
何か参考になる事を書けていれば良いのですが・・・・。
 
 
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