今日は受講生のお義母様の貴重な宝物を共有したく、ブログに書くお許しを頂いて写真を撮らせて頂きました。
その80歳を過ぎているお義母様は体調を崩されて施設に入られたのですが、お嫁さんである受講生と洋裁の話をする時は今でも楽しそうにしているとの事なのです。
それもそのはずです。
そのお義母様が戦後すぐ頃に通っていた釧路洋裁学園の課題が下の写真です。
洋裁の学校を出て、さらに洋裁のお仕事をされていたらしいのですが、納得です。
どの課題も美しい出来栄えです。
この手法はドロンワークと言って布地の糸を抜いて、そこを刺繍糸でまとめたり、
編んだりするものです。
私も専門学校で教えている時は教えていましたが、こんな昔から日本で教えられていたのは驚きでした。
この様な技法は洋服の場合はポケット口だけとか少しだけ取り入れると高級感が出たりします。
これは子供服とかでよく見るスモッキングと言う技法です。
折山をすくいながら刺繍をする技法です。
この折山を作る工程が大変なので、私はミシンを得意としているのでズルしてゴムシャーリングを均一に縫って折山を作って刺繍する方法で教えたりします。
そうするとゴムシャーリングなので伸縮も自由だったりします。
これはアップリケです。
縁をかがる技法の一つです。
それにしても上手でワンちゃんが可愛い!
次はホールの種類
・玉縁ホール ・シャツ穴(ネムリ穴) ・ネムリハトメ穴 ・ハトメ穴 ・共布ループ ・糸ループ
ボタンの種類
・二つ穴ボタン ・足付きボタン ・マーブルボタン ・くるみボタンなど
スナップ、スプリングボタン
ポケットの種類
・パッチポケット ・パイピングポケット
フラップポケット数種類
左側のポケットはメンズジャケットやコートの内ポケットで良く使われるポケットですね。
箱ポケット、両玉ポケット
これはレディースのジャケットやコートの内ポケット用の飾りです。
私も母の昔のお仕立てコートの内ポケットが下の写真の△の飾りで縫われていたのを見た事があります。
近年のオーダーのコートを私は知らないですが、今でもこんな可愛い技法を使って作っているのでしょうか?
このお義母様の学生時代の課題が綺麗な状態で保存されているだけでも奇跡です。
それを見させて頂いて本当に感激しました。
素晴らしい物を見た時の感激は伝わったでしょうか?(^O^)/
この課題の完成度を見させて頂いて私もこんな風に教える事が出来るようになりたいと改めて思いました。
受講生はまた先生が何か新しい課題を模索しはじめると恐怖に思っているかもしれませんが・・・。
(笑)
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