先日、ヒロアミー洋裁教室を見学に来て下さった方はもとはパタンナーさん。
その方が息子さんの授業で聞いたAI の世の中でも無くならない職業に縫製業があったらしいのです。
それを聞いて、もう一度縫製を一から勉強したいと見学にいらして下さいました。
縫製に携わっている者としては、なんて嬉しい情報でしょう。o(^o^)o
昨日は技能士検定の実技試験日でした。
お教室に来てくれている人で今年は1級を受けた人が4人。
文化服装学院編「アパレル生産管理」から
上記は裏付きテーラードジャケットの縫製工程表です。
技能士既製服1級の検定の実技試験は、こんなジャケットで胸ポケットは無くて、後ろベンツがあるものを2着を6時間で縫い上げるものです。
裁断は家でやっていくものの伸び止めテープ貼りからで、かなりハードな試験課題です。
基本的には2着を5時間30分を目標で練習します。
そのスピードを維持するには縫っている所の2つ先くらいを頭に置きながら縫うのです。
そうする事によって次の動きがスムーズになるからです。
私は日常から洋服を縫う時は先の工程が頭の中で動いています。そうする事で縫い代カットが読めてスッキリした仕上がりになるのです。
検定組の4人も6時間で縫い上げは出来たようですが、クオリティーをどこまで保って縫えたか?
1級はさらに来週は上記のような工程表の筆記試験があります。
皆、あとひと踏ん張り頑張ってもらいたいです。
合格を祈る気持ちで開運鋏に願掛けです。
これが何かと言うと開運の鋏です。
綺麗な鋏ですよね。
鋏は2枚の刃がそれぞれの働きを持て助け合って仕事をする事から結婚式など、おめでたい縁起物とされています。
この鋏は丸章工業さんのMCUSTA(エムカスタ)ナイフが主流の中で唯一の鋏です。
日本が誇る先端工作機の技術、先人が残した磨きなどの手の技に学び融合したものだそうです。
その技術が見れるサイトのアドレスを貼っておきますね。興味のある人は覗いてみて下さい。
かつ素材も V10 (VG-10)
ステンレス素材の中でも最高峰の強じん、そして和包丁と同等の鋭い刃をつけられ、錆にも強く素晴らしい切れ味を持続できる素材で出来ています。
そんな強じんな物で機械にAI(人工知能)を取り入れても先人からの磨きの手加減などは匠の技は真似できないのかもしれません。
縫製技術も最終的には手加減なのです。
生地の厚みや地の目の伸びによって持ち方や生地の送り方を変えます。
私が受講生によく言う
「地の目の声を聞いて」 「ここの生地はこっちに行きたいと言っているでしょう」
「先生、地の目の声が聞こえません!」(笑)
難しい物を綺麗に縫うコツの一つなのですが・・・。
今も技術を駆使して縫う難しい仕事があちらこちらから舞い込んできます。
AI が地の目の声を聞く事が出来ずいてくれたら私達の仕事は取られないのかもしれません。
皆も頑張ってAI に負けない技術を磨いてもらえたらと・・・。
ヒロアミー洋裁教室は1級を受けるくらいに仕事ととして縫える人達からミシンを使った事のない初心者さんも2年通って今ではコートも仕上がりかなり上達してAIに立ち向かっています。(笑)
洋裁好きさん達もAIに負けずと楽しく洋服作りをしていきましょう。
先の見学者さんも空き待ちの列に並んで下さりました。
今期は2名だけステップ1にご案内できましたが、空き待ちの列が長くなりつつ・・・。
そんなお教室ですが、興味を持って下さった方はお気軽に見学にいらして下さい。
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