洋服の裁断 その2 | ヒロアミー日記

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洋服の裁断 その2

 

その1で準備段階が終わったら、いざ洋服の裁断に入ります。

 

用尺を無駄にしないように型入れをして(出来るだけ完全一方で)裁断に入ります。

 


1A    

 

 

上左側の写真が裁断を説明する指図書にパターンの縮小パーツ
右の写真は完成品です。

 

 

この写真では解り難いですが洋服の裁断の始めに指図書を確認してパターンを読みます。

 

 

パターンを読む?

 

本じゃないのだからと思う人がいるかもしれませんが、私は縫いを教える時にどれだけパターンを読む力がついてきたかも縫い上達の判断の一つとするところなのです。

 

パターン記号はJIS規格で決められているのは知っていますか?それに沿って既製服のパターンは作られているのですが、裁断をする時に気をつけるのは3本斜線が書かれているパーツです。

 

 

パターン記号の3本斜線は芯を貼って下さい。伸び止めテープを貼って下さい。というパーツです。

 

そして3本斜線のパーツで全体に接着芯を貼るものは粗裁ちと言う工程をとらなければいけないのです。

 

このデザインのパターンでは後ろ見返し、衿、共布ループのパーツになります。

 

粗裁ちって?


 

写真の左に映っている四角が共布ループのパターンです。パターンより生地が大きいのがわかりますか?パターンより1cm程度大きく生地を裁断することを粗裁ちと言います。

 

右に映っているのは衿ですが、白なのでちょっとわかり難いですね。後ろ中心の地の目の部分は1cm大きく裁断して衿付けのカーブ部分は1cm大きくても良いのですが写真のように直線で結んだ粗裁ちでも効率の良い方で裁断します。

 

粗裁ちと言ってもパターン記号の→地の目線を生地の縦地に正確に合わせて裁断してください。

 

注意

 

ここで接着芯も粗裁ちをするのですが絶対に表生地より小さく裁断します。

例えば表地をパターンより1cm大きく裁断したとすると芯地は0.5cmだけパターンより大きく裁断すると言うことです。

何故かというと、芯を貼る時は表地の裏側に接着芯をのせて貼るのですが、もしも接着芯の方が表地より大きく裁断されているとアイロン台に芯がついてしまいます。さらに量産になるとローラーと言う芯貼り機を使うので(ベルトコンベアーのようなものでトンネルを抜けると芯が貼られて出てくる)芯が大きいとそのベルトがべたべたになって次の裁断物が汚れてしまうためローラーの掃除をするはめに陥ります。アイロン台でも同じです。なので必ず表地より芯地の方を小さく裁断します。

ポイント

そして右の衿の写真で左下がめくってあって印をつけてあるのですが見えないですね!

既製服は自分の洋服を見て頂ければ解りますが、印や線を書いて裁断するのではないのです。

それでも無地を裁断する時にサンプルなどでは表裏の間違いがないように印を入れます。

粗裁ちのものは芯を貼った後にカットされてしまうところにいれます。

それが衿の写真のめくれているところに白のチャコペンで丸点が打ってあります。

写真で判り難いのは白の生地に白のペンで印をしているからです。

 

白生地に色ペンを使うことは無いです。たとえ消えるペンでも危険は避けて白色しか使いません。

 

それに白で印をしても意外と見えるのです。

 

('-^*)/そのような気の使いかたが既製服裁断の基本です。

 

 

粗裁ちし接着芯を貼った後にパターンの大きさで裁断する工程を裁ち直しと言います。

 


  これは後ろ見返しのパターンと裁断物です。

 

注意

 

ここで又パターンを読む力を試されます。

パターンには3本斜線で全面芯の指示ですが、仕様に芯地と縫いくり返しと書いてあります。

これは前に私のブログでも書きましたが、この仕様はロック始末より仕立てランクでは上になります。でも初心者さん達には小丸のカーブのロックを縫うよりも簡単なのです。

ただ仕様と縫い方を理解していないと裁断方法を間違ってしまいます。

この縫いくり返しの仕様の場合は粗裁ちはしないのです。

表地も芯地もパターンの大きさで裁断します。そして、縫ってから接着芯を貼るのです。

スラッシュ明きのブログのページのリンクを貼っておきますね。

  スラッシュ明き

 

これで芯を貼るパーツの裁断は終わりです。

 

残りは見頃と衿始末のためのバイヤス布です。


地の目計る   

前見頃のパターンを生地の上に置いて生地の耳端から地の目線→記号まで同じcmになるようにパターンを合わせます。

 


裁断   文鎮を置いて裁断です。

 

 

前回の裁断その1で書いたようにパターンは手の甲側になるように鋏を入れていきます。

 

なので自分がパターンの回りを周っていくように裁断するとギザギザになり難いです。

 


  ノッチに切り込みを入れます。

 

既製服の場合は線を書かないので切り込みを目印に洋服を縫い上げていくのです。

ビニ板を敷いている場合はノミで切り込みを入れると良いのですが鋏でもOKです。

 

注意

 

ただ絶対に5mmより深く切らないように気をつけて下さい。

 


  後ろ見頃は明き止まりに印を入れます。

目打ちを押して穴が残るものは目打ちで印を入れてOKですが、穴が見え難い生地が多いので糸での印を覚えておくと何でも対応出来て便利です。

 

その方法が写真のように明き止まり位置より0.5cm~1cm上に、しろも、もしくは色もを2本取で刺します。

 

 

注意

 

 糸を切る前にパターンは抜きます。

糸を切ってしまってからパターンを抜こうとするとパターンが糸をくわえて抜けてしまいます。

 


   パターンを抜いたら先に裏側をギリギリでカットします。

 


    

 

裏側をカットすると表の糸が立ってきます。そうなったら上の糸もギリギリでカットします。

 

それが右側の写真です。

 

注意

 

右の写真で黄色の点が判りますか?

糸をギリギリでカットしたところです。結び目もなしでギリギリでカットするのです。

これが抜けてしまいそうだからと糸端を長く残しておくと、引っかかって糸が抜けやすくなるのです。

不思議かもしれませんが、これだけ短くカットした糸は抜け難いのです。
裏の印    裏面の印を入れます。

 

ポイント

 

パーツごと裁断、ノッチ、印を入れ終わったら必ず裏面の印を入れる癖をつけて下さい。

裏面の印を入れるところは必ず縫い代の中で縫った時には見えなくなる部分です。

 


セッティング    

裏面印まで終わったらパターンごと工程場所にセッティングです。

見頃のパーツは始めの工程はアイロンからなのでアイロン台の上にセッティングです。

 


 後はバイヤス布の裁断です。

 

上の写真は何故バイヤス布が3本?

それも白い生地?

 

実はこのパターンはもう一つのデザインのも対応出来るように引いてもらったものなのです。

 


  長袖で衿がロールカラーで後ろで結びます。

上の写真は後ろ身が見えているのですが見頃のパターンは同じなので前は同じにタックのデザインで袖口は、いってこい明きです。いってこいも業界用語なので又まえのいってこいを説明したページのリンクを貼っておきます。 

 いってこい始末
 

それで一つ前の写真に戻って3本のバイヤス布を裁断しているのはこの白レースの方のものでした。

 

この形の裁断の説明は以上ですが、今既製服の縫い方の説明をより多くの方に興味をもってもらいたいと縫い方の説明書とパターンを販売しようと準備を進めているところなのです。

 

 

私が教えるので簡単とは言いません。購入頂いた方に勉強しながら楽しんでもらえるような、一つのデザインに基本ディティールの縫い方をちりばめて覚えてもらえるようにしたいと考えています。

 

 

それでも私達のようなプロが縫うのとは違うので袖のイセはシルエットが崩れないぎりぎりまでイセ分量を減らしてもらって、前のタックも隙間があると一般の方には難しいからなど、パタンナーさんに何度も修正してもらって出来たのがこのパターンなのです。

 

 

販売までには私がやる事がまだまだあるので頑張らなくてはいけないないのです。

 

次のスカートも追っかけで準備していて徐々に縫製レベルを上げていくデザインを追いかけていく予定です。

 

説明も難しいところは動画で説明できるようにしたいのですが・・・。時間との闘いです。

 

既製服を縫うことに興味のある方は私が頑張れるように応援をお願い致します。(*^o^)乂(^-^*)

 

 


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