入園グッズ
【お着替え袋の作り方】
お着替え袋といっても巾着袋です。巾着袋の縫い方は検索すればいっぱい出てくると思います。
縫い方ではどれが正しいという事はありません。
その人に合った縫い方、もしくは早くきれいな仕上がりであれば良いと思います。
なので既製服が専門の私がこの袋を縫う場合の工程のポイント、注意事項を書いてみます。
巾着に底布をつけて、紐にリボンを付けてみました。
1、裁断です。この袋のパターンは引きませんでした。
新聞の長い方を6cmずらして折ったものをパターン代わりに使用して裁断しました。
これで81.3cm(新聞の長い方の長さ)×30cm(幅)の長方形1枚を裁断します。
本当は新聞紙より折込広告のほうが生地が汚れなくて良いのですが、
折込広告はサイズがバラバラなので・・・。 (・・。)ゞ
底布(赤い生地)は幅は上の新聞の幅(30cm)で長さは20cmの長方形を1枚裁断します。
上の写真はプリントの長い方の生地の真ん中の上に赤い底布をのせた状態です。
これも既製服の工程の特徴を踏まえたものなのです。
既製服は縫い代込みのパターンを使用して出来上がり線を書くことは無いのです。
なので、この新聞で裁断しても十分に袋を仕上げることが可能なのです。
2、ノッチ(合印)入れです。
そこで、ノッチと呼ばれる縫い合わせに合印が必要になります。
(切り込み、ポイントピン穴etc)のみで縫い合わせていきます。
底布を半分に折って(20cmの半分10cmのところ)底線になる部分にノッチ(切り込み)を入れます。
裁ち端側(口になる方)に文庫本の短い方を置いてノッチ。
文庫本の横幅は約10cmです。
3、アイロンで底布の縫う部分を1cmで折ります。
4、口の紐通し、明きをアイロンで折ります。
ポイント
アイロンで折れる部分は縫う前に折っておきます。
アイロンの折る順序は重要なので間違えないように折って下さい。
口紐通し位置を1cmで折ります。
注意 次は明き止まりまで(10cm)を縦を1cmで折ります。
アイロンはノッチ(10cm)まで!
次に口紐通し位置の2cmをアイロンします。
これで縫う準備完了です。
5、底布をコバST(2ミリ以下のステッチ)で本体に縫いつけます。
6、ロックミシン(ジグミシン)を縫います。
写真で見える上下の部分です。
注意
ロックミシンを縫うときにはじめにアイロンをかけたところは開いてロックミシンを縫います。
7、生地を中表に半分に折り合わせ両脇の明き止まり下を縫います。
注意
写真では押さえが上がっているのが見えますか?
玉ピンで明き止まりのノッチ位置をとめてありますがミシン針を手で回してその位置に下ろしたら
押さえを下げる前に玉ピンを抜かなくてはいけません。
これは縫いを仕事にしている場合、押さえでピンを踏んではいけないからです。
なぜ、ダメなのかというと押さえがピンを踏んだ時点で生地が傷ついてしまい商品としてアウトだからです。
そのため、プロで縫う仕事をしている場合はピンを使うのは稀になるのです。
この工程も通常はピンをとめる事はありません。
ノッチを合わせて目打ちでおさえて縫い始め位置まで持っていき縫います。
ただ、これも”ひざ上げ”(洋裁道具ページの一番下を参照) が
ミシンについていないと両手を使えないので難しいです。
家庭用のミシンの場合は上の説明のようにピンを1本だけ使用して、
出来る限り押さえでピンを踏まないような習慣をつけてみてください。
8、明きをステッチで縫います。
ロック端からコバSTでコの字に縫ってきます。
ポイント
この時に写真で上の1cm折った上に明きの縦が折れてステッチをしているのが判りますか?
この1cmを折っておくと口紐通しのステッチを縫う時に縫いやすくなります。
ポイント
このステッチを縫うときに写真左側で2cmで折った生地の下に指があるのが判りますか?
これはミシンは何もしないと上の生地が押さえでおされ、下の生地は送り歯でもっていかれ
ズレが生じるのです。その解消に下の生地だけ指先で引っ張っているのです。
右の写真では、その結果ステッチ最後で上の生地が少し足りないくらいになっているのです。
何もしなければ、逆に上の生地が押されて拭き出してきれいではありません。
この工程もピンを打ってしまったら出来ないのです。
ピンを打たないのは始めは不安かと思うのですが、直ぐに慣れます。
私が教えてきた経験では初心者の人ほど早く慣れていきます。
恐がらずに挑戦してみて下さい。
10、紐を通して完成です。
今回は5ミリの太さで紐の長さ 80cm×2本 使用しています。
写真の紐のように左右から交差して通して下さい。
安全ピンを使用したり、ループ返しを使って紐を通して下さい。
一番上の袋はこの紐の先にリボンが付いています。
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