基礎縫いミシン編 2
今日はロック割りコバSTの仕様を説明していきます。
ロック割りコバST (縫い代幅 2.0cm)
注意
ロックのメスで縫い代をカットしてしまわないように気をつけて下さい。ロックに慣れるまではメスを使わないということもできます。自分のレベルに合わせて使用しましょう。
コバSTとは2ミリ以下のステッチのことを言います。
既製服の仕様にはこのコバSTという仕様は多様に使われています。
ポイント=この一つ折りはアイロンするのではなく、ロックミシンが芯になるので手で折りながらで大丈夫!
3、コバSTをかけた生地を中表に合わせて1.5cmで縫います。
昨日も書きましたが、縫い代幅を正確に縫えるようステッチ定規を使って縫って下さい。
注意
アイロンの”あたり”がつかないように”あたり”よけの紙を挟んで割る部分のみにアイロンがあたるよう先を使ってアイロンします。
ロックの部分は裏から見てもめくらない限り見えません。
ロックコバST仕様のまとめ
・ロックをかけたところを一つ折るので厚みがでます。そこを考慮すると裏無し仕様の薄めのジャケットなどの仕様に向いています。
・ロックコバの部分で縫い代を0.5cmは使います。その分を足して縫い代幅は2.0cmが安定します。
・縫い代に厚みがでる分アイロンの”あたり”もつきやすいです。そこに意識をおいてアイロンしてください。
ジャケットやコートなどの裏無し仕様でもう一段階上の仕様がパイピング仕様になると言えるでしょうか?
これは上の黄色のチャックの生地でパイピング仕様で縫った裏なしのコートです。
ちょっと解りにくいのですが、黄色のチェックが斜め柄のチェック生地なのでバイヤス地の目が長方形なのです。
パイピング仕様は生地を必ずバイヤス地の目(生地の傾斜45度)で裁断したものを使います。
仕様の手間から考えるとパイピング仕様のランクの方が上と言うことになるのでしょう。
ジャケットやコートの着ているときは全く見えない部分のこだわり!
アパレル業界でよく見聞きする光景です。
江戸時代にも着物の”はっかけ”や”ふき”にこだわりをもって粋を競った日本文化。
日本人のオシャレ心は今も昔も変わっていないのかもしれませんね。
次回はロック片倒し仕様の説明をします。
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