網走 作蔵 | 日本の酒場をゆく

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老夫婦で営む家庭的な居酒屋よしうお77

北海道網走市南3条西1丁目にある居酒屋(作蔵)に入った。
「男山の常温、それにつまみ何か。そうだな、鰊切込みをもらおうかな」
小上がりに座り素早く注文した。
鰊切込みは、生の鰊を細切りにし、塩と米麹で漬け込み熟成させたものだ。
北海の魚、鰊の脂気と米麹の格闘をしのばせる。
闘いを終え、静かに米麹に漬かる鰊の背は青と銀に光り、身は薄いピンクで「新鮮」と言いたいほどだ。
ぱくり。
塩気は鮮烈に鋭く、漬け味がそれほどしみ込まない分、身はやわらかく、鰊の生っぽい「刺身」感が味わえる。
品書は保守的で好ましい。
アイデア料理、ナントカのカントカ風、無国籍料理が意外と日本酒に合う、なんてのは意外と合わない。
試しの一、二回は面白いけれど、結局冷奴【こんなの料理ではない】で飲んでいる。
やはり庶民のつくってきた日本酒の肴、居酒屋定番ロングセラーはよくできているのだ。
メモコストパフォーマンスは優良。
値段表示は外税。
注意なす焼き450円
鰊切込み450円
若どりザンギ500円
ザルラーメン600円
男山「燗酒」1合450円
男梅サワー500円
「営業時間17:00~23:00/日休」