松江 やまいち | 日本の酒場をゆく

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旅酒や 無頼な心の よりどころ

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宍道湖の幸でおもてなしお酒
宍道湖から中海へ流れこむ大橋川の松江新大橋のたもとに(やまいち)がある。
カウンターと小上がりは変哲もないが、焦茶を基調に、朱赤を壁や椅子などに使い民芸風だ。
「今の時季はシラウオです、あと少しで終わります」
江戸時代から初物は将軍家に献上するほど珍重された「シラウオ」は、サケ目シラウオ科の魚。
シラウオは手で洗うと温もりで味が落ちるほどデリケート。
「そのはかなさがいいんです、月もおぼろにシラウオの、シラウオのような指だから情緒がある」と店主が言う。
捕れるのは12月から3月で今頃あたりが一番大きい。
皿の数尾はおよそ8センチ。
きれいに透き通った細身に白糸のような骨が見え、きょろりとした目が愛らしい。
箸でつまんでもピンと張るのは新しい証拠だ。
酢味噌でひと口。
骨がほんの少しザリッとして、はかない味だ。
そこへ、松江の地酒を合わせればもう文句なし。
川のほとりの酒場は今夜も飲兵衛で賑わう。
メモメニューに値段表示なし。
飲み物メニューなし。
注意あじ
いか
ぬた
甘鯛
生たこ
しじみ
「営業時間16:30~21:30/不定休」